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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

昨年末より、不況の嵐が吹き始め

派遣社員切りが始まっている。

今年は、それ以上に正規社員も、危うくなっている。

下手をすると、150万人が今年は、職をなくすかも知れない。


国は、新たな雇用を生み出すための政策を、いろいろ述べている。

が、まだ具体的には、法制化されていない。

失業者人口が、130万人と見積もっている。


だから、今年の失業率は、急増していくことが予想される。

失業者の急激な増加は、世界的な現象でもある。

現在ヨーロッパでは、ドイツでも急激に失業者が増加しているとの事だ。


ヨーロッパの消費税は、もともと、20パーセント、などとなっており

日本などよりはるかに高率だ。

さすがに、この不景気のため、消費税を少しでも下げようと言う動きとなっている。


しかし、日本の消費税は、5パーセントと、ヨーロッパとは比べるまでも無く

非常に安くて結構だったが、

人口構成のピラミッドを考慮すれば、

今後の安定的社会保障費を捻出するためには、

どう考えても、今後は、10パーセントの消費税と、せざるを得なくなる。


今後は生産人口の急激な減少と、高齢者の急激な増加により、

生産人口だけの税金では、とても、高齢者を支えられなくなるからだ。


海外に行った経験の多い日本国民は、すでに、この点は理解しており、

一律に、お金をばらまく政策には、多くの国民が無駄だと反対している。

それよりも、社会保障費に回すべきだとわかっている。


それなのに、なお、かたくなに、バラまきを主張する自民党、公明党は、

国民の意思に反する事を行っている。


何故、このように融通が利かないのかが、不思議だ。

先週の日曜日、小耳症の講演会があったので、私も参加した。
開場まで少し時間があったので、院長と二人、近くのレストランで軽いランチを取った。
普段は毎日一緒のクリニックで働いているのだが、声をかけても顔も見ない。毎日あわただしいことこの上ない。食事は、それぞれ時間のあるときに食べる。
二人で向かい合って食事をするのは、何ヶ月ぶりだろ。
ん?なんだかじっと見つめられているような・・・?
やおら
「おい、リフトアップしたほうがいいぞ」と。

そういうつもりで私の顔ながめておったんかい!まったく。

そういえば○先生もよく
「おくさん、リフトアップしましょう。」とか「目の下のたるみ取りしましょう」とか言うけれど、
これってはっきりハラスメントよね。

逆ハラだわ。ババハラというべきか。

先日ある友人と1年ぶりに会ったのだが、
彼女も仕事をしてるので、毎日電車に乗って帰る。
電車に乗って最初は満員でわからないけれど、
だんだん人が降りて行って降りる駅が近づいてくると、
向かい側の窓ガラスに映った自分にぎょっとすると言っていた。

