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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今入院中の彼は両側小耳症で、今回が最後の入院。小耳症の手術はドクターたちがいろいろ工夫して、どんどん痛みが少なくなっていき、最近では手術の翌日からけろりとして遊んでる子もいる。
だから彼も手術の後はすぐ元気になり退屈してる。。
もちろん勉強もしてるけど、退屈になるといろいろ考えるらしい。
前回入院では新聞紙に包まれた血まみれの腕を持ってきて、若いナースは悲鳴を上げた。
今度は「ごきぶりがいる」と言ってやってきた。
割り箸に小さなゴキブリのシールがついている。
若いナースはごきぶりと聞いて怖がってる。「ごきぶり、嫌い~」
いいわね、若いと怖がってもかわいいけれど、私が怖がるとそのほうが怖い。
ほら、いっぱいいるよと、彼が手をひらひらさせると、ぱっ。ぱっ。ぱっ。
割り箸のシールのゴキブリが増えたり減ったり。すごい、すごい。
君は天才マジシャンか!
「私、ゴキブリいると怖くてそこには近寄れないんです。」と若いのが言うので、「私は新聞紙丸めて突進するわよ」と言った。
院長は手術中はアドレナリンが噴出するが、私はゴキブリを見るとアドレナリンが出る。
以前一匹生け捕って観察をしたことがあるが、実はゴキブリはたいそうきれい好き。長い触角を口にくわえてシュッーッとしごいて掃除する。
右の触角をシューッとしたら、今度は左の触角をシューッ。
せっせと掃除して身づくろいをしてた。
なかなかかわいいやつだ。
でもご近所の奥さんは苦手らしく、ゴキブリがでるとうちへ来る。
私は出かけて行ってゴキブリ退治する。
最近私も家にいないので、そう言えばあの奥さん、ゴキブリ出たら、どうしてらっしゃるんだろう。
困ってなきゃいいけど。



今日は、もうすぐ退院!とういうお子さんのお母様から、ある物を頂いた
なんと「美心伝心」でもだいぶ前に園長先生が紹介していた…
あの

「鼻セレブ」


CIMG0920.jpg


まさか、「鼻セレブ」を使うことができるなんて・・・
うれしいっ

使ってみると、肌触りがいい~~
私がはまっている「ローションティッシュ」とどっちがいいのか??
ん~、似ているけど・・・

ホントにお母様、ありがとうございます

スタッフの皆様、
ナースステーションにありますので一度お使い下さい
セレブ気分あじわえますよ~。

ウキウキッ

よく新聞に医療記事が載る。


3大新聞の1面を大々的に飾る記事。


しかしよく読んでみると


単に日本初と書いている事がほとんどだ。


すでに当時から、アメリカでは年間に2000例も行われている心臓移植手術が


日本発で行われた時には読売新聞の第1面のトップ記事だった。


 


心臓手術に関して言えば、心筋梗塞患者のバチスター手術を行える病院


として大々的に取り扱われた事がある。


それはすでにバチスターと言う医者が編み出した手術法であり


日本人が新たに開発したものではない。


 


なんと世界から見れば遅れていることか、


 


その点、小耳症手術の永田法は世界で最初に日本人が日本にいて


新たに開発した手術法であり、


現在は、世界の標準術式となった。


アメリカよりはるかに進んでいる部門だ。


それにもかかわらず。


日本形成外科学会も


厚生省も


まだ、私について来れない。


情けない事だ。

やっと春休みが終わったので


外来は落ち着きを取り戻しつつあり


初診の患者さんのために説明時間を十分に取れるようになってきた。


が、やはり土曜日となると、忙しくなる。


当院では、土曜日も午前、午後とも外来診察を行っているので、


休みを利用して遠方から来られる患者さんにとっては


都合の良い日となっている。


特に予約は必要でないが、


私が学会でいないこともあるので


特に遠隔地より飛行機や新幹線を使って来院される患者さんの場合、


来られる前には、私がいるかどうかを確認してから


来院して下さい。

今日は晴れて気温も上昇している。


もう春の真っ只中となった。


このクリニックに寝泊りし始めてからもうすぐ1年が経過する。


何しろ1年間自宅に1度も帰っていないのだ。


あっという間だった。


 


これは非常に異常事態だ。


皆さんが家に帰ることなく職場に1年間


住んで見た事を想像してみてください。


 


気が狂わない人が何パーセントになるでしょうか?


