今日の午後、ベルリンの国際学会会場で、
もと、アメリカ形成外科学会ジャーナルの、
編集長、ロバート、ゴールドウイン教授と久しぶりに再開した。
彼はハーバード大学の臨床教授でもあった人だ。
もはや、80歳近い人だ。
彼は講演の直後だったので、花束をたくさん抱えていた。
ドイツでの歓迎ぶりが理解できる。
台湾のチャングン大学の
マイクロサージャンであるフー・チャン・ウェイ教授と話をしていた。が、
ゴールドウイン教授と、目線があったとたん、まずは握手。
そして私と、周りにいる人に語った。
「アインシュタインの相対性理論の論文を、最初に載せた科学雑誌は、
初めは、アインシュタインの理論を、誰も信じることが出来ずに、
論文記載を行った科学雑誌の編集長は、この論文を記載した事を非難されたのだ。
しかし日がたってから、この論文が人々にようやく、理解されるようになった後からは、
先見の目があった科学雑誌の編集長は、逆に高く評価されるようになった。
それと同じように、それまでは、小耳症は、ブレント法で代表されるように
今までは、4回以上手術しても、
完全な耳を作る事は、不可能だと考えられてきた領域だった。
そこに、突然、永田ドクターの2回の手術で、完全な耳を作れる、という4個もの論文を
1992年、1993年、アメリカ形成外科ジャーナルに6個もの永田の大論文を掲載した後、
同じように最初のうちは、編集長として、非難された。
だがそのうちに、評価は逆転し、
こんなすばらしい天才をどうやって見つけたのか?
と、逆に、編集長として、皆から、先見の目があった事を、ほめられるようになった。
私が、編集長時代に成した仕事として、最高の仕事だった。」と述べた。
これは私にとっても、生涯最高のほめ言葉となった。
それを聞いていたフー・チャン・ウエイ教授は、すかさず、言った。
「私の大学の、マイクロサージャリーの優秀な教え子である、ズン・チャン・チェン医師を、
永田医師の下へ、1年間留学させて学ばせたところ、
現在では、最高の耳を作れる医者に成長させてもらえました。
現在は、台湾ダントツ最高の耳つくりが、出来るようになりました。
永田医師のおかげです。」
と、ゴールドウイン教授に語った。
私は両教授に「ありがとうございます。」と述べた。
正直、私はうれしかった。
「ところで、ゴールドウイン教授のターニャ婦人はお元気ですか?」と質問すると、
ほぼ同時期に、トイレから出てきたターニャ婦人が、ニコニコと握手を交わしてきた。
高齢にもかかわらず、二人ともお元気そのものだった。
非常に感激したひと時だった。
院長がいないので、張り切ってるのは一人だけじゃない。
○先生も本日は大活躍。いつもの仕事に院長の仕事が加わって、大忙し。
朝から外来の患者さんの手術をして、昼過ぎからは回診を行った。
最初は余裕で「院長、いつもこうやってするんですよね」と軟膏のチューブをぎゅ~~っと絞ったり、顔を創部にくっつけるようにして見たりして院長のまねをする。
「先生、言い付けますよ」と言いながらなんだかおかしくて、
「○先生、院長は絆創膏はそうやって貼りませんよ」
「いいえ、永田先生はこうやって貼りますよ」とほとんど漫才のようなやり取りになったが、お母さんたちには大いにうけた。
が、間で外来の患者さんを見たり、レーザーを打ったりするので、だんだん二人とも必死になり、疲れ果てて一日が終 わった。
でもすべての仕事が終わったわけではないので、今、残業しています。
○先生もまだ仕事をしています。
だから○先生に感謝を込めて、今サラサラカレーを作っているところです。
お疲れ様でした。
コンピューターを、ジョージさんが持ってきていたのでこのブログを、
今ベルリンから書いています。
便利な世の中となったものです。
夕べ,夜遅く、ベルリンへ着きました。
べルリンの空港は、ジャンボジェット機が、発着できない小さな空港のために
日本からジャンボジェット機ではいけません。
ですから、イタリアのミラノ空港へ降りて、
ミラノで、2時間待ちとなり、
小さなジェット機に乗り換えて、ベルリンへ入りました。
ですから成田を発ってから15時間以上たって、ようやく到着しました。
こちらは日本時間から遅れる事、7時間です。
ミラノは30度以上で、暑かったのですが、
ベルリンはなんと13度位で寒いです。
冬みたいですよ。
サムーーー。
朝は目玉焼きとソーセージ、ハム、果物、ジュース、お茶でした。
なんとキュウスに入ったお茶がホテルに用意されていました。
ラッキーです。
でも味が薄い薄い。
そこで、ソウル大学の教授と出くわし、
一緒に写真をとってくれとせがまれて、さっそく写真を取られてしまいました。
国際形成外科学会は昨日から、すでに始まっていますが
今朝は、会場へ行って、プログラムをもらいました。
私は、29日午前中に、顔面外科のセクションの議長。
そして30日には、「小耳症のキーノートスピーカー、及び、座長」をやることになっています。
今回の国際形成外科学会は、非常にポスターセッションに回された演題が多く、
日本の大学病院からの演題も、大多数が、ポスターに回されてしまっています。