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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

私の高校時代の同窓会名簿が届いた。


私は長崎県立長崎北高等学校第3回生だ。


かつての同級生の面々を懐かしく思い出していた。22


それぞれが、色々な職業に付き、日本中に、


いや海外にいて仕事をしている人もいる。


職種も様々だ。


 


私の高校時代は、受験地獄といわれた時代で、


そのうえ、東京大学入学試験が、


学生運動のために中止された唯一の年なのだ。405


その年の受験難易度は例年とは全く変わってしまった。12


 


そんな、時代を通りこした仲間達は、今それぞれに、自分の道を切り開いている。91


それぞれの職業を見ると思い当たる節があるのは不思議な気がする。266


 


50名の同じクラスメートのなかで最早、他界した人が2名いた。390


彼らの青春時代の顔が昨日のように、よみがえる。352


そして、熱心で心優しかった担任の先生他界していた。390


私もいずれその時が来る。267


死ぬときにやり残した事が無いように


毎日を精一杯、思いどうりに生きなければと思う。41


 

手を使い物を創造すると言うことは動物には出来ない。267


人間特有に授かった能力である。91


複雑であればあるほどやりがいがある。21


 


耳の形態は体表の中で最も複雑な形をしている。418


だからこそ、完全な耳を作ると言うことは、形成外科領域の中で


科学的に最も困難とされてきた。21


長時間かかろうとも本物と同じにしか見えない耳が作れると


形成外科医にとっては困難を征服できたという征服感とともに、91


芸術家としての、満足感が得られるのだ。352


それは、同時に患者さんが最も喜ぶ事につながる。411


 


科学者として芸術家として両者ともの喜びが得られる仕事は、まず無いだろう。237


私にとっては、仕事と言う感覚が全く無いのだ。22


耳を作る手術をしている時は、全てを忘れて、ただただ没頭しているのだ。41


 


一般の芸術と違うところは唯一、


どれ一つでも、ちょっと自分が気に入らないところがあるからと言って


捨てる事が出来ない事である。28


どんなに、体調が悪い時でも、どんなに、悲しい時でも、


独りよがりの芸術的な感覚では無くて、


必ず、科学的に一定水準以上の精度で完成させなければならない事だ。21


すなわち、非常なる繊細さを持ち、なおかつ、長時間手術に耐え、


鋼鉄の精神力を併せ持つ鉄人でなくてはならない。17


 


心・技・体が揃う事が重要だ。267


 

今日の小耳症手術も無事に終了。410


3次元肋軟骨形態を、適材適所に必要な皮膚の表面積で、


ピッタリとカバー出来た。363


耳の出来栄えは、最高で、


術者として快感を感じる幸福な、ひと時を味わえた。411


どんなに持間がかかろうとも


この瞬間のために手術しているのだ。41


この瞬間には、快感だけで疲れも感じない。266


朝9時に患者さんが手術室に入室し、気が付けば5時、気分良く手術室から出る。


患者さんが、リカバリー室に入り落ち着くと、


ご両親と患者さんとの面会、


ほっとする一瞬である。22


こんな瞬間がたまらなく嬉しくて耳を作るのです。21


やめられません。237