「そうよそうよ、私もよ」と盛り上ったのだが、
気持ちは以前のまんまなので、
時々こころと外見のギャップにぎくりとするのは、みんなおんなじなのねと思った。

でもリフトアップはまだしない。
する人は、勇気あるなあ。
私には、そんなゆうきは、まだない。
イスラエルが、ガザ地区を攻撃し始めてから

ガザ地区の死者が1200名を超えている。

今日、イスラエルが、攻撃を停止するとの宣言を出した。

まだ軍の駐留は当面続けるとの事。

ただし、ガザ地区からのロケット弾の発射が無ければ、と言う条件つきだから

予断を許さない状況だ。


一方、北朝鮮の内部で、後継者問題が持ち上がっているらしい。

キム・ジョンウィル総書記の健康に問題があると言うことだろう。

また、この時期に、北朝鮮の軍部が、韓国と全面戦争もありうると、挑発し、

韓国側は、警戒態勢となっている。

韓国の、北朝鮮に対する太陽政策が中止されたことなどで、

北朝鮮の経済危機が深刻化しているのだろう。

北朝鮮が今まで生産したプルトニウムは、

すべて兵器に使ったと言う情報も出てきた。

アメリカに対する北朝鮮のはったり?が、焦りを示している。

アメリカは、経済危機となっているから、相当、軍部の圧力が増しても不思議ではない。

危険な状態が当分続くことになる。


アフリカ東部では、海族多発が国際問題となっている。



アフガニスタンや、イラクでは、いまだに自爆テロが起きている。

特にアフガニスタンでは、タリバン勢力の復活が起きつつある。

これを叩くため、アメリカが兵士を増加する。


アメリカでは、オバマ新政権が、来週誕生する。

当面は、経済危機に対する対策で政策を打ち出していくだろうが、

その効力が出なかった時は、当然、軍需景気を期待する事が浮上するかもしれない。


日本では、失業者数が春までにもっと増加しようとしている。

失業者150万人が出ると言う恐ろしい予測もある。

100年に1度の世界大恐慌だから、何が起こるか予測できない。


中国でも、工場閉鎖が相次ぎ、

失業者数の急激な増加が大問題となり、不穏な状態となっている。


かつて、世界恐慌と、世界大戦争が結びついた歴史から言えば、

今、世界は、緊張状態から一触触発の危険な時期だ。


厳しい監視の目が必要だ。


1月17日、土曜日。

今日は、小耳症退院の患者さんが1名。


次の半年後の手術を予約されて退院された。

午前中は、小耳症術後経過を見る患者さんが、数名来院された。


その後、小耳症入院患者さんたちの包帯交換を行った。

その後外来で再び、小耳症再来患者さんたちを数名診察した。


午後からは、また数名の再診患者さんを診察した。


その後、小耳症の新患の患者さんが3名来られたので、

2時間ほどかけて、3名の方同時に、小耳症の治療法の説明を行った。

3名とも手術予約をお決めになって帰られた。


更に、大学病院で、手術を受けたものの

不幸な結果となった患者さんが来られ、

手術予約を入れてお帰りになった。


気がつけば、あっという間に夕方5時となっている。


やはり、土曜日の外来は、忙しい。
社会通念にとらわれすぎていると、

本当に自分のやりたいことが実行できず、

自分に本当の心の満足が得られず

いつまで経過しても、不平不満ばかりが蓄積されていく。

そんな人たちを、数多く見てきた。


「世の中ではこうあるべき、と言われているから」とか

「こんなことでは親が嘆くだろう」とか、

「人からそんな事をしてはいけないと言われた」から

ということで、他人の目ばかりを気にして

自分が本当にやりたかったことを、よく考えもせずに中止し

一般的な常識化したところへ自分をわざと、おい込んでいくことで

それが正しいと信じ込んでいる人達が多い。


その結果、せっかく伸びる芽があったとしても、

その芽を自分自身で摘み取ってしまうので、

自分が予想していた将来よりもはるかに、常識的レベル以下の結果となって

結局、何も得られず、後で不平不満だらけとなってしまう。


「自分がいると言う実感が感じられる仕事がしたい。」とか、

「もっとお金がほしい」とか、

ずっと不満を言う人がいる。が、

それならば、果たしてその人がどのくらい自分を磨いているのだろうか?


周囲の同じ仕事をしている人たちより

際立ってその人で無ければ出来ないような能力を示すことが出来ているのだろうか?


