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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

自分の肋軟骨を移植することで耳を作るという6回の手術方法を世界で始めて発表したのは


1959年アメリカ・ダートマス大学のタンザー氏だ。


 


1980年代には、4回の手術で耳を作る方法が


アメリカ・カリフォルニアのブレント医師から報告された。


しかし完全な耳を作る事は出来なかった。


 


1992年1993年、2回で完全な耳を作れる報告を、私がアメリカ形成外科学会誌に行い、


現在では、世界で永田法が主流となっている。


 


それで、私が小耳症治療の、教育コース「インストラクショナル・コース」を


アメリカ形成外科学会で行っている。


 


今回の私のコース、終了後に、ダートマスから来たイタリア系アメリカ人医師が


私に「タンザー氏と会った事があるか?」と聞いた。


私は「私の論文がアメリカ形成外科学会誌に掲載された直後に、


タンザー氏から、おめでとう、との手紙を受け取った。


世界の小耳症治療に尽くしてくれと書いていた。


それとまた別の時に、タンザー氏から、76歳になって再婚する、ハネムーンは


日本にするかもしれないと手紙に書いてあった。」と答えた。


 


すると、ダートマスから来た医師が「実は3年前にタンザー氏が死亡した。」


と教えてくれた。


感慨深いものがあった。


 


そして、そのアメリカ人医師は


「永田小耳症形成外科クリニックに行って永田の手術を見学させてほしい」


と、言ったので私は、「何時でもどうぞ」と答えた。


 


またそれとは別に、


会場で、ブレント氏と出くわした。


驚く事に、


ブレント医師は突然、私の右上腕をつかんで、


ゆっくりと、もみながら言った。


ちょっと、もまれているのが私は気持ち悪かった。が、


 


「2009年にはタンザー氏の論文が出て50周年記念となるので、


その時に、第5回小耳症国際学会を、オーストラリアで開催したい。


永田に是非、来てほしい。自分の引退の花道としたい。」


と言う。


何故、オーストラリアなのかは、不明だ。


 


 


 


 

私のチームのインストラクショナルコースが、あまりにも成功しすぎたため、


コースが終了してから


私のチームでは、


来年のアメリカ形成外科学会での


小耳症インストラクショナルコースの事で、話し合いとなった。


 


まず、ゴールド・ウィルキス教授が「このコースは、いつまでも続く事になった。」


そして、来年のコースの時には


「永田の教え子である台湾のチャングン病院のズンチャンチェン医師も、参加させて


このコースをやろう、」と、カナダのシックチルドレン病院の2人の医師達から


提案があった。


 


とにかく、3次元肋軟骨フレームの作り方の実習を、形成外科医の聴衆に、体験させるには、


真ん中で、私が造って見せながら、


実習生達に体験として作らせ、それを、私の教え子達が、手取り足取り


添削して回るようにする。


 


添削できるメンバーが、4名だから。


きちんとした教育を行うには、


一人が、5名ずつ受け持つと、最大20名だろう。


ということになった。


 


とにかく大変な国際永田教育チームとなったものだ。


 


 


 


 

さて、10月30日、アメリカ形成外科学会・ボルチモアで、


夕方3時から6時までのインストラクショナルコースが始まった。


ボルチモア・コンベンションセンターの327号の会議室が


私がインストラクショナルコースを行う部屋である。


 


アメリカ形成外科学会・その1で、述べたとおり


永田軍団の、コースが行われた。


 


永田法の小耳症治療に関するインストラクショナル・コースは、


昨年度のサンフランシスコで行われたアメリカ形成外科学会の時から始まり


今回で2回目となる。


 


昨年でもそうだったように、今回も


私の公演が終わった後は、聴衆が大興奮となった。


結局、聴衆の中から、まとめとしての希望が出された。


 


来年のシカゴで行われるアメリカ形成外科学会の時には、


「永田法の小耳症治療法」のインストラクショナルコースを


「3時間だけでなく、もう一つ、このコースを増やしてくれ」との意見だ。


 


すなわち、もっと詳しく学びたいから、6時間コースにしてくれとの要望が


聴衆から連盟で希望された。


今年の聴衆が、また来年もこの授業をもっと詳しく受けたいというのだ。


 


驚きだ。


この希望どうりの事が実現したら


アメリカ形成外科学会が初まって依頼初の6時間コースとなってしまう。


現在までの最長時間コースは、3時間だったのにだ。


 


この意見を書いたのは、私のコースを受けた聴衆の全てだ。


 


聴衆は、アメリカの形成外科医だけではなく、


世界中から来た形成外科医師達なのだ。


 


この要望書は、アメリカ形成外科学会が受け取り


来年のシカゴで行われるアメリカ形成外科学会の会議で、決定される事になる。


 


いずれにしても、また来年も、


この、私のコースが、また行われることになったのは


確実だ。

今年のアメリカ形成外科学会は、ボルチモアで行われた。


日本と違って、アメリカの形成外科学会は


メインは、教育コースとなっている。


だから、インストラクショナル・コースは、充実しており、


1時間コ-ス・2時間コース・3時間コースが用意されている。


それぞれのコースを受けると、世界最先端の治療法が、学べるようになっている。


 


例えば、私の小耳症治療に関するコース3時間を受講したければ、


学会参加費用以外に、175ドル払って、初めて受講できる。


そのコースを受ける事で、形成外科専門医が点数を取れるようになっている。


専門医をとるためや、専門医資格の維持のために必要な得点制度だ。


 


10月30日午後3時から6時まで3時間のインストラクショナル・コースが行われた。

アメリカ形成外科学会が


10月26日から31日間で、ボルチモアで行われた。


私は、28日昼に成田空港から日本をたって


ワシントン空港に着いた。


着いたその日も、アメリカでは28日午前中


11時間もジェット機の旅をしてきたのに、時間は戻っている。


太平洋の真ん中に日付変更線があるためだ。


 


空港からからボルチモアまで、タクシーで1時間以上かかった。


ホテルについてもまだお昼だったので、


学会会場であるコンベンションセンターへ行き、レジストレーションを行って


学会のプログラムをもらった。


 


プログラムを見ると、


 


日本の大学からの発表は、いくつかしかない。


しかも大半が、ポスター。


ポスターだと、テレビがたった、3台しか置いてなくて


そのモニターでしか見られないので、ほとんど誰も見てくれない。


 


口頭での発表は、たった2施設、それも4分のみと、なっている。


いささか、日本の発表は寂しすぎる。


 


私は、教育コース「インストラクショナルコース」を行うので


なんと、3時間なのだ。


内容はもちろん「永田法による小耳症治療」についてである。


私の教え子であるカナダのシックチルドレン病院の


レイラ・カスライ医師とデイヴィット・フィッシャー医師に


永田の教え子の手術結果を1時間公演してもらい、


私が「小耳症手術の実際・基本的症例から作り直しなどの複雑な症例まで」


を、1時間20分程公演した。


カナダ・アルバータ大学のゴードン・ウィルキス教授に


永田法の3次元肋軟骨フレームの組み方の訓練法について


40分公演してもらった。


 


他に日本人で、教育コースをやる人は、私以外、誰もいない状態だ。


これも、GDP第2位の経済力に比べて寂しすぎる。


 


ここ何年か、日本形成外科学会が


低迷している事を表している一端が垣間見えた。。