 

小耳症患者さんのうち片方だけの小耳症患者さんには


メガネをかけさせてみるとどこに耳があるべきかがわかる。


さらに、透明な下敷きに耳と眼をトレースして


反対側にひっくり返して、眼の位置をあわせてみると


どこに耳があるべきかが明白となる。


その時に、耳があるべきところまで


髪の毛が下がって生えていれば


ローヘアーラインの小耳症と言う事になる。


ローヘアーラインの小耳症に従来法の手術をしてしまうと


耳の表から髪の毛が生えてしまう恐ろしい耳が出来上がってしまう。


永田法の手術でしか直せないので要注意だ。


以前にもこのブログに、


ローヘアーラインの手術法を書いていますので参考にしてください。

まだ1歳にもならない小耳症患者さんを連れて


来られたご両親は全ての事が心配だ。


いろいろな大学病院を回ってこられる方が多い。


ほとんどの方が10分ほどの説明しか聞いていない。


「耳らしい物が、肋軟骨移植で作れます」と言われただけで


写真すら見せてもらえなかったとの事だ。


それではどんな耳になるのかがわかるわけが無い。


そんな大学は、経験も少ないために見せる写真も無い。


1年に2例か3例しかやって無ければまともな耳ができるはずが無い。


このブログで何回も書いてきたように


小耳症手術は形成外科手術の頂点の手術と言われるほど困難な手術なのだ。


しかも日本中の患者さんでも、毎年100件ほどしかない手術だ。


そのほとんどが当院に日本中から集まってこられて手術されている。


当院を知らない方だけが近所にある大学病院で手術されて


作り直しが必要だと言う事になってから


改めて病院探しを始めて


当院へと作り直しとなって来院されると言う事になっている。


大学病院ならどこでも耳は作れると思ったら、


とんでもないことになる。


 


 

今日も両即小耳症の患者さんが愛媛県から来院した。


岡山県の大学病院で作られた右側の耳からは髪の毛が生えていて


左側は愛媛県の耳鼻科で直径2センチもの巨大な穴をあけられているものの


聞こえるようにはならなかったために、


補聴器をつけていた。


 


実に無神経な手術を、平気で行われてしまっている。


これが日本の大学病院の医学レベルなのだ


と又思い知らされて患者さんに成り代わり、腹が立つ。


患者さんがかわいそうだなどと言う認識が全く無いのだろう。


来年手術を予約して帰られた。


大学は出来ない手術をやめたほうが患者さんのために良い。

1980年代の東大で作られた耳は、


「タンザー法もどき」、の方法であり


術者がいろいろな医師の手により行われていたため、


結果には相当ばらつきがあった。


私も最初は、この方法を習った。


 


しかしながら、よく分析してみると、


誰が手術を行っても、正常な耳と比較すると


どうしても出来ないところがあることに気がついた。


 


それは、


耳珠、珠間切痕、対珠、耳輪脚、


そして耳甲介腔、耳甲介舟の形が出来ないばかりか色も異なる。


すなわち耳の中央部の凹凸部が集中的に再建不可能だった。


しかも、全例、耳は立っていなかった。


耳の後ろには色違いの皮膚が移植されていた。


 


タンザー法をアメリカの教科書でよく読んでみても


タンザー本人が作った耳も、同様であった。


正常な耳との違いを細かく比較した。


 


そこでこの方法は自家肋軟骨移植と言う方法以外は


全く抜本的に手術法そのものを考え直さなければならないのだ


という確信を得たのだ。