もし、その人がいなくても、別の人で簡単に代用できるようならば

その人は、普通の能力しかないことになる。


「お金がほしい」と言っている人は、普通の人だ。

そんな普通の人には、不思議とお金は入らないものだ。


逆にお金に固守しない人は、普通の人ではない。

お金を度外視して、やりたいことをやり続け、

通常の人が出来ないことをやれるようになった異常な人こそ

結果としてお金が入っている。


「普通の幸せがほしい」とばかり言っている人には幸せは来ないものだ。

自分のための幸せばかり考えている人に、幸せが来るはずがない。

なぜなら他人の幸せの事を考えられないからだ。

普通の幸せと言う発想自体が俗世間にとらわれている。


そんな人が、普通の人と、たとえ結婚したとしても、必ず同様に

普通に飽き足りなくなって不平不満を述べ、大喧嘩となり

結局破局する。


自分に忠実で、社会通念を気にしなかった人は、

人から何といわれようと、自分を信じて実行できるので

長い目で見ると、結局認められて幸せをつかんでいる。

そんな人こそ永遠の幸福を得られている。


昨日。アメリカの[ブレント医師]は76歳となっても

小耳症の耳再建手術を行っており、実年齢より20歳も若く見える事を述べた。


フランスの、顎顔面変形の手術開発者として第1人者である「ポール、テシエ医師」も、

86歳のときに国際学会で会ったことがあるが、

全くそのような年には見えなくて、それこそ30歳は若く見えた。

フランス人らしく、おしゃれなスーツで、ビシッと決めていた。

周りに若い女性を連れていても違和感がないほどだった。


ポール、テシエ医師の弟子で、アメリカ人の、顎顔面の手術を行う

ケン、サリアー医師は、75歳を超えても、顎顔面の手術を行っている。

そればかりか、4回目の結婚で、今の奥さんは30台半ばである。

その二人が並んでも全く年の差の違和感がないから不思議だ。


小耳症に対する聞こえの手術の開発者である「ジャスドーファ医師」も、

75歳となる最近まで現役で手術を行っていた。

とにかく彼も若い。

今でも、教え子の「ケッサー医師」の指導を行っている。


このように、それぞれ、世界最先端を走っている科学者は

70台半ばから80歳を越しても、いまだに、若い。

気が若いだけでなくて、実際に体も若い。


普通75歳を超えると、老人、あるいは、お年寄りと呼ばれており、

視力も聴力も衰えて、腰も曲がり、歩くのもやっとで、

下手をすれば、認知症となっている場合もある。

社会的助け無しに生きることが困難な弱者としてのお年寄りとなっている。


しかし、最先端の科学者達は、普通のそこらの、おじいちゃんとは、

まるで異なっている。

世界最先端の仕事を75歳を超えても行い、

国際学会では、世界のために講演を行い、

それなりのお金も稼ぐし、30才台の人よりも、はるかに、超ハードなスケジュールをこなし、

若い人の先頭にたって、世界をリードしているのだ。


だから、、本当に心も体も若い。視力、聴力、共に衰えてないし

背筋もピシッと伸びている。

肥満でもないし、髪の毛も生えている。

しかも、皮膚も若くきれいなままで張りがある。

だからこそ、

76歳となっても、「タンザー医師」のように、再婚が出来るのだ。


若い時から、世界最先端を走ってきた人物は、

年をとっても若いという実例が、多い。


むしろ、果てしない目標も、激しい情熱も無いような、

そこら辺の普通の老けた若者より、はるかに若い。











人生は1度しかない。

どんな人も、時が来れば必ず死ぬ。

永遠に生きることなど不可能なのだ。


しかも、最大限生きたとしてもたった100年。

人生50年という時代もあった位だ。

西暦2009年といえば、人生50年と計算しても41世代目に過ぎない。

すなわち先祖は西暦0年から、たった40世代しかないのだ。

そう考えると、人生は、はかなく短い限られた時間しかない。


人は、何のために生きているのだろうか?

