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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

外科医が減っている。

この10年間で、

外科医を目指す若い医師が減少の一途をたどり

研修医が外科を目指す割合が3分の1の数となっている。


それに対して手術件数は増加の一途をたどっている。

だから、外科医不足となり、

日本中で、外科手術が受けられなくなってきている。

今何とかかろうじて、熟練した外科医の献身的労働により

成り立っているが、

若い医師が外科を希望せずに育たないのだから、

後10年以内には、日本中で外科医療崩壊となり深刻な事態となる確かだ。


これは以前から指摘されてきたことだが

国は何も手を打って来なかった。


本日朝の、ミノモンタのテレビ番組「ほっとけない」シリーズで取り扱っていた。

そこに出演した外科の教授はこの問題点を解決するためには

「手術料金が2倍から4倍にすることが必要だ」

と述べていた。

しかし何故なのかと言う分析がなされていなかった。


いまや外科は、若い医師にとって3Kと見なされる分野となり

仕事のきつさに比べて、報われないので、希望しなくなっている。

病院にとっても、経済的に報われないので、

むしろ、逆に外科は、リストラしたほうが良いと言うことになってきている。


東京大学病院でも、人材不足のために研究部門を削り

臨床のみに追われる外科系の医局が紹介されていた。

以前からこのブログで指摘していたとうり

医学の学問の進歩が日本から消えていく。

そして医学レベル低下につながっている。


形成外科分野でも、

長時間かかる再建手術分野が若い医師に嫌われるようになり、

学会でも、再建手術分野には出席者が減少し、

変わりに美容の分野に若い医師層が集中するようになっている。


いずれにしても、自分の生活を重視する若い医師たちは

長時間手術の分野を嫌い、やりたがらなくなった。

困った問題だ。


長年医療費の増加を削り続けた国の方針が

ついにこのような深刻な事態を招いてしまった。

テレビ番組で、

もし巨大なプールがあって

水の中に入れたら

浮かぶ太陽系の中の惑星は?

と言う質問があった。


そんな惑星が、あったのかしら?


正解は、土星。

土星は水の比重より軽いそうだ。

ちょっと信じられないが、・・・・・

本当だそうだ。


そういえば、

浮き輪を持ってるからなー。



心地良い風が吹いてくる。

風に乗り甘い香りが漂い始める。


くらくらと、香りに酔っていく。


香りに引き付けられ、

ラテンの泉が湧いてくる。


ざわめく感覚が目を覚ます。

鼓動が増してゆく。


風の遥か向こうから、

髪をなびかせ

ついに

白い天使が

降りて来る。


古代イタリア、

エンタシスの白い巨大な柱が、

長い影を引き

無限に立ち並んでいる。


その柱の数々の向こうから

長い影を伴い

近づく香り

天使の髪がそよぐ。


目もくらむほど信じられない

白い光景に

胸が震える。

心打たれる。


解けない魔法にかかっている。

ロックされている。




本日土曜日は外来日。

耳の作り直しを行った小耳症の患者さんが無事退院となった。

小耳症手術前の患者さんたちが、数名来られて診察した。

その後、小耳症新患の患者さんが2名来られて

説明時間を要した。

手術予約を決定してお帰りになった。

外来の隣の部屋では、園長先生が、レーザー治療を行っていた。


気が付けば、もはや、お昼。


午後からは、

また、手術後経過観察中の小耳症患者さんたちを数名診察した。

更に小耳症の新患の患者さんが来られて、説明時間を要した。

手術予約をされてお帰りになった。


それからまた数名の小耳症患者さんたちを診察したら

もう、4時、

直ちに入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。

すると、気がつけば夕方の5時半。

ようやく1週間の仕事が終了した。
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2008年11月25日。
一見すると、耳垂残存型小耳症に見えるが、良く観察すると
耳たぶもほとんど無く、臨床的には、「無耳症」と言える状態。
このような症例は、皮膚の表面積が不足するために困難なケースと言える。
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耳があるべく場所を赤で示す。
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手術デザインは特殊となった。
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特殊な皮弁形成および皮下ポケット作成した状態。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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移動する皮膚弁を示す。
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3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
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そして2009年6月5日の耳立て手術の日を迎えた。
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耳立て手術のデザインを示す。
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頭からあらかじめ薄い皮膚を採取した。
頭から血管膜を起こした。
耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
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耳が立っている。
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耳が立っている事がわかる。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。




