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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

2009年、1月14日、水曜日。

永田小耳症形成外科クリニックでは、外来日。


小耳症手術後の患者さんが1名退院となった。

半年後の耳立て手術を予約されて退院された。


明日、第1回目の肋軟骨移植手術予定の小耳症患者さんが入院された。

午前中は、小耳症で入院中の患者さんの包帯交換を行った。


午後は、外来の時間。

小耳症経過観察の患者さんが数名。

小耳症新患の患者さんが2名。

新患の患者さんは、それぞれ2時間の説明を必要とした。


通常の病院では、必ずといっていいほど

救急患者さんが入院している。

そもそも、通常の病気や、けがは、突然に起こるからだ。

これらに対処するために通常の病院は、

あらゆる年齢のあらゆる病気を治すために存在する。



救急患者さんは、日をおうごとに、症状や状態が急変することがあるから、

その日ごとの、処置や、薬の処方などを新たに方針を立てる。

どのような病気にも対応するためには

理想的には、あらゆる疾患に対処できるためのあらゆる専門家が、

24時間待機していることが必要不可欠だ。


たとえば、交通事故で、脳と心臓とが同時にダメージを受けた患者さんが救急で運ばれた場合

心臓外科。心臓内科、脳外科、脳内科の専門医師が、その場にすぐ必要だ。

手術が始まるとなると、麻酔医も必要だ。

昼間と同じように夜も、全ての専門家をそろえると、人件費で病院は確実に倒産する。

国は、必要な人件費に見合った医療費を病院に払うことは絶対にない。

それどころか、毎年、国は医療費を削減してきた。


だから、全ての専門医師が、24時間そろっている病院は、

日本のどこにもない。

ぞっとする話だ。


救急病院であっても、極端な時には、眼科医一人などといった状況だ。

本来の救急病院では、どんな患者さんにでも対処できて初めて

本物だが、そんな理想を言えば、

国内には、どこにも万能の本物の救急病院は存在しない。


しかも、救急病院は、空きベットがないと、スタッフがいても

患者さんを受け入れることが出来ない。


病院がつぶれて、ベッド数が減少しているから、

どこの救急病院でも、満床状態となっている。


医療費が安くされたため、空きベットを作ると、病院は、つぶれてしまうから、

常に無理をしても、満床にする。

すると、

ますます、救急患者さんは、たらいまわしとなる。


救急医療のたらいまわしを防ぐには、人手と、費用が不可欠だ。

費用を出せても、専門家は、すぐには育たない。

専門家を育てるのには10年以上の歳月が必要だ。


さらに、専門家となって責任あるやりがいのある仕事でも、

死ぬほど忙しすぎて、過労死の危機があり、

それでもなお、家族を養える給料が出ないようならば、

だれも、専門家になろうとはしなくなる。


ここを、国が、理解できなければ、

医療崩壊がどんどん進行する。




以前から何度となくこのブログにも触れてきたように

医療崩壊がおきている。

点滴を行っても、包帯交換を行っても

材料費より安い費用しか、国は医療機関に支払わない。

つまり、点滴や包帯交換はやればやるほど赤字となるシステムだ。


このような保険システムとなったのは、小泉改革以来

毎年、国が医療費削減を行って来た結果

限度を超えた削減となったために

病院倒産が増加したことによる。


結果的に、救急車のたらいまわしによる患者さんの痛ましい死亡事故が

頻繁におきるようになった。


政治不作の結果である。

それでも、なお、医療費は、そのままとなっている。


公立病院は、累積赤字が膨らみ限界となっている。

このままでは今年も、多くの病院の倒産や、閉鎖が出て

ますます医療崩壊が、進行することになる。


今や、国民の健康を守ることすらできない国家となってきた。

特に、小児科の閉鎖により

将来を担う子供達の医療がおろそかとなっている。


政治不作としか言いようがない。