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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

昨日の事
近くのK病院さんに用があり、
院長と待ち合わせをした。
バスから降りて病院の前で待っていると、
向こうから院長がやってくる。

紫芋色の手術衣に、ヨレヨレ白衣を引っ掛けて、
素足に革靴、手には皮のビジネスバッグ。

なんなんだ?

どうしたの?とかばんを指すと、
タバコが入っていると・・・

ふうん?

はだしに革靴?と聞くと、
石田純一だという。

用事が済んで医局に帰り、
しばらくして、
あのタバコ屋はいつ開くんだろうというので、
さっき自販機でタバコ買ったんでしょう?
と聞くと、
カートンで買いたいと言う。

じゃあ電話してみればいいじゃないと、タバコ屋の名刺を渡すと、
電話して、すぐに買いに行ってきた。

あ、そうか。
インドへ行くのにタバコの準備だ。

みんなは永田先生、準備できたんですか?
と聞いてくるけど、
あの人は何にも準備はしません。
タバコ以外はね。

以前インドは行くときは、
水が危ないからと、1リットルペットボトルを10本も持って行ったけど、
今は液体は空港へは持ち込めなくなったので、
さすがに今回は何にも言わなかった。

以前は重いスライドで、スーツケースがいっぱいで、
水と、スライドで、重くて死そうになったけど、
今では小さなメモリースティック1本で用が足りるから
まったく便利になったものだ。

カメラもコンパクトなデジカメで、
インドの写真を撮って来てよと頼んだら、
嬉しそうに充電などしていたけれど、
その分頭がいっぱいになっていたらしく、
今朝医局へ来て見たら、
携帯は充電されてそのまま残っていた。

最近はカードと携帯さえあれば、
何処へもいけるようになったけど、
その肝心の携帯が医局に残ったまんまでは、
はたして無事に行って帰れるものか、
考えると恐ろしい。


院長が学会へ出かけて行った。
何ヶ月も前から大騒ぎの連続で、やっと出発した。
やれやれだ。
と思ったら、今度は○先生だ。

回診が終わったと思ったら、なぜか自分の机の引き出しを片付け始め、
せっかく院長の去った痕跡をきれいにして、
灰皿も洗い、朝ご飯の茶碗も片付け、
ていねいに掃除機もかけたのに、
食事中の私の前で、
ばたばたと机のほこりを払ってる。

せんせ、私はお昼ご飯を食べてるのよ。
せんせもご飯にしなさい!
と言っても聞かないで、
ばたばたと机のほこりを舞い上げている。

食べる気になんかなりません!!!
と、怒ったように言っているのは、
実は昨日の血液検査で、
中性脂肪がびっくり仰天!高かったのが原因らしい。

それを聞いた中性脂肪の高かったⅠさんは、
上には上があるものだと、
やはり中性脂肪の高かった私とほくそ笑んでいる。

人生何事も、
どこを基点にするかですべてが変わる。

○先生はおかげですっかりまたやる気が出てきたらしく、
ランニングシューズを持ってきたそうで、
夕食後にクリニック周辺を走るつもりらしい。

クリニックの周辺で○先生を見かけたら、
中性脂肪の件については触れないようにして、
エールを送ってやってくださいませ。