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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

永田形成外科クリニックでは、

あまりにも小耳症の再々建手術が多い。


いろいろな大学病院で手術を受けたものの

不幸な結果となって当院を日本全国から訪れて来られる。


作り直さなければならない状態には以前の手術による

組織破壊のいろいろな程度があり

それぞれに、新たな手術法を開発しなければならない。


そもそも、本来耳があるべき場所とは異なる場所に耳を作られている場合も多い。


明日も、某大学病院で再建されたものの

耳があるべき場所とは、はるかに程遠く前に、すなわち、ほっぺたに

耳が作られてしまった患者さんの、作り直し手術が予定されている。


あまりにも、間違った場所に耳を作られた患者さんがとても気の毒だ。

今ある耳の移植軟骨を抜いたとしても、

その凹凸を平らにする事だけで、困難だ。


その上、本来耳があるべき場所は、

ほとんど髪の毛が生えている重度のローヘアーラインとなっているから、

これまた大変で、

ローヘアーラインの程度が重度な方は

血管膜を頭から起こして肋軟骨をカバーする必要があるが、

頭の血管の走り方も、正常とは異なっているから、

これまた工夫を要する。


明日の手術も長時間手術になる。


ハードな長時間の手術に耐えうる

体力と忍耐力があり、なおかつ、

妥協を許さない形成外科医でなければ

到底、このような手術は、やり遂げることが出来ない。

しかも先天的な芸術的センスが、必要だ。


手術テクニックとしては、

胸がへこまなくてすむ正しい肋軟骨の4本もの採取、

誤差範囲が1ミリメートル以下の3次元肋軟骨フレームへの肋軟骨加工、

マイクロサージャリーのテクニックで必要な血管を決して傷つけない血管膜をおこし、

頭皮からの均等な厚さの分層採皮の技術、

立体をカバーする血管膜と皮膚の面積の判断。

そして、厚さが2ミリメートルの複数の皮膚弁形成。

血行が安全な組織移植手技が全体にわたり考慮されること。

など、全てがミリ単位の手術となるから

神経が磨り減ってしまう手術だ。


形成外科手術主義のあらゆる技法が出来なければならない。