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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

広大な大地に、

ローマ帝国風の円柱状で 大きな白い柱が 

無限に立ち並ぶ。


澄み渡る空気の中で、

それは、彼方まで、異様に、はっきりと見える。


彼方の柱のそばで、

妖艶な踊りを踊る美女が一人。

髪と衣装が、風にたなびきながら、踊り続けている。

風があっても、ほこり一つ無いので、

真空のように、澄み渡って見える。


空は深くあくまでも青い。

斜めから強烈な太陽光がさし、

対照的に

柱と美女のはっきりとした黒い影が、律動的に長くたなびく。


不思議な世界。

スケールの大きな音楽が こだましてくる。


私は、高い丘の上から、

このすばらしい風景を堪能し、

大きく手を広げ、

深く息を吸う、

そして

音楽に合わせ、歌い始める。


私の声が、

この世界の果てまで響き渡る。


はるか遠くで踊っていた美女は

私の声に反応し、

歌声に合わせ踊り始めた。


と同時に、

大空へと浮上し

光り輝きながら、

笑顔を浮かべ

輝きながら私に向かい

音も無く 飛んでくる。


大空に、広げた私の両手いっぱいの中で

天空に

踊っている。


広大なスケールで

全てが展開されていく。

太陽なのか美女なのか

超ファンタジーの世界。

高い重厚なエンタシスの

白く丸い柱が

何本もそそり立つ。


それらは

ドーム状の

巨大な天井を支えている。


天井には、華麗な

天空の世界が描かれている。


歌声が響き、

心地よい風がそよぐ。


柱の間に見える海の水平線は

眩しく高い。


パルテノン神殿を

はるかに超える白い宮殿。


歌声に合わせ

いつの間にか

華麗な天井絵から抜け出した

白い天使が

ドームの中空に

次第に

姿を見せる。


あまりに眩しいのに

なぜか目は閉じず

見えている。


歌うほどに

天使は、ますます

はっきりと近づく。


天使との視線が離れない。






心地良い風が吹いてくる。

風に乗り甘い香りが漂い始める。


くらくらと、香りに酔っていく。


香りに引き付けられ、

ラテンの泉が湧いてくる。


ざわめく感覚が目を覚ます。

鼓動が増してゆく。


風の遥か向こうから、

髪をなびかせ

ついに

白い天使が

降りて来る。


古代イタリア、

エンタシスの白い巨大な柱が、

長い影を引き

無限に立ち並んでいる。


その柱の数々の向こうから

長い影を伴い

近づく香り

天使の髪がそよぐ。


目もくらむほど信じられない

白い光景に

胸が震える。

心打たれる。


解けない魔法にかかっている。

ロックされている。




可憐で

ひたむきな、と言うだけで

美しい天使を想像する。


そのイメージは、ますます大きな存在となり

全てを包み潤いを与える。


青空に、導かれ、

浮かぶ白い雲も、微笑んでしまう。


ビルに吹く風がヒューヒューと

音を立てて渦巻いている。


ゆったりと流れる時間の中で

暖かさと強い情熱が

全てを包み込む。


まるで失われた時を取り戻すように

貴重な時と空間の中で

歴史を作り上げていく。


春の嵐の中で

夢が現実の花となっていく。

歴史が刻み込まれてゆく。


生きている。


鼓動が伝わっていく。

絶えることなく

鼓動が響き渡っている。


今、生きている。


カンツォーネが流れてくる。

イタリアの香りが漂ってくる。


おとぎの国のようなベローナの景色が浮かぶ。


天使だけがわかる世界。







春の嵐が

天空から白い天使を連れて来た。


夢の中からファンタジーが

飛び出した。


シルエットは蒸気と共に

白い天使と溶け合っている。


最も自然なファンタジー。


灼熱の天子の中で

溶かされてゆく

融けてゆく


最も生きている瞬間

春の嵐