自分と気がついたのは、おそらく3歳くらいからだろう。

自ら「生まれる」と宣言して生まれたわけでもない。

しかし、気がついたら、そこに自分となっていた。


摩訶不思議なことだ。


しかし自分が存在しているということは今、紛れもない事実だ。

ぼやぼやしていると、あっという間に人生は終了となる。


これから先は考えようによっては長いのかもしれないが、

実はあっという間に過ぎるはずだ。

なぜなら、過去を振り返ると、一瞬だったことがわかる。


そして今がある。

死ぬ時、、あの時、こうしていればよかったのに、などと思いたくない。

死ぬ時、やり残したことがある、なんて事になりたくない。

そのためには、自分の心に正直にやりたいことを、存分にやる事だ。


一般常識などにとらわれず突っ走ることだ。

いつも自分に正直に。


実は、自分に正直にありたくても

通常は、なかなか社会的常識や、出世のためや、平穏な生活の事を考えると

自分をまげて社会通念に埋没してしまわなければならなくなる。


そんなことを繰り返していると、必ず死ぬ時に後悔する。


日本中で、毎年たった100名しか生まれない小耳症治療に没頭しても

通常は、医師としては、生きていけないはずだった。

なぜなら日本全国で、毎年たった100名手術すれば、

それ以上は、患者さんがいないからだ。


もし私が医師になりたての時、

このような社会常識的な計算が行える常識人だったら

小耳症など最初から選択していなかったことだろう。

当時、多くの形成外科医から、何度となく、その事を、言われたものだ。


それでもなお、私は、ただ自分に正直に、耳を再建するということをやりたかったのだった。

形成外科分野の中で、科学的に再建が最も困難で、

当時のタンザー法やブレント法をもってしても、なお

正常な耳を作ることが不可能だった。


直感的に、私は、この分野だったら、

自分の芸術的、数学的、才能を最も生かすことが出来ると、

この研究に没頭しようと、

必ず正常な耳を作れるように出来るはずだと。


それから、時は流れ、


今、毎週、耳の再建手術を一年中行っている。


これからも一事が万事、自分に素直に生きていく。


タンザー医師も、70歳を過ぎても耳の再建手術を行っていた。

76歳で結婚して、日本にハネムーンで来ると私に手紙をよこしたほど元気な人だった。


そして、ブレント医師も76歳の今も、耳の再建手術を行っている。

実年齢より20歳も若く見える。


小耳症治療は常識にとらわれる医師には、むかない領域かも知れない。


多くの私の教え子の中で、

永田法を行えるようになった数少ない才能ある医師が台湾とカナダにいるが

それぞれに、やはり、通常の常識人ではない。

それほど、困難で厳しい道なのだ。



本日は、耳垂残存型小耳症に対する

肋軟骨移植術だった。


園長先生が、今日の午後から

明日も大阪出張となったので、

手術中の写真掲載は、来週となります。


明日は結節性硬化症の患者さんの手術予定です。


その他に、合指症手術が予定されていましたが

風邪を引いて咳が多いため、手術が延期となりました。


この季節に手術を予定されている方は、

特に、インフルエンザに気をつけてください。

高熱を出していたり、咳があまりに多いと、予定手術は中止となります。



2009年、1月14日、水曜日。

永田小耳症形成外科クリニックでは、外来日。


小耳症手術後の患者さんが1名退院となった。

半年後の耳立て手術を予約されて退院された。


明日、第1回目の肋軟骨移植手術予定の小耳症患者さんが入院された。

午前中は、小耳症で入院中の患者さんの包帯交換を行った。


午後は、外来の時間。

小耳症経過観察の患者さんが数名。

小耳症新患の患者さんが2名。

新患の患者さんは、それぞれ2時間の説明を必要とした。


通常の病院では、必ずといっていいほど

救急患者さんが入院している。

そもそも、通常の病気や、けがは、突然に起こるからだ。

これらに対処するために通常の病院は、

あらゆる年齢のあらゆる病気を治すために存在する。



救急患者さんは、日をおうごとに、症状や状態が急変することがあるから、

その日ごとの、処置や、薬の処方などを新たに方針を立てる。

どのような病気にも対応するためには

理想的には、あらゆる疾患に対処できるためのあらゆる専門家が、

24時間待機していることが必要不可欠だ。


たとえば、交通事故で、脳と心臓とが同時にダメージを受けた患者さんが救急で運ばれた場合

心臓外科。心臓内科、脳外科、脳内科の専門医師が、その場にすぐ必要だ。

手術が始まるとなると、麻酔医も必要だ。

昼間と同じように夜も、全ての専門家をそろえると、人件費で病院は確実に倒産する。

国は、必要な人件費に見合った医療費を病院に払うことは絶対にない。

それどころか、毎年、国は医療費を削減してきた。


だから、全ての専門医師が、24時間そろっている病院は、

日本のどこにもない。

ぞっとする話だ。


救急病院であっても、極端な時には、眼科医一人などといった状況だ。

本来の救急病院では、どんな患者さんにでも対処できて初めて

本物だが、そんな理想を言えば、

国内には、どこにも万能の本物の救急病院は存在しない。


しかも、救急病院は、空きベットがないと、スタッフがいても

患者さんを受け入れることが出来ない。


病院がつぶれて、ベッド数が減少しているから、

どこの救急病院でも、満床状態となっている。


医療費が安くされたため、空きベットを作ると、病院は、つぶれてしまうから、

常に無理をしても、満床にする。

すると、

ますます、救急患者さんは、たらいまわしとなる。


救急医療のたらいまわしを防ぐには、人手と、費用が不可欠だ。

費用を出せても、専門家は、すぐには育たない。

専門家を育てるのには10年以上の歳月が必要だ。


さらに、専門家となって責任あるやりがいのある仕事でも、

死ぬほど忙しすぎて、過労死の危機があり、

それでもなお、家族を養える給料が出ないようならば、

だれも、専門家になろうとはしなくなる。


ここを、国が、理解できなければ、

医療崩壊がどんどん進行する。




以前から何度となくこのブログにも触れてきたように

医療崩壊がおきている。

点滴を行っても、包帯交換を行っても

材料費より安い費用しか、国は医療機関に支払わない。

つまり、点滴や包帯交換はやればやるほど赤字となるシステムだ。


このような保険システムとなったのは、小泉改革以来

毎年、国が医療費削減を行って来た結果

限度を超えた削減となったために

病院倒産が増加したことによる。


結果的に、救急車のたらいまわしによる患者さんの痛ましい死亡事故が

頻繁におきるようになった。


政治不作の結果である。

それでも、なお、医療費は、そのままとなっている。


公立病院は、累積赤字が膨らみ限界となっている。

このままでは今年も、多くの病院の倒産や、閉鎖が出て

ますます医療崩壊が、進行することになる。


今や、国民の健康を守ることすらできない国家となってきた。

特に、小児科の閉鎖により

将来を担う子供達の医療がおろそかとなっている。


政治不作としか言いようがない。
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2008年6月13日耳垂残存型小耳症、術前。
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耳があるべき場所を、赤で示す。
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手術デザイン。
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皮弁形成および皮下ポケット作成。
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3次元肋軟骨フレーム作成。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットの下へ移植。
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そして、1月13日。耳立て手術の日を迎えた。
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耳立て手術のデザイン。
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耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
それを生かすために、耳の後ろを生きた血管膜でカバーする必要があるので
頭から、血管膜を起こした。
その上に、移植するための薄い皮膚を頭から採取した。
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耳が立っていることがわかる。
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耳を前から見ても立っていることがわかる。
耳の腫れは、入院中に引いてゆく。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



「統計対象サイト」というサイトがある。

園長先生が、教えてくれたサイトだ。


今まであまり見ていなかったが、これを使うと

「永田小耳症形成外科クリニック」のホームページを、どんな国の人たちが見ているかがわかる。


これによると驚くべきことが判明した。


2008年度の集計結果によると、日本は、もとより

イタリア、フランス、フィンランド、ポーランド、中国、台湾、オーストラリア、ギリシア、ブラジル、
チェコ共和国、オランダ、ロシア、カナダ、ドイツ、メキシコ、
ベルギー、トルコ、イギリス、スイス、米国教育機関、クロアチア、ハンガリー、香港、エストニア、
スウェーデン、スペイン、インド、ルーマニア、ポルトガル、アイルランド、アルゼンチン、モロッコ、
オーストリア、アメリカ、コロンボ、シンガポール、米国政府、イスラエル、タイ、チリ、
ニュージーランド、インドネシア、パキスタン、マレーシア、デンマーク、アイスランド、
スロバキア、フィリッピン、ノルウェー、シリア、エクアドル、ペルー、ベネズェラ、エジプト、
トリニダードトバゴ、リトアニア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、ユーゴスラビア、南アフリカ、
ルクセンブルグ、サウジアラビア、オマーン、米軍、

