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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今まで続けてきた事を、大きく変えるには、


かなり決断力が必要となる。


しかし変えると遥かに良い方向へと進めるならば


思い切ってやるしかない。


 


そんな気持ちで永田小耳症形成外科クリニックはスタートした。


世界的にもまれな小耳症専門クリニックとして


小耳症治療に専念できる環境を整えるためだ。


 


世界的にも稀だからこそ困難な道となる事は分かっていたが


私がやらなければ、誰も出来ないので、やるしかなかった。


 


今振り返ると、実行して非常に良かった。


専門にすると、そのために必要な物や


置き場にも工夫がなされて全てが、勤務医時代よりも


確実にすぐ実行できるようになった。


 


これは、私にとっても小耳症の患者さんにとっても


非常に良い結果をもたらしている。

よく自分は、ついてないからと言い訳をする人がいるが


それには深く考えると、原因があることが多い。


 


努力しなかったのに、結果は出ない。


また努力したが、その方向が間違いであれば結果が出ない。


方向が正しくても、あと一歩の努力が不足しているためと言う事もある。


 


これらを乗り越えた時、


確実に結果は戻ってくる。


 


逆に言えば


唯一、自分が積み重ねた努力だけが結晶として実る。


これは何者にも変えられない貴重な物となる。


結晶は、さらに大きく出来る。


 


 

DSC03470.jpg


今日の手術は、第2回目の耳立て手術だった。


上の写真は赤線で術前のデザインを示す。


もともとは耳垂残存型小耳症だった。


昨年の秋に、肋軟骨移植術を行っている。


耳の輪郭の全てが形成されている。


 


耳立て手術のほうが、困難で、実は時間もかかるし、手間もかかる。


ここのところが、以前の植皮術のみの手術法を


行っている形成外科医には理解できない。


 


従来法では植皮のみの手術なので、手術時間は1時間半で終わるが


耳は立たないで、分離しか出来ない。


 


永田法のみが、耳が正常に立ち、しかも、血行の点からも


耳の後ろから補強できるので、移植肋軟骨の吸収が起こらなくてすむ方法だ。


その代わり手術時間は、8時間もかかる。


 


以前のこのブログの耳立て手術を参照してください。



その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



私は永田小耳症形成外科クリニックにずっと住んでいる。


医局に寝泊りしている。


だからプライベートがまったく無い。


 


私が今日は、なにをしていたかの全てを、


職員が知っている。


そして引継ぎ時に報告されている。


職員の監視下の管理の下でコントロールされたモルモットのようだ。


 


「サルトル日常生活カルテ引継ぎクラブ」が、


いつの間にか形成されている。


 


 


 

泣いても笑っても、人生たった1度きり、


じっとしてても、時間は勝手に過ぎて行く。


いつまでも生きるドラキュラと違って


確実に体は、老化していく。


心は若くても、細胞は壊れていく。


再生される細胞数よりも、壊れる細胞の数が増えて行き、


老化の進行が進んでいく。


そしていつしか、確実に死が訪れる。


誰もこの死から免れる事は無い。


 


だから、今をもっと激しく生きようとする。


生きている実感をもっとはっきりと感じようとする。


 


死ぬ前にやり残した事がないように、


思いついたことは、明日にせず出来るだけ今日のうちにやり遂げたい。


しかし忙しすぎて、なかなか出来ない時もある。


若い時にあれほど元気だった人達が


力を無くし、ぼけていく姿を見ると、人のはかなさを感じる。


ぼけてじっとしていても時間は容赦なく過ぎていく。


 


 


 

私は長崎生まれの長崎育ちだから


海を見るのが好きだ。


日日刻々と色が変わる海のそばで子供の頃は、よく遊んでいた。


魚が時々飛び跳ねていた。


海の臭いが独特だった。


自転車をこいで遠くまで、でかけたこともあった。


まだ小学校低学年なのに、


親に話したら怒られるくらい、はるか遠くまで出かけたものだ。


まったく自由に、時間はいくらでもあった。


朝から夕方まで、長い1日を思うままにすごしたものだ。


長崎は海岸線が長いのでどこに行っても海が見えた。


そんな私が今、海の無い埼玉県戸田市にクリニックを開業したものだから


しかも毎日当直して1年以上にもなるものだから


海を見ることが無い。


小耳症手術を3日もしていると、あっという間の1週間。


まるであの子供の頃の1日が現在の1週間と同じ永さなのだ。


このまま行くと、あっという間に墓場となりそうだから、


1日1日をもっと永く感じたいものだ。