立ち耳の手術は、軽症であれば、
対輪を形成するだけの手術で済みます。
すなわち、
耳の軟骨の対輪の部分の折れ曲がりが不足するために
正常よりも耳が立っている状態です。
このような場合は、耳の後ろで皮膚を切開して
耳の軟骨に後ろから糸をかけて縫い、
ちょうど対輪から上行脚にかけての部分を折り曲げて、
その形を形成すると、結果として
前に立っている耳が、後ろに寝てくれて、正常な形となります。
耳の後ろでは皮膚がその分、余りますから。
余った部分だけ切除し、細かな糸で縫合します。
傷は耳の後ろだけで、ほとんど目立たなくなります。
術後は、耳を保護するために
耳の周囲に暑さ2センチメートルのスポンジをドーナツ型に切ったもの
を、耳の周囲に貼り付けてつけ、その上をガーゼで覆います。
さらにガーゼが落ちないように、ネットをかぶっておきます。
軟骨に糸をかけて折り曲げていますので、傷が落ち着くまで
耳を圧迫しないように保護しておく必要があります。
自分の頭は重いので
寝ているときの耳が頭の下敷きになり圧迫摩擦により
傷が開く事の無いようにするためです。
抜糸は2週間以内に終わってしまいますが、
軟骨に癖をつけた耳を圧迫しないようにするために
トータルで3週間を必要とします。