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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

世界で、これまで不可能といわれたことを

これまでと全く異なる発想から、初めて可能にした時、

科学者として、最もやりがいを感じる時である。


この世界初の新治療法を、

世界中が最も信頼するジャーナルに投稿し、

アクセプトされて、ジャーナルに記載されると

歴史に残る良い内容であれば

世界中から、反響の連絡が来る。


結果が出る特殊な手術法ならば、

世界の医師達が、是非とも学びたくなる。


そうなると、世界中の国々の学会や、大学から

招待講演や、デモンストレーション手術の依頼が

引きもきらないほど、舞い込んで来るようになる。

世界の主だったジャーナルから依頼を受けて

編集委員として選考されて

その分野の世界の論文を審査することになる。


その分野のテキストブック執筆依頼も先進各国から来るようになる。

開発者は、それに対して、どんなに忙しくても

全てに応じなければならなくなる。


あまりにも忙しくなると、どうしても国際的な仕事を優先させるしかなくなる。


そんな仕事を17年も行って、ようやく先進各国の先端医療として

新たな手術法が世界に常識となってくる。


このような順で、個人が開発したことが

世界中に浸透するまでには、長い時間がかかるものだ。













まだまだ、インフルエンザがはやっている。

明日手術する予定だった患者さんは、手術前に特殊な感染症となったために

手術が延期になってしまった。


だから、明日は手術ができない。

当院で、火曜日に手術がないのは1年に1度くらいだろう。


午前中は、小耳症患者さんが無事退院となった。

次回の耳立て手術の予定を決めて晴れて退院した。


その後、病室入院中の患者さんたちの包帯交換で2時間かかった。

午後からは外来となった。


土曜日でもないのに、またまた春休みということで

小耳症の患者さんたちが集中してこられており、

超殺人ラッシュとなった。


中には、東京都内の大学病院形成外科で耳を作る手術をされたものの

不幸な結果となって、作り直し手術を希望されて

初診で来院された方もいた。

相変わらず、このように作り直しの患者さんが増加している。