と、なっている。

世界中が「永田小耳症形成外科クリニック」のホームページを見ている事がわかる。

今日、このことに気がついて驚いたところだ。

この統計サイトによれば、

特にアメリカからのアクセスは、種類わけをされており、

アメリカ、米国教育機関、米国政府、米軍となっていた。


他にも、「永田小耳症形成外科クリニック「のホームページから

このブログへと、たどり着いていることなど、

いろいろな情報がわかり、興味深い結果となっている。


本日の1月12日は、休日だ。が、

永田小耳症形成外科クリニックでは、小耳症退院の患者さんが2名

退院診察を行った。


その後、明日の手術を控えた小耳症の患者さんが、入院された。

また、入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。


明日は、耳立て手術の予定となっている。




ある本があって、その中に採用のノウハウが書いてある。
それが結構面白い。
まあ、面白いから、本になっていると思うが、時々ちっとも面白くない本もある。

その中のひとつに、
「価値観は大事なものを5つきけばわかる。」
と言うのがあった。

大事なものを5つか・・・?
ちょうど本を読んでいたときで、

①本
ちょっと考えて
②家族
③友達
④健康
⑤お金

本はダイスキ。私は本がなければ暮らせない。今はやりの勝間和代さんのように、浴びるほどの本を読む事はできないけれど、本を買っただけで、おりこうになった気がするから。

さっそく○先生にも聞いてみた。
「ねえ、大事なもの5個、言ってみて。」

「お金」

「え?奥さんじゃないの?」

「いや、おくさんです。」

「うそ!」

「本とです。それからお金!」

で、○先生は
①おくさん(自分の妻)
②お金
③家族
④命(自分の)
⑤時間

⑤の時間というのは、いかにも忙しい○先生らしいなあと思う。
なんせ藤沢の自分のクリニックと、こっちのクリニックを行ったり来たり。
月に一度は大阪へも診療に帰っているしね。

