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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

今日の朝、

耳の手術をされた患者さんが

無事退院となった。



その後、入院患者さんたちの包帯交換を行った。

抜糸の患者さんが多かったので、

包帯交換に2時間ほどかかった。


午後からは、

来週小耳症手術予定の患者さん達の術前検査を行った。


もう今年も半分が過ぎてしまった。

毎日を必死に過ごしていると、気がつけばこのような日となっている。


桃がおいしい季節だ。

やわらかくて、簡単に皮がむけて、ジューシーで

こんなおいしい桃を作れる日本に生まれてよかった。


アメリカの形成外科学会がシアトルであった時

ホテルに、桃が置いてあったことを思い出した。

その桃はとっても硬くて、全く甘みも水分も無かった。

とってもまずかった。

ひどかった。


その時、強く思った事は

日本でのおいしい桃を知ったら、

アメリカのシアトルの人達も、

びっくり仰天するだろう、と言う事だった。


それならば、日本の桃は、高く輸出できるはずだ。

本日は、小耳症の患者さんが、無事退院日を迎えた。

診察を行ってお帰りになった。

その後は、小耳症外来診察を数名行った。

小耳症初診の患者さんが来られ、

説明に2時間を要した。

手術予約をおとりになってお帰りになった。

それからさらに、数名の小耳症の患者さんたちを診察したら

気がつけば午後1時となっていた。

遅れた昼食をとり、

午後から、ようやく入院中の患者さんたちの包帯交換をはじめた。

全員の包帯交換に約2時間を要した。


それから、また外来の患者さんを診察し

気がつけば、もう夕方となっている。

ようやく月曜日から土曜日まで、の仕事が終了した。


なんと、今年も半分を過ぎて後半戦に突入している。
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耳たぶが通常より下にある特殊な小耳症。
耳があるべき場所を赤で示す。
2007年12月25日。
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手術デザインを示す。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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特殊な皮弁形成となった。
および皮下ポケット作成したところ。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植したところ。

そして2009年、耳立て手術の7月3日を迎えた。
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術前の状態。
耳珠の再建が不完全。
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耳立て手術のデザイン。
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頭から血管膜を起こしたところ。
頭から薄い皮膚を採取。
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
耳珠を再建し直した。
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手術後の状態。
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耳が立っている。
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頭から見た所。30度の角度で耳が立っている事がわかる。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。




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2008年9月5日。術前。肋軟骨移植手術を行った。
そして半年以上経過した。
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2009年7月2日。耳立て手術術前。
耳甲介と耳珠がまだ再建されていない。
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耳立て手術のデザイン。
耳たぶの余分を用いて、耳珠と、耳甲介を、形成する。
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頭から血管膜を起こしたところ。
頭から薄い皮膚を採取。
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成。
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耳立て手術直後の状態。
耳珠と、耳甲介も、再建された。
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耳を前から見た所で、耳が立っている事がわかる。
P1000980.jpg
立った再建耳を頭から見た所。

耳の腫れは、入院中に引く。


その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日は、午前中に

入院患者さんたちの包帯交換を行った。

その間に、明日の小耳症手術の患者さんが入院となった。

午後からは、外来日なので

術前や術後の患者さんたちの外来診察を行った。

10年以上前に手術された患者さんも、来院されて経過観察を行った。

このように手術後長期にわたり、変わりがないことが重要だ。


手術当時に10歳だった患者さんが、10年以上たつと、成人し、

一目では誰だかわからないほどとなっている。が、

再建した耳を見ると、すぐにそのときの状況まで懐かしく思い出される。



本日は、比較的平穏な日だった。

平穏が一番。

明日は、耳立て手術が予定されている。