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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

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関東地方の某大学病院形成外科で、耳の再建術を受けた結果。
この大学病院では、かつて、多くの小耳症手術を行っていたことでも知られている。
が、あまりにも、悲しい形態となっている。
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本当に耳があるべき場所を赤線で示している。
いかに耳があるべき場所を間違えて作られているかがわかる。
本来耳がある場所の上方には、髪の毛が生えている。
タンザー法もどきの手術では、髪の毛が生える耳となってしまうために
髪の毛が生えないように前に逃げて耳を作ってしまい、ひどい前傾耳となってしまっている。
それでも再建された耳の上から髪の毛が生えているのだ。
しかも耳の後ろ側は傷だらけで色が異なる皮膚が移植されている。
また耳の中央部にも色が異なる皮膚を移植されている。
これがタンザー法の欠点だ。
タンザー法もどきの手術では、これが再建できる限界の形態なのだ。
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本来の耳があるべき場所に耳型をおいて示したところ。
いかに間違えた場所に耳を作られてしまったかがよく理解できる。
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手術のデザインが完成したところ。
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新たに作成した3次元肋軟骨フレームを示す。
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移植されていた肋軟骨フレームを摘出し
使える皮弁だけを残している。
頭から血管膜を起こしたところ。
右上においているのが頭から新たに採取した薄い皮膚。
右下において示すのは切除した色が異なる移植されていた皮膚
および、耳の上方の髪の毛が生えていた毛根部分を切除した。
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新たに作成した3次元肋軟骨フレームを移植したところ。
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耳の下半分は、使える皮弁でカバーし、
耳の上半分は、頭から起こしてきた血管膜でカバーし移植肋軟骨を生かす。
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血管膜の上には、あらかじめ頭から採取した薄い皮膚を移植した。
これで、耳から髪の毛がはえることのない耳が、正常な場所に再々建された。

半年かかって腫れが引くと、耳の輪郭がシャープに浮かび上がって来る。
薄い皮膚を採取した跡の耳の周囲のかすり傷の部分は、1ヶ月以内に治って髪の毛が生える。

朝の9時に患者さんが手術室に入室し、手術室を出たのは夜の10時10分。
麻酔時間は13時間10分。手術時間は11時間25分だった。


永田小耳症形成外科クリニックでは、かつて大学病院で再建されたものの
不幸な結果となって作り直しにこられる小耳症患者さんたちの手術が圧倒的に増加している。
すなわち、
タンザー法もどきで作られた従来法での再建耳は、
そのすべての症例が永田法による作り直しの適応となっているのが実情だ。

今日の手術結果ですべてが理解できる。


その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。