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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

永田小耳症形成外科クリニックでは、


毎年、日本中で100名程度しか発生しない10歳を超えて、なおかつ


胸囲が60センチを超えた小耳症患者さんを、


とにかく1年中、途切れることなく


毎週毎週、3件ずつの小耳症手術が行われています。


ですから、


国内で最も多くの小耳症手術をこなしている施設となっています。


 


出来るだけ手術中などの状態を、


どのような手術で、耳が作られていくのか経過が、


わかりやすいように、毎週、実際の手術中の写真を供覧し、


解説しています。


 


これだけ毎週の手術を紹介している事で、


小耳症と一言で言っても、


いかに術前の形が、それぞれ異なっているか、


また手術法も、それぞれに異なっているかと言う事をご理解いただける目的からです。


 


耳垂残存型小耳症と一言で言っても、


このタイプだけでも、


それぞれに、術前形態が異なるという事が、お分かりいただけることでしょう。


ですから、常に応用が必要な困難な手術となります。


 


以前の手術法であるタンザー法原法では、耳を完成させるのに6回の手術が必要でした。


ブレント法では、4回の手術が必要でした。


世界中で、正式に世界に認められたインデックス・メエデックスにある


ジャーナルだけでも、


400を越す耳つくりの論文が報告されました。が、


それでもなお、完全な耳を作る事が出来ませんでした。


残念ながら、日本形成外科学会誌は、


世界のインデックス・メデックスには認められていないジャーナルです。


 


私は、1983年に、小耳症に対する手術術式である永田法を開発して以来


現在までに、毎年毎年改良を加えながら、


1600例を超える小耳症手術を行って来ました。


 


1992年、1993年にかけて、


2回で完全な耳が再建できる小耳症に対する新たな永田法が、


アメリカ形成外科学会誌に掲載されて、


小耳症治療法は、新たな時代の幕が開きました。


 


世界の求めに応じて、毎年、私は、欧米をはじめとする


世界中の教育公演に応じて、飛び回っているうちに


気がつくと、もはや、15年もの歳月が経過しました。


 


現在では、永田法が世界の手術法となりました。


さらに、現在でもなお、手術法は、正常な耳という一定方向に向かって


再建法に細かな改良が行われています。


 


手術を行った患者さんの体から、体験を通して学ばさせていただいています。


 


おかげで、永田法では


初めての小耳症手術の方でも、


ロ-ヘアーラインを伴う小耳症の患者さんでも、無耳症の患者さんでも、


たとえ、かつて他院で、10回もの手術を受けて、不幸な結果となり、


融けてしまった耳の作り直しの手術を希望される方であっても、


 


原則2回の手術で、


耳の細部構造の全てを省略することなく再建する事が可能となりました。


 


現在は、日本中だけでなく海外からもこのような患者さんが


来られるようになっています。


 


 

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本日の小耳症術前、耳のあるべきところを赤マジックで描いている。


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デザインが完成したところ。


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完成した3次元肋軟骨フレーム。


肋軟骨は、質が悪く、スカスカで、スポンジオーシスとなっているため、


作成が困難となるが、軟骨皮質を外側に残して作成している。


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皮弁が完成したところ。


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3次元肋軟骨フレームを移植して皮弁どうしを縫合した所。


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ボルスター縫合を行って、耳をレストンスポンジで保護したところ。