
耳があるべき場所のほとんどに髪の毛が生えている。
昨年、90パーセントローヘアーラインの小耳症に対して
耳作り手術を行っていた。
この症例に、髪の毛が生えない耳を作ることは超困難な症例である。
しかも耳たぶは、はるか前方に位置している。

耳の下3分の1は、はるか遠くにあった耳たぶを移動してカバーし
耳の上3分の2は、血管膜で3次元肋軟骨フレームをカバーした。

血管膜の上には、頭から採皮した皮膚を移植していた。
本日は、この症例の耳立て手術となった。

本日の術前の状態。手術デザインを示す。髪の毛が生えない耳が再建されている。
はるか前方の、耳たぶの余分な部分は、切除する。

耳たぶの切除範囲と、耳珠の裏を深くするためのデザインを追加した。

耳の後ろから支えて耳を立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
さらに、それを耳の後ろからカバーして生かすための2枚目の血管膜を
頭から起こした。
すでに、耳の前方の余分な耳たぶ他切除して、耳珠の裏も深くしている。

耳の後ろ側には血管膜の上に頭から採取した薄い皮膚を移植した。
耳が本当に立っている。
その1
このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
その2
このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
耳介形成術による合併症
感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。