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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

今は、深夜。

外は

冬の嵐が吹いている。

窓に叩きつける

冷たい雨。


せめてファンタジーの世界へ。


耳を澄ませば、

幻の森の中に

さえずる幻の鳥の声が聞こえてくる。


目を閉じれば、そこは

整然と立ち並ぶ幻の大きな針葉樹の森。

森の中に入ると、

ほどなく

白い柱の小さな幻のドームが待っていた。


そこは、幻の野外劇場。

ドームの中で、踊る幻の君。


幻の中で幻の君と共に、

ドームから降りて行けば、

緑色の大きな池に、なにやら水面に、うごめく姿。


「あれは何?」「何だろうね。行ってみようよ。」

岸辺に近づけば、幻の亀の大群が、

あちこちから、えさを求めて、ゆっくりと、急いで、泳ぎながら集まってくる。

幻のシーン。


生命の息吹を感じながら

木漏れ日の中で幻の君と手をとりあい、

歩いてゆけば、そよ風が心地よく頬をかすめる。

幻の君の髪も眩しくそよぎ、光っている。

緩やかな下りの並木道を抜けると

視界が開け

より大きな幻の池が見えてくる。

天国の水鳥が泳いでいる。

と、なにやら水面がざわつく。

ふと目をやると

パンを求め、おびただしい鯉が、岸辺に殺到し、

大きな口をあけている。

まるで、水面の口の集まりが蜂の巣のようだ。

幻の鯉。

幻の恋。


手に手を取り合い、

輝く幻の君が眩しい。


痛いほど愛し、

抱きしめ、

同じ経験をし

同じものを食べ

同じ記憶を重ね

愛をはぐくみ、暮らす、

幸せな幻の日々。


幻の中の

真実の恋。


ファンタジーの世界では、幻が本当になる。