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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

小耳症手術は、奥が深い。

つまり、正常な耳が複雑な形をしているからだ。

正常な耳の形態を、どこも省略せずに、

作れるようになったのは、私の手術法が出来てからだ。


それまでの従来法では不可能だった。

具体的には、

6回手術法のタンザー法や、

4回手術法のブレント法では、

まともな耳珠、珠間切痕、対珠、耳輪脚を作ることが決して出来なかったし、

耳を30度の角度で立てる事も出来なかった。

肋軟骨を採取した部分も陥没変形していた。


これら全てを解決して、

2回の手術で完全な耳が作れるようになったのが

私の方法だ。

胸の陥没変形も起こらなくした。


英語圏の国での形成外科専門医師テスト問題に出題されることとなっている。

永田法と、ブレント法の違いを理解しておかなければテスト問題が解けない。



この方法は、一回の手術が以前の手術法の3倍の時間を要する。

しかも、芸術的才能ある形成外科医に限って訓練しても

習得するのに時間がかかる。


しかも、小耳症の日本中の患者さんを集めても

毎年100名程度しか出生しない超稀な疾患だからこそ、

ますます、困難を極める。