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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

永田小耳症形成外科クリニックでは、

ほぼ日本中から

わざわざ小耳症の治療に集まってこられる患者さんの

手術を毎週行っている。


ほぼ、毎週3件手術を行っているので

国内の小耳症患者さんの大部分の数となる。


手術を行うたびに、このブログで写真入で

手術そのものを示してきたので

当院では手術数のごまかしようもない。

なにせ日本中で、毎年100名程度しか

年間に手術が必要な小耳症患者さんが、いないからだ。


だから、いろいろな方から、当院の小耳症手術件数の多さに驚かれる。


特に大学病院の若い形成外科医達は、

この驚異的な小耳症手術の多さに、驚いている。


なぜなら、大学病院への小耳症患者さんは

ほとんどの大学で、多くても1年に2例か3例ほどしか、いないからである。

これでは、大学での小耳症手術が成功するわけがなく、

それらの不幸な結果となった患者さんたちが、

更に当院へ耳の作り直しを求めて全国から集まってこられる。


もはや、ほとんどの大学病院では形成外科医が

小耳症手術を見たくても見る機会すらない。


だから、ますます、形成外科医が

当院の小耳症数の多さを信じられないようだ。


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Lobule type microtia.
Normal anatomical position of the auricle in red.
1st-stage operation.
耳垂残存型小耳症。
今年の3月18日の術前。
耳があるべき場所を赤で示している。
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skin flaps and skin pocket created.
皮弁形成および皮下ポケット作成。
DSC05179.jpg
Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame.
3次元肋軟骨フレームを作成した。
DSC05182.jpg
3-dimensional costal cartilage frame grafted under the skin pocket.
3次元肋軟骨フレームを皮膚の下に移植したところ。
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7 months After the 1st-stage.
そして10月17日の本日の状態。
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Dezign of 2nd-stage operation.
耳立て手術のデザイン。
P1000088.jpg
Fabricated costal cartilage block.
Temporo-parietal fascia flap elevated.
Split thickness scalp skin harvested.
耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
それを後ろからカバーして生かすために、頭から生きたままの血管膜を起こした。
更に頭から薄い皮膚を採取した。
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Projected reconstructed auricle.
Frontal view.
耳が立っている。
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耳が立っている状態。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。