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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

国際形成外科学会がいよいよ近づいてきた。

1時間の小耳症マスターコース講演の予行練習を先週から行ってきた。


本番さながら、コンピュータを使って、実際に800画像を示し進めながらの練習を行ってみた。


これまでどんなに早く行っても、1時間以内に終了することなど出来なかったが、

今日は、なんと、ついに55分で終了できた。

ようやく余裕が出てきた。


時間が短縮できた原因は、

解説の不要部分の医学英語をずいぶん削ったことと

スムーズに読めるようになっていることに尽きる。


あまりにも膨大な画像を供覧しながらに解説なので

ちょっと油断すると

どの画像の解説を行っているのかわからなくなることがある。


講演中に、気をつけなければならない。


欧米でこれまで数々こなしてきた招待講演では

2時間近くも、しゃべり続けてきたので

1時間物に変更することが大変だった。


何時間かかって解説しても、すべて自分が開発し続けてきたことだから

細かい解説を始めると、24時間かかっても終了することなど出来ない内容だ。


すなわち、小耳症に対する耳の再建は、

手術回数が多く必要なのにもかかわらず、不完全な耳しか再建できなかった従来法と比べ

永田法では、たった2回の手術で、精密な耳の細部構造までもが再建できるようになった。

さらに、従来法では不可能だったローヘアーラインを伴う小耳症や、無耳症

そして、さらに従来法で作られた不完全なすべての耳の作り直し症例まで

永田法の飛躍的な進歩と共に

耳の再建術は、非常に奥が深い内容となったと言う事でもある。


今から耳の再建術を目指す世界中の形成外科医にとっては

学ばなければならない項目が極端に多く深くなったので

学ぶための期間が長期間必要となったと言うことでもある。


すなわち、小耳症治療は、今や、ラーニングカーブが

非常に長期間必要となったと言うことだ。