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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

1959年タンザー法が開発されて以来


世界中で


その方法が広く用いられてもなお


細部までそろった耳を作る事は出来なかった。


完全な耳を作る事なんて


困難で不可能と言われていた。


 


私が東大で研修医だった時の話である。


当時、東大では「福田 修」教授が


ニュージーランドに留学して


タンザー法をアメリカで学んできたニュージーランドの教授から


間接的にタンザー法を学び、その方法を


帰国後に東大で行っていた。


福田教授なりに、手術回数を減らした方法で行っていた。


そして、小耳症が専門の教授だった。


 


当時、研修医同士で将来の話をしていた。


私が、「将来は、小耳症手術に専念したい。」と言うと


 


「福田教授が1500例もの小耳症手術をした結果があれだから、


もはや、研究は、やりつくされており、


世界中で同じ手術をしており、進歩は止まっている。


小耳症手術の学問的進歩はもうとっくに終わっている分野だ。


だからそんな分野を専門としても意味が無いし、


やっても無駄だ。


ましてや、それをいまさら専門としたいなどという


おまえは、馬鹿だ。」


とまで言われた。


 


そこまで言われると、


私は逆に燃える性格だ。


 


今では世界中が私の手術法に変わってきた。


 


当時、私を馬鹿呼ばわりしたその形成外科医師は


ある都立病院に勤務している。


 


 


 

さすがに昨日の無耳症手術は、


困難なために長時間かかり、


体に、こたえて、だるい。


園長先生も、「疲れましたねー」と、言っていた。


 


包帯交換してみて順調であった。


どこが困難か?というと


血管膜でカバーした耳の立体的な形を、


その3次元形態の立体にあわせた皮膚移植で


表面積がぴったりとカバーする事が神経を使うところなのだ。


 


頭から採取した薄い皮膚は、平面である。


それなのに、体表の中では最も複雑な形をした耳の形に


ぴったりと合わせて移植しなければならない。


 


神経の磨り減る作業なのだ。


 

今日は小耳症の患者さんを消毒している時、


「フー」とため息をついた私を見ていた患者さんのお母さんが、


「先生、大丈夫ですか?」と質問された。


「いやー、いつ死ぬかわかりませんから。」


と言うと、


「だめです。まだずっと生きておいてもらわなくては、困ります。」と。


 


すると、隣のベットの患者さんのお母さんも


「お願いします。お願いします。」


とおっしゃる。


 


私は、お願いされても、いつまで生きられるのかは、誰にもわからない。


しかし、小耳症の子を持つ親としては


切実な事だろう。


 


がんばって、夏休みもとらず


黙々と耳を作り続けなければならない。


死ぬまで・・・・・・・・・。

最近みょーに


園長先生が、おなかについた脂肪を気にし始めた。


合う人ごとに「顔が大きくなった。」とか、


「おなかが膨らんだ。」とか、


「成長した。」


などと言われ始めて、気になりだした。


早死にするのは、いやらしい。


 


「この脂肪を落とすためには、どうしたらよかろうか?」と


相当考えているようで、


色々皆にアドバイスを求めている。


 


結局、楽しておなかの脂肪を落としたいので


つらい事はしたくないようだ。


数多くの提案がなされたが


どれも却下している。


 


最後にマラソンの話になった時。


新聞に、「脂肪を落とす目的でマラソンを始めた人が死亡。」


と出ていたのを見て


園長先生は、


「ほら、こんな事をやると良くないんですよ。」


と自ら言って、


解決策は見つからずじまいだった。

園長先生が、


「ヒルズクリニックの広いベランダに


植物を植えたい。」と言い始めた。


 


何を植えようかと色々悩んでいる。


が・・・・・・。


あまりにも園芸の知識不足のために


植物は一度種をまき、


水さえ与えておけば、


ずっと綺麗に成長するものと勘違いをしていた。


 


雑草をこまめに抜いたりするような、


手入れが必要で


虫との戦いがある。なーんて事を


全く、知らなかったのだ。


 


永田小耳症形成外科クリニックの


玄関前の植物が、大きく育っているのを見て


植えたら育つものと勘違いをしていた。


 


水をやることはもちろん


雑草抜きをこまめにして


消毒薬をまいて害虫駆除をしている事を教えたら


 


園長先生いわく、


「えーっ!・そ・そんなこと、してたんですか???」


と・・・・・。356


 


 

乾燥した大地では


植物は育たない。


適度な水が無ければ


綺麗な緑は育たない。


水を与えすぎれば


根が腐ってしまう。


そして害虫との闘いの中で勝ち抜いて、


綺麗な緑となる。


 


人も同じで、


愛情の無い所では、


人は育たない。


正しい愛情が無ければ、


良い人は育たない。


愛情も闇雲に与えすぎると


心が腐ってしまう。


そして、煩悩との戦いのなかで勝ち抜いて、


素晴らしい人になる。


 


 

ようやく関東では、暑さも一段落。


今日は気温もまともな感じだ。


やや曇っている。


一雨振れば少し涼しくなるかもしれない。


 


あまりに暑過ぎて、


秋でもないのに乾燥して枯れる街路樹の葉もあるとのこと。


 


永田小耳症形成外科の


玄関前の植木は、大丈夫だった。


緑が元気だ。


 


いつまでも成長してほしい。


蝉の声が、そこかしこ、うるさいほど響き渡っている。

午前中は小耳症再来の患者さんが


次々来られて診察となった。


結構忙しい。


耳が完成した子供たちは皆とても、うれしそうだ。


 


「手術を待っている間は長かったが、終わってみると早いものです。」


と、御両親はおっしゃる。


 


 私の診察室の隣では


園長先生が、レーザー治療を行っている。


しみぬきの方や、脱毛の方などである。


また局所麻酔下の、外来手術も園長先生は行い大活躍である。


 


午後からは2階病室の包帯交換及び外来診察がある。