今日は耳垂残存型小耳症でも「耳たぶ]は小さく、位置が前傾しており
耳たぶの上の、もう一つのふくらみ[遺残耳介]が、ほとんど存在しない。
このようなケースは、よく前傾した耳を再建しやすいので要注意の症例となる。
手術終了時の状態を示す。
3次元耳型肋軟骨移植を行った
予定の位置に、ピッタリと耳が出来ている。
このように前傾しない耳が出来るコツは、
耳垂表側皮弁の茎部を皮下剥離する事で、解決出来ている。
ただし、皮弁の茎部の剥離は
下手をすると組織の壊死が起こるので、経験が必要だ。
その1
このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
その2
このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
耳介形成術による合併症
感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
人は万能ではないし、もちろん私も万能ではない。
私ははっきり、言い過ぎるので誤解をされる。
それは自分でもわかっている。
日本人としてのプライドも高過ぎる。
だから若い形成外科医に日本人としてのプライドをもってほしくて、
厳しすぎるくらいのものを言う。
私の若い形成外科医に望むプライドとは、
一般の形成外科医では飽き足らないから
世界を背負う形成外科医を、もっと日本から数多く出したいのだ。
科学的なオリジナリティーのある人を。
だから、[一生やる気があるのか?]とか
[これに人生をかけるほどやるつもりがあるのか]と聞いたりする。
そんな迫力のある、才能ある人が見つかったら
私は喜んで教える気がいっぱいなのだ。
その表現を逆に「簡単には教えない事にした」などと表現したのだ。
私は天邪鬼だ。素直ではない。
ちょっと言われたくらいであきらめる人に、
生涯の仕事としては継続出来ないからだ。
今まで数多くの日本の人たちが見学したり、一定期間学びに来たりしたが、
国内では継続しない甘い人達ばかりだった。
すなわち、意欲も強くはないし、自らの開発力も無かった。
継続しているのは、やはり、一流の施設から選ばれて来た海外からの留学生だ。
チャングン大学やシックチルドレンからの留学生達は根性があったし、才能もあった。
彼らは耳の3次元モデルも50個以上作ってきたくらいだ。
夜も寝ずに。
私に添削させるために。
彼らは非常なほどに、熱中していた。
私の全てを盗み取って、自分のものとして、さらにそれを発展させるという目的があった。
最初から小耳症治療でその国を世界を背負う心構えがあった。
生涯の仕事としてやる事が決まっていたからこそだった。
覚悟が違う。
それらの形成外科医達と科学的な思考回路を戦わせても
ひけをとらないような人材が本当は日本に望まれるのだ。
世界で誰かが本当に引き継ぐ事が出来れば私の生きた証となる。
もうその証は出来た。
後世に引き継がれる事は確実となった。
本当はそれを上回る日本人であってほしい。
私は、今も自分の築いた耳つくりの基礎の上をさらにまだ
築き上げる途上なのだ。
今年57歳と言う年は関係ない。
だから、まだまだ、「とげ」が抜けていない。
角がある人間だ。
人は年を取ったら角が抜けるというが、
角が取れたら私は私ではなくなる。
角が取れたという時は、私が開発をあきらめた時だろう。
多くの人から色々言われても、私はかまわない。
失うものが何も無い私だから。
かまっていたら、一般開業医では、研究など、とっくの昔にやめている事だろう。
私に、意見する人は、それなりに世界を背負ってみてからにしてほしい。
すると、少しは私の言いたい事が理解できるようになるかもしれない。
私はいろいろ言われたら、益々それがエネルギーに転換される性格だ。
まったく、大人気ない私なのだ。
まだまだ子供だから、興味が尽きないだけだ。
とげ抜き地蔵なんかに、とげを抜かれてなるものか。
とげが私だ。