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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

地域経済が破綻した北海道夕張の病院が崩壊した。

その崩壊した病院を、村上医師が、規模を縮小しクリニックとして引き継いだ。

自ら1億円の借金をしてのスタートだった。


村上医師は、昼夜休むことなく猛烈に働き、

自分のできる限界までの医療を職員と一丸となり行ってきた。


3階建ての大きな病院だったので、2階と3階を閉鎖して

1階だけを使用しているが、光熱費が年間5000万円もかかり

経営を圧迫している。

そこで村上医師は、建物の大家である夕張市に対して光熱費の

一部負担を申し出たが、経済破綻した夕張市には、その財源すらない。

北海道に働きかけると、2000万円の補助金が必要だと言うことはわかっているが

法律の壁があって、国に働きかけないとお金を出すことができない。と言うことだ。



そもそも病院崩壊は、何も夕張市に限ったことではない、

関東の病院であっても、倒産が相次いでいる。

国が、医療費削減を続けた結果であるから病院倒産がおき

救急車のたらいまわしがおきているくらいだ。


村上医師は、非常な努力を行った、と思うが、

あまりにも国の政策がひどい上に、あまりにも不況の北海道で

さらに、財政破綻をした夕張市で、

その上、日本有数の寒い土地であるために

膨大な、光熱費をも余儀なくされ、

病院が老朽化していてしかも、身の丈の3倍以上の大きな建物であることも災いし

通常ならば黒字のところを、赤字転落となっている。

埼玉の市立病院ですら、膨大な補助金無しではすべて赤字である。

埼玉の12の市町立病院は、65億円以上の補助金を受けても25億円以上の赤字なのだ。


地方財政の違いによる医療格差を起こしている。

国はすぐに、この状況を改善するべきなのだ。


このようなことが放置されれば、地域医療を何とかしようと

最初は、がんばる気持ちがあった正義感に富んだ村上医師であっても

行政のどこに訴えても、どこも聞く耳を持たず改善法がないと理解した時

あきらめて、立ち去るしかなくなるのだ。


誰に相談してもわかってくれないので、

立ち去るしかないのである。

これを、医師の、あきらめ、立ち去り型医療崩壊と呼ぶ。


このようにして、次々と、医師達は、黙って自治体病院から立ち去っていくのだ。

医師とて人間である。


ましてや、通常の開業医ならば、

借金をして独自に建物を建てて補助金無しに、病院経営を行っているのだ。


又、患者サイドも、自分達で運動するべきことなのだ。

ただ黙って、医者がいないから困ると駄々をこねているだけでは、何の解決にもならない。

今の夕張の患者達も、ふがいないのだ。


団結して国に、何らかの働きかけをすべき時なのだ。

住民自体にそのような根性も、気迫も、頭脳もないのだとしたら

夕張市の患者さんのすべては、国から抹殺されたも同然なのだ。

そのままあきらめて死んでゆく道を選ぶのか

生きるために抵抗するのかを決めるのは、住民自身なのだ。



しつこく述べるが、財政破綻による医療の地方格差が起きること事態が

日本国憲法の違反なのだ。
前のブログにも書いたように

埼玉県の12の市町立病院へは、

税金から、繰越金という名の補助金を、65億6200万円も、使っていても

さらに、25億500万円の赤字だ。

赤字が11,5パーセント増加した。

3年連続赤字


患者数は、前年度5パーセント減。

5年連続、減り続けている

人口は増加しているのにだ


公立病院では、患者数の少ない特殊な患者さんをも、

地域の人を治療するために、設立しているので、

赤字覚悟と言うこともあり、補助金を出すのだと言う。


本当にそうなっていれば良いのだが


現実は?

埼玉県の市立病院で、心臓移植をやっているわけでもないし

超困難な、まれな疾患を治療していると言うわけでもない。

そんな疾患は、やはり、都心の大学などに紹介されている。


同じ地域医療に貢献している開業医には、補助金など、一円も出ていないのだ


公立病院といっても、医学レベルが高いのか低いのかによって

本当に必要な補助金なのか?

地域に本当にどのくらい貢献しているのか?



地域財政が苦しくなっている自治体は、深く考える必要がある

医療をまともにする責任がある国は、もっとさらに、深く考える必要がある。


自治体の経済状況ごとに、医療の補助が異なることは

国民すべてが平等な医療を受けられる、と言う原則に反することだ