
5月7日の状態。
関東地方の大学病院で手術されたものの不幸な結果となっていた。
耳の中央部には、平気で色が異なる皮膚が移植されている。
耳の輪郭はぼけている。
おまけに耳の外側上部の移植肋軟骨は、折れてしまっている。
耳の後ろには色が異なる皮膚が移植されて陰毛が生えている。
しかも、耳は立ってもいない。
しかし、その大学病院では、この結果を自信作と本気で、みなしている。
ここが問題点である。
これが日本の通常のレベルであることを、しっかりと、認識しておくべきだ。

本来耳があるべき大きさと場所を赤で示している。

手術デザインの完成。

左上は、摘出した肋軟骨フレーム。
左下は、新たに作成した3次元肋軟骨フレーム。

皮膚弁の状態。耳の中央部の色が異なる皮膚を切除している。

耳たぶの後ろから、良い色の生きた皮弁を作成したところ。

耳の後ろで作成した良い色の生きた皮弁を、耳の中央部へと移動したところ。

新たに作成した3次元肋軟骨フレームを移植したところ。

そして本日の耳立て手術日を迎えた。

耳立て手術のデザインを示す。
耳の後ろに移植されていた色が異なる皮膚を切除する。

耳の後ろに移植されていた色が異なる皮膚を切除して、
頭から血管膜を起こしたところ。
耳の後ろから耳を支えて立てるために、新たに肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、あらかじめ薄い皮膚を採取した。

手術直後の状態。耳が本当に立っていることがわかる。

耳を頭の上側から見た状態。
耳が立っている。
耳の腫れは、引いてしまう。
この症例のように、かつて手術を行われた耳のほとんどすべての小耳症は、
現在は、永田法によって、2回の手術で作り直すことが出来るようになった。
この写真を見れば、永田法が、なぜ世界の手術法となっているのかが一目瞭然であろう。
しかしいまだに国内では従来法の手術が今も行われている。
その1
このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。
その2
このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
耳介形成術による合併症
感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。