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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

本日は、月曜日。

午前中に、小耳症の患者さんが無事退院となった。


変わりに、明日手術予定の

かつて、都内某病院で手術を行われたものの

耳の作り直し予定手術の患者さんが入院となった。


午前中に入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは

来週手術予定の小耳症患者さん達の術前検査を行った。

他に経過観察中の小耳症患者さん達の診察を行った。



外科医が減っている。

この10年間で、

外科医を目指す若い医師が減少の一途をたどり

研修医が外科を目指す割合が3分の1の数となっている。


それに対して手術件数は増加の一途をたどっている。

だから、外科医不足となり、

日本中で、外科手術が受けられなくなってきている。

今何とかかろうじて、熟練した外科医の献身的労働により

成り立っているが、

若い医師が外科を希望せずに育たないのだから、

後10年以内には、日本中で外科医療崩壊となり深刻な事態となる確かだ。


これは以前から指摘されてきたことだが

国は何も手を打って来なかった。


本日朝の、ミノモンタのテレビ番組「ほっとけない」シリーズで取り扱っていた。

そこに出演した外科の教授はこの問題点を解決するためには

「手術料金が2倍から4倍にすることが必要だ」

と述べていた。

しかし何故なのかと言う分析がなされていなかった。


いまや外科は、若い医師にとって3Kと見なされる分野となり

仕事のきつさに比べて、報われないので、希望しなくなっている。

病院にとっても、経済的に報われないので、

むしろ、逆に外科は、リストラしたほうが良いと言うことになってきている。


東京大学病院でも、人材不足のために研究部門を削り

臨床のみに追われる外科系の医局が紹介されていた。

以前からこのブログで指摘していたとうり

医学の学問の進歩が日本から消えていく。

そして医学レベル低下につながっている。


形成外科分野でも、

長時間かかる再建手術分野が若い医師に嫌われるようになり、

学会でも、再建手術分野には出席者が減少し、

変わりに美容の分野に若い医師層が集中するようになっている。


いずれにしても、自分の生活を重視する若い医師たちは

長時間手術の分野を嫌い、やりたがらなくなった。

困った問題だ。


長年医療費の増加を削り続けた国の方針が

ついにこのような深刻な事態を招いてしまった。