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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

本日は、午前中

小耳症入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。

抜糸の患者さんがいて、2時間ほどかかった。

縫合糸の跡にならないように、細い糸で細かく縫合している。

縫合数は、耳立て手術では実に150針を超えている。

だから抜糸といっても、相当時間もかかるし、

細心の集中力が必要だ。

また、頭からの皮膚を採取した跡の処置も、

伸びてきた髪の毛を散髪して、頭皮そのものを消毒し

出てきたフケをきれいに落とした後で、軟膏を満遍なく塗ることが必要だ。

きちんとしたこのような包帯交換の結果として

美しい耳が、完成するので

手抜きが出来ない処置だ。


午後からは、来週手術予定の小耳症患者さんが、3名術前検査に来られた。

他に、術前や術後の経過観察中の小耳症患者さん達の

診察を行った。

先週までは、超殺人ラッシュといえるほど外来が込み合っていたが

ほぼ春休みがすんだ時期となったので、

今日の外来は、通常の状態となった。