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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

小耳症の手術は長く、8時間。それ以上かかることも…
手術が終わったあとは、足のむくみがヒドイ
もともと下半身デブで、足首がない私…
困った…着てきたズボンが入らない!かといって、さらに太くなった足をさらけ出して、スカートなんてはけない…手術の日はいつも伸縮性のよいジーパンなりズボンをチョイス。むりやり伸ばしてはくのだ。
このむくみはきっと骨盤が歪んでいるにちがいない
そう確信し、整骨院に駆け込んだ。
少し歪んでいると…しかし、何回か通ってわかった事実がある。
運動しましょう、ふくらはぎに筋肉がないんですよ!
と言われた
確かに、通勤は車だし、フラメンコは週に1回。運動不足だ。
で、単純な私はジョギング!と思い、走ってみると、50メートルで息切れ
あれっ!?走れない。昔は走ることは得意だったのに…
じゃ、まずは、ウォーキング…
ってことで、時間があれば歩く事にした。

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ここって、こんなにいい場所だったっけ?
改めて、いい所が近所にあるものだと気づき感激した私。
結構、多くの方がウォーキングやジョギングをしている。
まぁ、いつまでウォーキングは続くか…

この歳になって、綺麗になりたい。と強く思うようになった。
クリニックに来る美容の患者様は、十分綺麗なのに…と思う方が多い。
そうか…綺麗な人ほど努力している。ってことは、何もしなかったらどうなってしまうのか…。恐ろしい…。やれる事はやってみよう。って事で色々と始めてみた。
「ゲルマニウム温浴」20分でエアロビクス2時間分の有酸素運動
痩せれる!? 3㎏太った私は、この言葉に食いついてしまった。単純なのだ…。

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これ、ホントにすごい汗
5分位から汗がジワジワ…10分からはひっきりなしに汗が流れてくる。終わった後はスポーツ後の様にスッキリ!!
体にいい感じがして続けている。1ヶ月フリーパス券を購入して、毎日のように行ける時は行っている。
効果は…
私の趣味はフラメンコ。
学生時代フラメンコの舞台を観て、一目惚れ…
習いたかったが、救急病院に勤めていた頃、「毎週○曜日は夜勤できません」は通用しなかった。勤務希望は月2回まで!あぁ…やっぱりフラメンコはムリだ…。一目惚れの相手には縁がなかったということかぁ。
 しかぁ~し、神様は居たのね
4月からここのクリニックに転職し、ムリを承知で師長さんに頼んでみた。
「あらっ、いいわよ。」  すんなりOK。なんて素晴らしい師長!!
ということで、看護師9年目にしてフラメンコデビュー。
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まだ始めて5ヶ月目。難しい
この写真をとるにも、「肩下げる」「胸あげて!」「お尻出さない!」と先生の指導が…
でも、一目惚れの相手にゾッコンな私…
そんな私を、ここのドクターは「カルメン」と命名 
自分は厳しい父親だ…と思ってる。
子供は甘やかさない…つもりである。
土曜日から都内で論文を書いていて、今日は月曜日。
午後から外来があるので、大急ぎで病院へ帰ってきた。
外来には誰も居ない。また事務員がさぼっとるな。
上がって医局には、だれもおらん。
また会議とか言って、下らん事を…。
急いで病棟へ行くと、
なんだなんだ。
最近の父親は子供を甘やかして、なんで真昼間からみんな来てるんだ。
と、大急ぎで包帯交換を済ませて医局へ帰る。
で、気がついた。
今日は旗日だ。
家に帰ろう。
今から何年か前のある祭日の出来事

入院中の最大イベント、それは「ガーゼオフ」。あと2,3日で退院と言う頃、25日以上も耳に当ててあったガーゼをオフにする。
当院では回診中に希望があればいつでも手術した耳を見ることができる。時々「見ない!」と嫌がる患者さんも居るけどね。
それでもやっとレストンスポンジをはずして鏡を見ると、感激ひとしお。
「おっ!」
「お~~」
「すごい!」
中には泣き出す人も…。
10歳のOくんの場合。
彼はどうしても手術をしたくなかった。家族の説得で手術を受けたけれど、どうしても納得できない。
「僕は手術をしたくなかった」と言う。
「あのままで良かった」と。
そんな彼ももうすぐ退院。
ついに院長がガーゼをはずした。
鏡を見て、彼は言った。
「前と違う!これ!誰が作ったの!?」
だから、永田先生だってば。
うちの院長は気が短い。晩御飯ができるのが、待ってられない。レジで行列を、待ってられない。電車が来るのを、、待ってられない。
回診の時もせかせかしてる。次に必要なものを叫びながら、包帯交換をする。
セッシ!ガーゼ!絆創膏!と叫んでる。すぐに出てこないと数を数える。
1、2、3、4…と数えてナースにプレッシャーをかける。
性格の悪い人です。
でも、手術時間はすご~く長い。待ってると、ほんとになが~い。
見てるとミリ単位でしかメスを進めない。縫合も、小さく小さく縫うので、何時終わりになるかわかんない。
やっぱり、気の長い人なのかなあ?
来年で結婚30年。
この私に30年近く付き合ってきたのだから、やっぱり気の長い人ですね。
みんなは面白がって事務長を連呼する。そのうち事務長と呼ばれたら体が反応するようになって来た。自分の適応能力がなんとも悲しい。
でも、ナースの白衣を着たときも事務長っておかしくない?
私はおかしいと思うけど、みんなは平気で、今日も事務長、事務長と呼ばれている。
うちに研修に来ているオーストラリア人が、「なんて呼んだらいいですか」と聞くもので「ノブコサンと呼んで」と答えたら、オーストラリアなまりで「ノブコサン」と呼ぶものだから、やっぱりこれも落ち着かない。
で、今回は落ちはない。
医者じゃない、ナースじゃない、薬剤師じゃないもろもろは、結局みんな私のお仕事で、ここに事務長という呼び名の不思議なおばさんが登場した。
でも院長夫人とだけは誰も呼んでくれないのよ。
で、この話の落ちですが、
びっくり仰天のローンとナースの当直のプレッシャーで体重が7キログラム減り、新しく買ったウールのパンツがブカブカで履けなくなりましたとさ。

おまけ うちの院長はウールのパンツと言うのは、毛糸で編んだ(下着の)パンツだと思っていたのです。
で、間すっ飛ばして、ある日のこと、まだ役割分担もできていない時。
業者さんが「事務長さん、お願いします」とやってきた。突然わが夫は私を指差し「事務長です!」と叫んだ。
え、私、事務長ですか?
院長婦人じゃないんですか?
またまたある日のこと、ナースの皆さんが白衣を選んでた。
最近はナースの白衣もおっしゃれねえ・・・と眺めていたら、突然師長さんがいった。「やっぱり事務長はSサイズね」
え、私、ナースですか?
院長婦人じゃないんですか?
あ、もしかして、私、院長婦人?真っ先に頭に浮かんだのが、何着るの?
普段から引きこもりの私は、夏は暑いから、冬は寒いからと引きこもり年中Gパンスタイル。スーツといえば2年に一度着ればいいほう。スカートなどここ10何年見たこともない。
で、買ったんです。ウールのパンツ。2枚も。
甘かったんです。