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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

多数決で決めると言う事は


よく行われている民主主義的な手段だが、


本当にそれが正しいのだろうか?


 


例えばもともとアメリカに住んでいたのはインディアンだった。


この名前は、インド人とまちがえたコロンブス以後のヨーロッパ人がつけた名前であり


実は日本人に近い黄色人種だった。


 


少なくとも、コロンブスがヨーロッパから到着する1492年までは


間違いなく彼らだけの大陸だった。


 


その後はヨーロッパ大陸から、大量の数のヨーロッパ人たちが


入植してから、たった500年しかたっていないのだが、


アメリカ合衆国・カナダ・メキシコとなっている。


 


多数決で言うとヨーロッパ人のほうが圧倒的ににインディアンよりも


多くなり、彼らの土地を奪ったのだが、多数決で正当化された様なものだ。


 


同じことが、南米大陸諸国でも、オーストラリアでも、ニュージーランドでも起きた。


原住民にとっては当時は迷惑千万な事だったろう。


北海道でも日本人が入り込みアイヌ人の土地を奪い


日本の一部としてしまった。


こんな風に考えると、何が善で何が悪なのかがわからなくなる。


 


多数決の悪ということも多い。


小耳症患者数があまりにも少ないので、無視され、それを守るべき


医療システム全体への考慮が、不足している。


育成医療制度の切捨てがなされても、抵抗が見られなければもっと切り捨てられる。


あまりにも少数なので、


選挙票に結びつかない事に、政治家は無関心となってしまう。


小耳症に対する耳再建の手術法の発達が、


外傷で耳が欠損したり、皮膚癌で耳を切除しなければならない場合の


耳の再建法として利用されるのにもかかわらず。


 


 

日本人は物事に対してはっきりとした肯定も否定もしないような言葉の文化だが。


世界に出て、そんなことをしていると、


いい加減な人だと思われて相手にされなくなる。


ましてや、学問の討論の場である欧米の学会では、


激論を戦わせる事が、科学の進歩につながると信じられているので


はっきりと結論が出るようにいやと言うほどの討論がなされる。


 


それに比べて日本の学界では、


学閥を固守した、なあなあ主義の学会でありたいので、


科学的に深いつっこんだ討論をすると、きらわれてしまうどころか、


隠蔽されてしまう。


たとえば、別の方法を発表した医師を表彰するとか言う方法で。


その表彰された方法は、もはや世界がやめてしまった方法なのにだ。


ひどい時には


「教授を奉るための学会だ。」「だから教授を攻撃してはいけない。」


などと、言われてしまう有様である。


仲良しと学問を履き違えている。


国民医療の正しい治療法を確立する事が、学会の最も重要な役割なのだから


その治療法では学会として、少なくとも最も最良な統一見解を出すべきなのだ。


なのにそれを絶対に決めようとはせず、うやむやなままとしてきた。


そして日本中で大学によって、てんでんばらばらの手術をしてきた。


だから、今でも、多くの小耳症の患者さんが、手術後の作り直しとなって


当院へと入院している。


日本の、物事に対してはっきりとしないという習慣は、


学問の場では、忘れるべき事なのだ。


真の国民医療のために

最近、大学の若い医師から、


永田小耳症形成外科クリニックでの小耳症手術の


手術見学をしたい、とのメールが、たびたび入るようになった。


 


小耳症治療を行おうとする形成外科医は、


少なくとも芸術大学のデッサンのテストには


確実に合格できるくらいのデッサン力を持っている人でないと適さない。


大学の教授や助教授であってもだ。


 


そもそも耳は形が複雑で、それぞれ各パーツの間の理想のプロポーションが


細部まで決まっている。


いくら私の手術見学を何回したとしても、


このデッサン能力がない医師には、土台無理なのだ。


 


手術見学をしたからといってすぐに


それを永田法といって未熟なゆえに能力の無さのゆえに、失敗されても


私の手術法が誤解されるだけである、


その医者の能力の無さが患者さんにはわからないし


結果が悪いと患者さんには迷惑となる。


しかもそのような医者は学会発表時に、知的所有権を無視した事をする。


 


こういうことが他の施設で今まで多く起きたために、


私は以前と違って、簡単には手術見学をさせないように変更した。


 


真に一生涯、小耳症治療にだけ取り組もうとする医師だけに限定する。


またその環境下にある医師で芸術的才能に


あふれた形成外科医だけに限定する事とした。


 


なぜなら、日本では一人の医師がいれば十分な発生数しか患者さんはいない。


しかも、年間を通じて手術し続けなければ、


その技術力を保つ事は不可能な特殊な手術だからだ。


最も、ラーニングカーブの長い分野なのだ。


だから遠くても患者さんに来てもらって


センター化した小耳症専門施設は国内では1箇所にする。


 


そうしないと今現実に起きているように、作り直しの必要な小耳症患者さんだらけとなって


日本中の小耳症患者さんが不幸になるだけだ。


また国民医療費の無駄となるからだ。


 


それでもどうしても私の手術を見たければ、今年の10月に


イギリスのエジンバラで行われる第4回国際小耳症学会で、依頼を受けて


デモンストレーション手術を行い、


その様子が学会の会場にある大きなスクリーンに映し出されるから


学会の参加費用を払って学びに来ると良い。


ただしその手術だけだ。


 


私の授業を受けたければ、今年の10月末の


アメリカの形成外科学会に学会の参加費用を払った上に、


インストラクショナルコース3時間を行うので、その部屋に入るために別に180ドル払ってから


申し込み用紙に書いて初めて入場できるので、そうすればよい。


 


