fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

ほかの施設で一度耳を作られたものの

不幸な結果となって、作り直しに来られる患者さんが

日本中から当院に集中する。


このブログでも数多く作り直し手術を紹介している。

耳そのものの形が平らであるのみでなく

場所まで異なった所に作られていたり。


すでに耳の一部が、消失していたり

全く無くなり傷だけが大きく残されていたりと。

再建するために必要な組織の破壊程度がそれぞれ様々なのだ。


しかし患者さんが求めるのは、正常な耳と言う共通点がある。


だから、症例により、全く別の手術法が必要となる。

しかし作り直し手術に関する論文報告はほとんどないのが現状だ。

すなわち困難すぎてむしろ不可能と、みなされていた分野だ。


だから、常に世界初の手術法を自分だけで、考え出さなければならない。



小耳症に対する耳再建手術そのものが

困難な手術なのだから、


ましてや、耳の作り直し手術は、

形成外科分野で、最も困難な手術である。


チャレンジの連続だ。


現在では

過去に、不幸な手術結果となった耳を作り直し、

初めて作られた耳よりも良い結果を出せるようになっている。