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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

自己表現が最大に出来たとき


爽快感がある。


 


例えば、画家が自分のイメージ通りの絵画が出来た瞬間、爽快感を感じる。


歌手が自分の思いどうりに歌えたとき、爽快感を感じる。


この爽快感が,観衆、聴衆に最高の感動を与えた時、


最高の自己表現が出来た時となる。


爽快感を感じるときである。


 


私の自己表現は、公演時に


「いかに耳を正確に作るようにするのか・


基礎から始まり、順次


困難な症例にいたるまで、


さらに、


これでもかと言うほど、


たとえ以前に、手術を受けていて、


どんなに、徹底的に破壊されていた耳であっても、


不可能を可能に出来るのだ、すなわち、作り直しと思えないほど


正確に出来ると言う


事を表現していく。


 


私の公演を見ていた耳つくりの専門家達が、皆


驚き、どよめき、興奮に、目つきが変わり


 


公演の途中から


皆が


瞬きすらしなくなり、


静寂となる。


 


聞こえてくるのは、自分の声と、


画像を切り替える時に、自分が押すキーボードの音だけとなってくる。


 


そして会場から、ため息が聞こえ始め


私の発表のペースは、滑らかとなる。


 


公演の画像は800にも及び、


公演は、軽く2時間ほど一気に行われる。


 


次々に、段階的に、困難な症例となって行き


画像は次々と息をつかせず変わっていく。


そして、


不可能が可能になっている事を聴衆に


十分知らさしめる事が出来たとき


私の講演が終了する。


 


終了後、


一瞬の静寂の後、大興奮の千切れんばかりの拍手となる。


 


爽快感が走る瞬間だ。

今日に手術は,1歳の子の頬部に出来た石灰化上皮腫の全し麻下の摘出手術。


その後、包帯交換を行った。


 


何せ、あさっての日曜日には、アメリカ形成外科学会のために


成田から出発となる。


昨晩までに、教育用の原稿及び、画像の準備は終了した。


が・


開業以来、まもなくからずっと、私は


当直続きで、いつも手術着が私の普段着となっている。


 


だから外出着など通常は必要ではなかった。


それゆえ


スーツや靴など、といった普段身に着ける物の


買いものなどは、長い間していなかった。


いや、買い物などする暇もなかった。


だから、さすがに、人前で講演をするには、それらは、よれよれとなっていた。


 


そのよれよれのまま、2週間前は、エジンバラの国際耳再建学会へと行ってしまったが、


見るに見かねたのか、事務長がどうしても、


それでは、みっともないから、買い物に行くのだ。


と、この雨の中を、引っ張りまわされて


むりやり、スーツ、シャツ、ネクタイ、靴の新調を、させられた。


 


ようやく帰ってきて、ほっとしている。


モハヤ、医局が住家の感覚となっている私だ。