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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

最近、精神障害者が殺人を犯したときのことが問題となっている。

精神障害者だから人を殺しても罪にならないとすれば、

殺された人にとっても、遺族にとっても、犬死となる。


たとえば、精神科にかかっていたとする。

精神科医が、その患者の外出を許したこと自体も、問題ではなかろうか?


また、弁護する側も、

あまりにも権利ばかりを言うような

行き過ぎた面が有るように思えるのは私だけだろうか?


何のための弁護なのか?

何のための裁判なのか?


国民の庶民感覚のほうがより、正しい判決が、できるような気がする。

裁判のあり方が変わる事は良い事となるように祈りたい。
明日は、かつて某病院でシリコンを移植されたものの

不幸な結果となった小耳症の患者さんの

作り直し手術予定だ。


もう、シリコン耳の患者さんを、私は、数え切れない程

作り直した。


こんな作り直さなければならない手術を、

堂々と、数多くいつまでも、行い続けた医師は

反省すべきだ。


発売していたアメリカ自身が、問題が多いために、発売禁止としたのだ。



話は変わって、

かつて、植皮手術の際に、「フィブリンのり」を

あらゆる形成外科施設が使っていた。

当時から私は、これの使用には反対だったので使わなかったのだが、


人の血液を原料に造った、接着剤なので、

他人の肝炎や、エイズなど、感染する可能性は十分予測できたのにもかかわらず

多くの大学をはじめとした施設で使っていた。


今頃になって、国が、この製剤を使用した患者さんへ

通達を出しているが、

使用の実態が残っていない不明の病院もある。


日本形成外科学会にも責任の一端がある。

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今日は、半年前に肋軟骨移植手術を行っていた小耳症の耳立て手術。

術前のデザインができたところ。

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頭から血管膜を起こした。耳の後ろから支えて耳を立てるための肋軟骨ブロックを作成した。

頭から薄い皮膚を採取した。

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耳が立っていることがわかる。