院長のは聞かなくても判るよ。

①たばこ
②小耳症
③④はなくて
⑤たばこ

本日は、江東区まで行って

小耳症の、講演会を行った。


私は、この2年半以上、永田形成外科クリニックに寝泊りしているので

いつも、手術着のままだ。


依頼された講演会へ行くので

昨年アメリカ形成外科学会の時、着たスーツを

久々に着た。


なんと、3ヶ月ほど前に着た時には、ズボンがピチピチだったのに、

今日はぶかぶかとなっている。

やはり、おなかがへこんできた証拠だ。


この2ヶ月、日曜日も全く外出していないので

外食を、しなくなったのだ。


一人、医局で食事をしていても

食が進まないから、全くいい加減な食事となっていた。


ズボンを着てみて初めて気がついた。


とにかく、電車を3つ乗り継いで、会場へ到着し

午後2時から、4時まで、講演を行い、

30分間の質問時間があり、

回答して講演会を終了した。


わざわざ遠隔地から講演を聞きに来られた方々もおられた。

2時間もの講演を、皆さん、我慢強く、最後までお聞きくださっていてさぞ、大変だったことだろう。


私は、とにかくスーツを着て行ったものの、

クリニックから戸田公園まで、呼んだタクシーが、思いのほか早く着いたので

急いでタクシーに乗ったのは良かったが、駅についてから、

コートを着ることを、忘れていた事に気がついた。

あまりにも久しぶりの外出だと、こんな事になる。


足の筋肉もなくなっており、駅の階段を上るのも結構大変だった。

昼でも外は寒かったが、帰りはもっと寒くなっていた。


今、ようやく医局で、いつもの手術着に着替えて、温まった所だ。

講演会の準備をされた関係者の方々は、大変だったことと思います。

ご苦労様でした。


また遠路はるばる講演会のために出席された方は

帰りも、もっと大変でしょう。

気をつけてお帰りください。




明日、1月11日は日曜日。

午後の14時から16時まで、東京都江東区の「江戸区文化センター」の大ホールで、

「小耳症治療」の講演会を行う予定となっている。


内容は、小耳症治療の手術術式の最近の進歩ということになっている。

アメリカ形成外科学会で、形成外科医師の教育目的で

私が行っているインストラクショナルコースをそのまま、

いつも永田小耳症形成外科クリニックで

新患の患者さんたちに、画像を見せながら、説明している内容と同じもの

の説明を出来るだけ素人の方にわかりやすい言葉で説明する予定。


この会は、ある患者さんの関係者の方が

前々から熱心に企画されて、実現した講演会です。


興味ある方は、どうぞいらっしゃってください。

駅は、東京メトロ「東西線」の、「東陽町駅」を降りて

1番出口より徒歩5分「江東区文化センター」の大ホールです。

階段を上って右奥の方へ行くとホールだそうです。


受付時間は、13時30分から、

公演時間は14時から16時までと、なります。


永田小耳症形成外科クリニックのホームページの

タイトルページの中央よりやや下に、案内がでていますから

参考にしてください。
本日は、今年明けて、初めての土曜日外来のために

小耳症患者さんばかりで、外来が込み合った。

1回目の術後経過観察のための患者さんや、

2回目の手術を終えて経過観察する患者さん

術前の成長をチエックする患者さんなどが集中し、

外来が込み合っていすに座りきれなくなった。


午前中に、小耳症手術後の退院患者さんが1名。

小耳症の新患患者さんが1名。


午後は、入院中の小耳症患者さんの包帯交換を行い。

外来に戻ってみると

またまた、小耳症の新患患者さんが1名待っておられた。


とにかく午前中も午後も、それぞれ、新患の患者さんの説明時間が

3時間近くに及んだので、それだけでトータル6時間以上を要した。


終了したら、夕方6時。


気がつくと、園長先生が、まだ残っていた。

私が外来や病室の仕事を行っている間に、手術室では、

園長先生は、「顔面の、しわ取り手術」と、「巨大乳輪縮小術」

を行って、ちょうど終了した所だった。

手術室についた看護士さんは,Tさんだった。


病室では婦長さんが、いた。


本日は皆が忙しく、ばたばたと各部署で働いた。







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2008年7月3日、術前。トリーチャーコリンズ症候群に伴う小耳症。
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耳があるべき場所を赤で示す。
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デザインの完成。
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3次元肋軟骨フレームを作成した。
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皮弁および皮下ポケットを作成したところ。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットの下に移植した。
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そして、2009年1月9日の本日、耳立て手術となった。
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耳立て手術のデザインを示す。
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耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、血管膜を起こしたところ。
頭から、薄い皮膚を採取した。
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耳を肋軟骨ブロックで支えて立たせておき、
その後ろから血管膜でカバーし、その上に薄い皮膚を移植した。
毛根を含まないほど薄い皮膚なので、再建した耳の後ろから髪の毛が生えることはない。
しかも、色が同じとなる。
耳立て手術終了時。頭側から見た所。
耳が立っている。

頭から薄い皮膚を採取した所は、かすり傷程度に浅いので、治って、髪の毛が生える。
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耳を前から見た所。耳がきちんと立っている。
耳の腫れは入院中に引く。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



YAHOOで、タイトルページを見ると

左側に「占い」という表示がある。

それをクリックすると

いろいろな占いがある。

中でも「12星座占い」をクリック。


私は、「おとめ座」生まれなので、クリックしたら、

本日の運勢が書いてあった。

総合運、恋愛運、今日の恋愛相性など、

読んで見ると、面白い。


が、当たっていない。


「当たる占い」ってありますか?

ファンタジーの世界へ行きたいのですが。


このブログでは、

世界で最も数多く、耳の再建手術時の写真を掲載してきています。

あまりにも、写真の資料が増加したために

写真のコンピューター上での番号が一致することが発生し、

正しい写真を入力しても最近では、別の写真が出てくる時があります。


先ほども本日の写真が異なるものがあり

看護士のIさんの指摘を受けて、間違った写真を入れなおしたところです。

私の見ているコンピューターの画像と、

ナースステイションのコンピューターとの画像が異なっているのですから驚きでした。


最近では、しばしば、自動的に、いたずらと思える迷惑メールなども

入ってくることがあり、困っています。

それとも、どこからか、ウイルスが進入したのでしょうか?
P10003669.jpg

本日の術前。
長年柔道を行っていて、
激しい耳の磨耗により、耳の軟骨と軟骨膜がはがれて、
軟骨膜から新たな、軟骨や、骨の新再生が行われて、耳が分厚くなっている。
また、耳輪の前上部分は、引きちぎれることで萎縮している。
全体に耳の変形萎縮を引き起こしている。
P1000368.jpg
耳の切開線のデザインを示す。
P1000369.jpg
耳の軟骨を露出して、余分な新生軟骨を切除した。
切除した量は容器の中に入れて示しているが、相当のボリュームがある。
P1000370.jpg
外傷で融けていた不足する耳輪の部分を作成するために、
胸から肋軟骨を採取して、新たに作成した耳輪の形態を示す。
P1000372p.jpg
新たに自分の肋軟骨で作成した耳輪の形態を、どこに追加移植するのかを示す。
P1000376.jpg
耳輪の肋軟骨をワイヤーで固定した後、皮弁を戻したところ。
管を皮下にいれて、血液を、吸引している。
吸引をやめると血液がたまって腫れてしまうので
それを、防ぐために圧迫が必要だ。
P10003779.jpg

耳の表から裏に突き通した糸で、ガーゼを耳の前と後ろにおいて縫合固定し圧迫を加える。
10日ほどして、皮膚と軟骨が生着したら、糸とガーゼをはずす。
抜糸は2週間ほどで抜く。
更に2週間は、耳を保護しておくことが必要だ。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。




明日の手術は、「柔道耳」の手術。

長年、柔道を行った方では、耳の変形を起こしている人が多い。

では何故、そうなるのだろうか?


