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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

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2008年4月22日。耳垂残存型小耳症術前。
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耳があるべき場所を赤で示す。
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術前のデザイン。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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皮弁形成および皮下ポケット作成。
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3次元肋軟骨フレームを、皮下ポケットの下に移植した。

そして2009年1月6日の本日、耳立て手術日を迎えた。
浅側頭動脈の、前頭枝しか、触知できない。すなわち、本管が、発達していない。
血管膜の血流が通常より弱いことを意味する。
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耳立て手術のデザイン。

頭から生きた血管膜を起こしたところ。
耳を後ろから支えて立てるための、肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、薄い皮膚を採取した。
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手術直後、耳を頭側から見た所。耳が立っている。
耳の後ろから、肋軟骨ブロックで支えて立てて、それを生かすために
耳の後ろの全てを血管膜でカバーして、
その上に、頭から薄く採取した皮膚を移植した。
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耳を前から見た所。耳が立っている。
斜め前から見た所、耳が立っている。耳の腫れは、入院中に引いてゆく。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。