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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今日の作り直しの小耳症患者さんの術前の状態を見るとわかるように、


どんなに熟練した形成外科医が作った耳とはいえ、


芸術的感覚がない医師に手術をさせると、悲しい結果となる。


 


どんなに熟練した耳鼻科医が「聞こえるようになる」といって穴を開けても


補聴器なしで聞こえないのであれば、患者さんは、だまされたという気分になる。


 


手術した形成外科医も、耳鼻科医も、一生懸命にやったつもりかもしれないが、


患者さんにとって見れば、無神経そのものの手術を受けてしまったと


後悔の念に駆られてしまうのだ。


 


形成外科医も耳鼻科医も、もっと謙虚になって


患者さんの事を真剣に考えるべきだ。


小耳症手術が、最も困難な手術と言う意味がここにまさにある。


 


人には向き不向きがある。


小耳症手術に向いている人は、天才的な芸術的センスがある人だけにすべきだ。


なぜなら、小耳症手術は日本中で、毎年たった100人の手術しかないからだ。


一生懸命やったとしても、患者さんに迷惑な手術を行ったという結果を見て


反省すべきだ。


作り直し手術は、患者さんにとって苦痛であるばかりか


国民医療費の無駄使いともなる。


 


このような症例が当院には次々に来られて、作り直し手術を行っている。


そんな患者さん達から寄せられた正直な気持ちなのだ。


ここを誤解の無いように深く考えて直してほしい。

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上は以前に、耳鼻科と形成外科が組んで、大学で手術をされた結果である。


この耳だけでも、すでに、3回の手術が行われている。


さらに頭からの血管膜も、すでに使われている。


患者さんは、この耳の形に不満で、作り直しを希望された。


又、補聴器なしで、聞こえるようにも、ならなかった。


聞こえの手術および、耳再建の手術の両者とも、全てが中途半端となってしまっている。


この患者さんは、


両側小耳症で、両方ともすでに、胸から肋軟骨を採取されていたので、


肋軟骨採取が困難となっていた。


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耳のあるべき形と場所を赤マジックで書き入れた所。


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上は、何とか、不足する肋軟骨を、新たに採取して作った3次元肋軟骨フレーム。


下は、移植されていた肋軟骨フレーム。


すでに、このように、肋軟骨の上前の部分が融けて消失していた。


サイズの違いと全てのプロポーションの違いに注目。


下は、永田法を、中途半端にまねて作った肋軟骨フレーム。


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全ての移植されていた肋軟骨フレームを摘出したところ。


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耳たぶの裏に、良い色の皮膚が隠されていた。


この部分を表に使わなければ皮膚の表面積が不足する。


永田法の原理を、全く理解していなくて、手術を行われていた事がわかる。


耳たぶを2分割して、作った耳裏の皮弁を示す。


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耳たぶの裏からの皮膚を生きたままの状態で、


このように表をカバーするために表に引きずり出して用いる。


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新たに作った本物の永田法・3次元肋軟骨フレームを入れなおした所。


耳の穴の後ろの部分の皮膚が、


耳たぶの裏から、表をカバーするため移動してきた部分。


この皮膚が前に追加されてこそ、


3次元肋軟骨フレームが適材適所に、このように、カバー出来る。


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陥没部の軟骨に皮膚が、くっつくようにして、ガーゼを詰め込み、


縫合固定したところ。


 


 



その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。