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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

先週の、アメリカ形成外科学会の会場で
新たに発行された形成外科医師のためのテキストブックが、展示されていた。
このような最新版がアメリカでは、すぐに手に入る。

この本が出来る2年前に、
ハーバード大学のERIKSSON教授から
「世界の形成外科領域の各専門部門のリーダーで執筆した、
最先端、最新の形成外科の手術書を作るから、
小耳症のセクションは、是非、永田先生に執筆して。」と、依頼されていた。
1年半ほど前に原稿を書いて送っていた。 
 
もう忘れかけていたが
このたび、ようやく本が完成したので、
学会の会場で、完成記念パーティを、おこなっていた。

私がシカゴに到着したのは
、そのパーティの次の日だった。

P10001671.jpg
[PLASTIC SURGERY] INDICATIONS AND PRACTICE .
「形成外科」 適応と実践
VOLUME 1.VOLUME 2、からなる2巻本だ。
これが、そのうちのVOLUME 1.
非常に重たい本だ。
2冊で、5万円強の値段だった。

日本で買うと7万円から8万円となる。
上から2番目に
私に原稿執筆を依頼してきたERIKSSON教授の名前が書いてある。

P10001691.jpg
Auricular Reconstraction : Congenital 
Auricular Defects -microtia
Satoru Nagata

耳介再建:先天性
耳欠損症ー小耳症
永田 悟

小耳症の治療については、
659ページから699ページまでの
41ページに渡り、私が執筆している。

P10001661.jpg
執筆者一覧には、
Satoru Nagata MD PhD
Medical Director
Nagata Microtia And Reconstructive Plastic Surgery Clinic
Toda City 
Saitama Prefecture
Japan
Chapter51:Auricular Reconstruction:
Congenital Auricular Defects-Microtia
永田 悟  医学博士
院長
永田小耳症形成外科クリニック
戸田市
埼玉県
日本
チャプター51:耳介再建:
先天性耳介欠損ー小耳症

と書いている。

イラストは美しいカラーで統一されており、
手術法がわかりやすく解説した本となった。
もちろん、症例写真もカラーで大きく印刷されている。

世界中の形成外科の先生達にとって、
最も実践に役に立つ本となっている。