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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

診察もせずに


よくメールで全て理解しようとする患者さんがいます。


そんなことは不可能な事です。


診察もせずに、


予約まで取ろうとする方がいるが、それも不可能な事だ。


夏休みに来られて、


今年の夏休みのうちに手術してくれという患者さんがいるが


それも不可能な事だ。


今年の夏休みに手術される方は、


生まれて間もない時から毎年診察に来られていた方ばかりだ。


だから10年前から予約を取っていた患者さんだ。


休みではない時期なら、予約は取れる。


 


とにかく、皆さん日本中の遠くから来られている患者さんばかりで


自分だけが遠いからといわれても私としても


まずは来られて診察しないと、説明が出来ない。


 


とにかくまず来られてから


全てがスタートできるという事を


念頭においてください。


 

人それぞれに、生まれてきたという事自体が奇跡なのだ。


 


何億と言う数の精子が、競争してようやく卵子に到達し、


受精して、複雑な過程を経てようやく生まれてきたのだ。


 


地球の歴史において、魚から進化した結果、


人類と言う生物が発生した。


ちなみに、は魚の鰓「えら」から進化したものだ。


人類は何種類もあったのだが、そのうち滅び去った人類もいる。


だから我々は、奇跡の存在なのだ。

地球は回る。


宇宙から見るとゴミほどの大きさにもならない。


その地球の表面に、ごくごく薄く大気の層がある。


 


そのわずかに限られている空間に


我々は生きているに過ぎない。


 


しかし個人にとっては、喜怒哀楽の大変な毎日を送っているつもりとなる。


待っているときは、時間も長く感じるかもしれないが。


生きてもせいぜい100年、


宇宙の時間に比べれば、これも一瞬に過ぎない。


 


しかし、人間にとっては、貴重な時間だ。


そう考えると、小さなことでくよくよしても始まらない。


 


いつも大きな宇宙的感覚で、いれば、皆がおおらかに生きていけるようになる。


今日は、つまらなくても明日が来る。


明日は、希望の光が差してくるかもしれない。


 


いつも、おおらかに生きていたいものだ。


 


 

土曜日は、外来が混む。


どうしても普通の会社や学校ならば、休みの日だから。


しかも遠隔地から来られる患者さん達ばかりだから、


自然に土曜日に集中する事になる。


特に、夏休みともなると


新患の方が多くなり、一家族に、説明時間が1時間半かけていると


終わらなくなる場合がある。


 


だから私にとって、夏休みは毎年恐怖の季節だ。


わずか休みの時期を、ずらすと


外来でも混んでないので


十分な時間をとって説明が出来る。

永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間達


のブログを書き始めてから、


小耳症だけの事に関してだけでも


気がつけば276もの文章となった。


よく書く事があるものだといわれるが、


4半世紀にも渡って、


世界中の形成外科医を呼ばれれば、教育して


小耳症手術を1600もやってくれば


その結果として当然、膨大な情報量があるのだ。


それほど、専念した結果だ。

私の小耳症手術方法は、すでに、世界の教科書として


アメリカやドイツからも発行されていますし、


先進国の形成外科専門医のテスト問題ともなっています。


国際学会や国内の学会でも何度となく発表してきました。


ですから、もぐりでなければ


永田法は、形成外科医ならば、世界中が知らない医者はいないほどです。


 


教科書を見て、理論はわかったとしても。


そもそも、正常な耳の形と、構造ががあまりにも複雑であり、


又、手術前の小耳症の形態がそれぞれあまりにも異なっているために、


細かなところでは、非常に応用力も必要となります。


 


人は努力しても出来るようになれない分野があります。


たとえば、


ドレミファソラシドが、きちんと音階を取って歌えない音痴の人に、


いくら世界最高の教授が、オペラを歌えるように教育した所で、歌えるようにはなりません。


走る事が遅い人に、世界最高のコーチがついて


走る訓練をしてもオリンピックの金メダルを取れるようにはなりません。


 


小耳症の手術は、芸術や彫刻の立体感覚や芸術的センス。


さらにその形を全て立体的に過不足ない皮膚の表面積で


立体的にカバー出来るようにデザインする能力が必要ですし


しかも、血行のある生きた皮膚でカバーできるようにしなければなりません。


その精度は1ミリ単位と細かな神経質な手術となります。


完成目標はみな同じ正常な耳なのですが、


術前の形は、皆、違っていますので、


それぞれに手術法は異なります。


ですから、個人にあわせたオーダーメイドの手術となります。


そこが他の手術とはまったく異なります。


さらに形成外科分野のありとあらゆる手技が、


複雑に駆使できるようにする事が必要な手術なのです。


無い耳を、別の組織を移植して生きた耳があるように再建するのです。


ただ切り取って縫えばいいと言った通常の簡単な手術とはまったく異なる手術です。


 


すなわち先天的に才能が必要な困難な手術なのです。


才能のある人が、長年の修行をして、始めて出来るようになる手術です。


才能のない人がいくら努力しても出来るようにはならないばかりか


そんな芸術的才能のない人に手術されると、とんでもない結果となり


患者さんにとっては、一生に影響するほどの、大変な事になります。


 


小耳症手術は、形成外科分野において再建が最も困難で


科学的にも芸術的にも


形成外科分野の頂点の手術と言われるゆえんなのです。