柔道を行っている時に、

耳を強く打撲したり、ひどく捻じ曲げたりという外力が加わる。

その結果、耳の軟骨と、その表面の軟骨膜とが、はがれる。

すると、軟骨膜と軟骨の間に血液や、体液がたまって腫れる。



例えば額などでは強い打撲を受けてこぶができる。

ひどい場合には、血管が破裂していて、こぶの中に、出血して

血液がたまっている場合がある。

このような血液は、3週間たつと、自然に吸収されてなくなって、それに伴い腫れも引く。


ところが耳の軟骨膜と軟骨とがはがれて、その間にたまった血液は

血液そのものは、時間がたち、体液に置き換わっても

軟骨膜自体が、軟骨の再生する能力があるので、

その腫れた部分は、最初は、ぶよぶよとやわらかいが

次第に新たな軟骨が再生されてしまうために、

腫れたままの形で、硬くなってしまうのだ。


このようになるのを防ぐためには、

はがれた軟骨膜と軟骨との空間にたまった血液を注射器で引き抜けばよいのか?

というと、そうではないことが多い。

たとえ一時的に、たまった血液を引き抜いたとしても、

すぐにまた、新たな血液や体液がたまってしまい、そこに軟骨の新生がおきてしまうからだ。


治療には、軟骨と軟骨膜が、密着した状態に治るまで、圧迫を加えることが必要だ。

ところが耳は柔軟性があり。

ガーゼやテープなどで圧迫しようとしても、なかなかうまくいかない。


だから、しっかりと、圧迫するためには、

耳の前から後ろまで、針で刺して糸を通しておいて

その糸を使って、耳の前と後ろにおいたガーゼを結び付けて圧迫しておく必要がある。

ところが、その、圧迫の強さが問題となる。


圧迫が強すぎると、皮膚の血行障害を起こし、皮膚が死んでしまうし

圧迫が足りないと、治療効果が無くなる。


また耳の形は複雑だから、その形に合わせて

どこに、どのような圧迫が必要なのかを知っておかなければならない。

これらは、経験豊富な医師による治療が必要となる。


常に、小耳症の、耳再建手術を行っている当院では、

柔道で変形をして固まった状態の変形した耳を、

元の正常な耳に再建しなおすことも可能だ。


柔道耳も、小耳症のように変形の程度はさまざまなので

患者さんの状態にあったオーダーメイドの手術術式が必要だ。



程度がひどければ、胸からの肋軟骨を採取して、変形した耳の軟骨の代わりとして

移植が必要となることもある。

その場合は、

採取した胸が、陥没変形を起こさないようにする事も、重要なポイントとなる。


前述したように、軟骨膜は軟骨再生にとって重要であるから、

軟骨膜を生体に全て残しておいて、軟骨本体だけを採取しておくことが必要だ。

軟骨膜ごと軟骨を採取すると、軟骨の再生が出来ないので

胸がへこんでしまう。


この問題点をも、当院では、解決しており、

2007年、2008年度のアメリカ形成外科学会誌に

「新たな肋軟骨採取法」という医学的な2論文を掲載した。

この点も、長年、小耳症手術を行い続けた結果、

当院が、世界に先駆けて得られた「新たな医学的科学的法則」である。


新たな法則の手術法への応用範囲は、

このように新たな手術法へと応用され、広がっていく。


今日の手術室勤務の看護師さんは、

Sさんと、アロマ姫だった。


園長先生は、3泊4日で香港、マカオの旅行に出ていて昨日帰国。

1月6日は、当院の手術室勤務だった。


香港での朝食は、アワビのおかゆを食べたそうだ。

とってもおいしかったという話だった。

麻酔のU教授をはじめとした皆から、うらやましがられることしきりだった。


とにかく、そのせいでもなかろうが、園長先生は、一回り大きくなっている。


Sさんと、アロマ姫が言うには

「園長先生の体が、一回り大きくなり、

院長先生が一回り細くなったので、

園長先生の、体の大きさが目立つようになった」

と。


確かに、大きくなった園長先生に反して

私は、この1ヵ月半ほどで一回りやせたようだ。

最近会う人から、皆に言われるようになった。

冬眠していたからだろう。


アロマ姫は、運勢が悪いので、サンザンな目にあったそうだ。

運勢占いに詳しいアロマ姫らしい。

アロマ姫によると、私の運勢は、今年は、上昇機運で非常に良いとの事。

何をやってもうまくいくとの事。

当たってくれれば良いのだが。



DSC05354.jpg
2008年4月22日。耳垂残存型小耳症術前。
DSC05355.jpg
耳があるべき場所を赤で示す。
DSC05356.jpg
術前のデザイン。
DSC05357.jpg
作成した3次元肋軟骨フレーム。
DSC05358.jpg
皮弁形成および皮下ポケット作成。
DSC05359.jpg
3次元肋軟骨フレームを、皮下ポケットの下に移植した。

そして2009年1月6日の本日、耳立て手術日を迎えた。
浅側頭動脈の、前頭枝しか、触知できない。すなわち、本管が、発達していない。
血管膜の血流が通常より弱いことを意味する。
P1000360.jpg
耳立て手術のデザイン。