私は、イギリス形成外科学会誌では、


編集委員の一人で世界中からの論文審査員を行っている。


さらに私は、欧米各国での大学の客員教授なので、


それらの大学には、指導教育に行く義務があると言えばあるのだが、


国内の大学には、何のポストについてもいないので、


そこの医師を教育しなければならないと言う義理も義務も無い。


そもそも、永田小耳症形成外科クリニックは単なる個人クリニックであるし


私は、日本形成外科学会員の単なる一人に過ぎないわけだし、


何の評議員などのポストについているわけでも無い。


 


日本形成外科学会ではアメリカやイギリスやドイツなどのように、


世界1の人にインストラクショナルコースを依頼したり


教育講演を依頼したり


デモンストレーション教育手術を依頼したりすると言ったような


学会のあり方に対する発想すらないのだから。


むしろ作り直し手術を発表する事すら嫌がる学会だから、


そんなことをしたらたとえ学問の進歩のためでも嫌われるから、


大学の医師を私が教える義理も義務も無い。


大学の医師を教育すべきなのは、大学の教授なのではないのだろうか?

永田小耳症形成外科クリニックには


夏休みを前にして、


小耳症の外来の日に関する問い合わせが増えている。


 


小耳症の患者さんは皆、日本全国から来られる。


来られた順番に診察をしている。


 


特に土曜日に集中する事が多いので、


出来れば水曜日か月曜日の午後の外来に


来られたほうが待ち時間が少なくてすみます。


 

ようやく、当院のメールが復旧しました。


この1週間メール連絡がつかなかった方には


送ればせながら、ご返事をお送りいたしました。


ご迷惑をおかけしました。

今日は韓国から入院していた


小耳症患者さんが無事退院となった。


最初は緊張していたが、


他の日本人の患者さんとも打ち解けて


お母さんの日本語の努力もあり


入院中に相当友好を広げる事が出来たようだ。


 


世界のどこでもほぼ同じ発生率で小耳症患者さんがいる。


そしてそれらの小耳症患者さんの望みは国や宗教が違っても皆同じだ。


正常な耳が出来る事だ。


 


この患者さんのお父さんは仕事で海外を飛びまわっているようで


ドイツの耳鼻科形成外科の、シーゲルト教授の診察を受けたとの事。


 


私は以前ドイツで行われた国際小耳症学会にも招待されて、


デモンストレーション手術や公演も行った。


そのときの主催大学がリュ-ベック大学で、


当時、ヒルコ・ウエルダー教授だった、その時の助教授がシーゲルト氏だ。


シーゲルト医師は、私の手術を何回か見に来て私の手術法を学んだ人だ。


 


その後シーゲルト氏はドイツの別の大学の教授となり、


ドイツを代表する小耳症治療の第一人者となった。


何回か、その後の国際小耳症学会においても顔を合わせている。


そのシーゲルト教授から、私の事を聞いたそうだ。


 


もちろん韓国にも私の手術法を何回か見学して、学んだチュール・パク教授がいて


韓国における小耳症治療の第一人者となっている。


この患者さんは、もちろん、チュールパク教授の診察を、受けている。


 


世界は狭い。


 

私はこの四半世紀に、小耳症手術症例が実に1500例ほどとなってきた。


 


やり始めた当時は、タンザー法やブレント法と言った


不完全な耳しか作れない方法しかなかった。


しかも


それらの方法では、無耳症やローヘアラインの症例に対しては、


耳作りは不可能だった。


 


その全てを可能にする方法を開発し続けて来た四半世紀だった。


そのたびに、不可能を可能にして学問として


アメリカの形成外科ジャーナルに論文を載せてきた。


 


肋軟骨採取法も胸が変形せずに


採取した肋軟骨の再生を可能にする傷が少なくてすむ方法となった。


 


これだけの数をこなしてくると小耳症のあらゆる種類を経験できた事になる。


 


小耳症のそれぞれのタイプや無耳症を含めて


さらにローヘアーラインを伴うタイプ、


それぞれの作り直しまでを経験した今、


ようやく、患者さんを診察して瞬時に手術法が浮かぶようになった。


 


以前のアメリカ発行の形成外科の教科書も小耳症部門は私が書いているが、


 


昨年は、アメリカのハーバード大学形成外科のエリクソン教授から、


さらに、新たな形成外科の教科書を作るにあたり、


小耳症手術の分野の執筆を依頼されて原稿を送った所だ。


完成するまでに1年ほど必要だ。


この新たなアメリカから発行する教科書がそろそろ出来てくる。


 


 


 

さてさて、園長先生・・・


ここ数日、時間をみつけては、


サルトル院長に頼まれた「スライドの取り込み」と、


「外来患者さん説明用(New バージョン)のパワーポイントを作製」


せっせとやっていた。


それが今日終わった。


 


4000枚ものアナログ・スライドを整理した院長先生に敬意を払い、


園長先生はそれをデジタル化して、


コンピューターに落とし込んでいったわけだ。


も、もちろん4000枚全部ではありません(笑)


それがこれ↓


DSC03507.jpg


今回もまた膨大な数になった。


写真はごく一部である。


 


小耳症の患者さんに1時間半かけて説明する院長先生!


これだけ膨大な数の写真をみせてこそ、


初めて説得力のある説明ができるわけだ。


 


もちろん、園長先生!


目を皿のようにして、


この作業を行ったのは言うまでもない(笑)