fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

DSC03834.jpg
昨年8月21日、小耳症に対して肋軟骨移植をしたときの術前。
耳のあるべき場所を赤マジックで示している。
DSC03844.jpg
3次元肋軟骨移植術を行って手術直後の状態。
本日は、この症例の耳立て手術。
下の写真は、本日の耳立て手術のデザイン。
DSC05299.jpg
点々の赤線は浅側頭動脈の走行を示す。
DSC05300.jpg
頭から血管膜を起こしたところ。
さらに、耳の後方の頭から、非常に薄い皮膚を採取した。
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを、作成した。
DSC05310.jpg
耳の後ろに肋軟骨ブロックを移植して耳を立てて、その上を生きた血管膜でカバーしたところ。
これで、肋軟骨ブロックが生きてくれる。
また、耳の後ろもカバーしているので、耳を立てたことで減少した血行も耳の後ろから増強している。
これが耳のために最も重要なことだ。
DSC05312.jpg
頭から採取しておいた薄い皮膚を血管膜の上に移植したところ。
これで耳が立っている。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。