頭から生きた血管膜を起こしたところ。
耳を後ろから支えて立てるための、肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、薄い皮膚を採取した。
P1000362.jpg
手術直後、耳を頭側から見た所。耳が立っている。
耳の後ろから、肋軟骨ブロックで支えて立てて、それを生かすために
耳の後ろの全てを血管膜でカバーして、
その上に、頭から薄く採取した皮膚を移植した。
P1000363.jpg
耳を前から見た所。耳が立っている。
斜め前から見た所、耳が立っている。耳の腫れは、入院中に引いてゆく。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日の5日は、仕事始めの外来日となったので

外来が非常に込み合った。


まず午前中は、病室入院中の小耳症患者さん達の包帯交換。

明日の小耳症手術予定患者さんが入院。


午後から外来となった。


小耳症の術前検査の患者さんが5名

合指症の術前検査の患者さんが1名

結節性硬化症の術前検査の患者さんが1名

顔面の、しわ取り希望の術前検査の患者さんが1名


術前検査の患者さんだけで計8名だった。

本日の看護士Sさんは、里帰りしていた北海道から帰って間もないが、

外来担当となった今日は、忙しかった。


それぞれに、ご家族の方たちがついて来られているので、

外来が込み合いすぎて、待合室のいすに座りきれない状態となってしまった。


それでも何とか術前検査を終えて、そのほかに数名の

術前や術後の経過観察中の

再来小耳症患者さんたちの外来診察を終了したと思ったら、

すぐに4時半となった。

明るかったのに、もう夕暮れとなっている。


毎年、仕事始めは忙しい。

2008年度の、永田小耳症形成外科クリニックでの

小耳症に対する耳介再建手術は、135件。


そのうち、他医療施設ですでに行われていたものの不幸な結果となり

再々建手術(やり直し)が、24件。


上記とは別に、外傷性耳介再建術 、埋没耳、スタール耳、耳垂欠損症、などが8件。

その他、4件

総計の耳介再建術は、147件となった。
今日は1月4日、快晴である。

正月も、終盤、Uターンのラッシュで、また、関東地方つかの間の澄み渡った青い空は、

再び灰色がかった空に戻ることだろう。


看護士の、Iさんから、忠告するように言われた。

「先生、外は晴れ”、今日こそ、出かけなければ、明日から通常の勤務となりますよ!。」と。


私は答えた。

「冬眠です。」と。
1月3日、永田小耳症形成外科クリニックでは、

入院中だった小耳症の患者さんを診察し、第2回目の手術を予約して、

無事退院された。


その後、入院中の小耳症患者さんの包帯交換を行った。


抜糸の患者さんがいると、縫合した跡が残らないように

細かく数多く縫合しているので包帯交換といっても

細かい作業となり、忍耐力と時間がかかる。
誰もみんなが死ぬまで25歳時の若さのまま

生きることが出来たら、どんなに違った世の中になるだろう。


You-Tube で、いろいろな歌手の最盛期を見ていて思った。

今の25歳の歌手と、かつての歌手が25歳だった時の歌唱力に注目していた。


昔の映像まで見ることが出来る You-Tube だからこそ出来る事である。

まるで、「BACK TO THE FUTURE 」のように、

タイムマシーンに乗ったような気がしてくるから不思議だ。


これを使えば、現在の25歳の歌手と1980年代の歌手が25歳だった時との、

比較が出来てしまう。


みんなが、ほぼ、生まれた順に、年を取っていくことは間違いない事だと思いがちだが、

さにあらずという事もある。


科学的には、「比較するときに、条件を同一にすること」が必要だ。

私は、すぐに、そのような思考回路になる。


また、逆の見方も出来る。


同年齢の歌手同士を比較すると、年を取っても

不思議と声量も外観も変わらない歌手もいれば、

さらに、年を取っていけば、いくほど、良くなっていくという驚くべき人までいる。


通常では、年を取れば、少しずつ衰えてくるものだ。

わずかな時しか経過していなくても、

急激に衰え、昔の面影を、魅力を、見る影も無くなった人もいる。


このように、時と共に、

人は変わっていくものだが、

その変わりかたには、大きな個人差がある。


今よりも、年を取った明日の方が、

魅力的になるような人生を送りたいものだ。


少なくとも医学的に老化防止には、規則正しい生活と食事

そして良質のビタミン摂取が毎日必要。

毎日、細胞が酸化される事で、破壊され老化していく事を防いでくれるのが

ビタミンEの働きだ。


あとは、心の問題。

常識内にこだわって、こじんまりと萎縮してしまわないで、

好奇心や、情熱を、いつまで燃やせるか,という事。


いつまでも若さを保つ人を見て発見した共通点は、

常識を打ち破ったスケールが大きな人、ということだ。

途中で、当時のその国の世間の常識とは合わず、

たとえ、バッシングを受けても

志を貫いた意志の強い人だ。


時を経て、ようやく常識が大きく変り、見直される人になるか、

あるいは、時間がたって、

その人の事を、遅ればせながら

ようやく世間が理解できるようになった時

常識を変えるきっかけの第1人者人として認められる時が来る。


そのような人は、もともとのエネルギーがあった人だから、若い。