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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

P1000134.jpgアメリカ形成外科学会出の講演を終えて、11月5日午後11時5分の、
アメリカン航空、成田行きに乗ることになっていた。
シカゴの空港で、時間待ちをしている。
快晴の状態だ。
私の後ろに写っているのがそのジェット機。
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飛行機に乗って、出発時間になっても、出発しない。
アナウンスが流れた。
「お客様の中で、航空荷物を預けて、当機に搭乗しなかった方が1名おられます。
機内にすでに、つみこんだその方の荷物を降ろしますので、いましばらく、お待ちください。」
とのこと。
預けた荷物が爆弾だったら恐ろしいことになるな。などと、ふと思った。
その時、窓から見えるシカゴ空港。
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30分遅れで飛び立って、シカゴ郊外の景色。P1000137.jpg
次第に、雲と同じ高さになった。
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まだ、うっすらと雲の下に地表が見える。
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いよいよ雲の上になった。雲しか見えない。
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それからおよそ13時間後、ずっと太陽が沈むことなく、
私は、ヘロヘロなっている。
いよいよ日本が近づいた。
雲の下に見えるのは、太平洋だ。
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次第に降下し始め、雲に近づいてきた。P1000142.jpg雲の下となり、日本の空に突入した。
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おお、川が、光を放っている。翼のフラップが上がっているのは減速しているからだ。
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飛行機が、旋回している。P1000145.jpg
おお、成田の地がよく見える。
やっと、日本へ帰ってきた。
飛行機を降りたら11月6日午後3時半だった。
永田小耳症形成外科クリニックへ帰るまでもう少しだ。