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関西地方の、ある施設で5回もの手術をされた小耳症の症例。
お世辞にも、耳と言えない物が作られている。
このような気の毒な手術を行われた犠牲者が、
永田小耳症形成外科クリニックへ日本全国から続々と集まってこられる。
2008年11月27日。
作り直し手術術前の状態。
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耳があるべき場所を、赤で示す。
再建された耳は平らであるばかりか、
耳があるべき場所が全く間違っていることがわかる。
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作り直し手術の複雑なデザインを示す。
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頭から薄い皮膚を採取した。
耳の上で、異なる色の皮膚を移植されていた部分を切除した。
耳に移植されていた肋軟骨を切除した。
頭から血が通った血管膜を起こした。
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新たに作成した3次元肋軟骨ブロック。
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3次元肋軟骨ブロックを移植したところ。
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3次元肋軟骨ブロックの上半分を生かすために、
頭から起こしてきた生きた血管膜でカバーしたところ。
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血管膜の上に、頭から採取した薄い皮膚を移植したところ。
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そして、2009年6月4日の耳立て手術の日を迎えた。
正常な場所に、よい色調の耳が再々建されている。
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耳立て手術のデザインを示す。
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頭から2枚目の血管膜を起したところ。
耳を後ろから支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
頭からあらかじめ薄い皮膚を採取した。
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耳が立っている。
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耳が立っている。
耳の腫れは、入院中に引く。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日は、作り直し手術を行って入院していた小耳症の患者さんが

見違えるような耳となって、無事退院となった。

半年後の耳立て手術を予約されてお帰りになった。


代わりに、明日の

再々建術後の耳立て手術予定の小耳症患者さんが入院となった。


このように、他の施設で数回の耳再建手術を受けたものの

不幸な結果となり、作り直しを希望する患者さんが

毎年毎年増加している。


他にも、本日外来に来られた患者さんは、

かつて大学病院で手術されたものの

次第に変形萎縮してくる耳となっている状態だった。


タンザー法もどき、ブレント法もどきの方法で再建された耳は、

耳を立てる手術ではなく、単なる耳分離手術で

耳を立てる事が出来ないばかりか、耳の血行が悪くなり、

長期に見ると、移植肋軟骨が吸収されて融けて萎縮する運命の結果を招いている。


すでに1985年頃から永田法を、国内学会や

1887年国際学会で報告しており、

1992年以前から、私は、このことを学会でも報告していたし、

世界の論文としてアメリカ形成外科学会誌や、

形成外科医が学ぶためのアメリカのテキストにも執筆してきたが、

まだまだ、いまだに、このような患者さんたちが増加しているのは

日本の形成外科医達の勉強不足と言うことだ。


いまだに、タンザー法もどきの手術や、組織拡張法の手術を行っているところがある。

アメリカのテキストには、これらの従来の手術を何故やってはいけないのか解説している。


もはや、欧米では、永田法を行う形成外科医が主流となっている。

細部まで正常な耳の形態が再建可能で、再建した耳を本当に立てる事が可能なのは、

永田法が唯一の方法であることが理解されたばかりでなく

耳への血行が、最も良くなるので、移植肋軟骨が吸収される事がなく、

術後も、最も変形が起こりにくい方法と理解が進んだから、

欧米では、永田法が主流となった。



しかしながら、現在、

いまだに国内の他の施設で作られた耳のほとんどに、

作り直しが必要な状態となっている。

その結果、当院へと、作り直し希望の患者さんたちが集中している。


そもそも、耳を再建する手術は、

形成外科分野の中で、最も困難な手術であると言うことを

あらゆる意味で、認識しておくべきだ。




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本日の小耳症術前。
世界に報告がない非常にまれな症例。
ほっぺたに、耳が水平に存在する。
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耳があるべき場所を、赤で示す。
今ある耳は、はるかに遠い所に存在する。
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手術デザインの完成。
世界初のデザインとなった。
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皮弁形成、および、皮下ポケット作成した状態を示す。
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新たに作成した3次元肋軟骨フレームを示す。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植したところ。
ほっぺたに存在していた耳は切除して、平坦化している。
半年後耳を立てる手術の時に5mm耳を引き上げる必要がある。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日は、両側小耳症の患者さんが無事退院となった。

両側の方は、耳の再建手術だけで、計4回の手術が必要だから

全ての手術が終了すると、感無量となる。

更に聞こえの手術となると、その途中で、

アメリカ、バージニア大学での手術を受けているから

計5回の手術を受けたことになる。

両側の耳が完成して、補聴器無しで、聞こえるようになり会話が出来ている。

全てが無事終了したわけだから、退院の感激もひとしおだ。


代わりに、明日、手術予定の小耳症患者さんが入院となった。

明日の手術も困難な手術となる。


午前中に、入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、来週の手術予定の患者さんたち3名の

術前検査を行った。

別に経過観察中の小耳症患者さんたちの診察を行った。


このように、月曜日の午後は、外来日となっている。