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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

2009年もそろそろ終了してしまう。

あと2時間で2010年を迎える。


昨年の今も、「紅白歌合戦が、つまらなくなったなー。」

と、全く同じ事を考えながらすごしていた。


経済恐慌の時は、

エンターティンメントも、芸術も、学問も、

スポンサーが減り、ぱっとしないことが多い。


それにしても、2009年度は、あまりにも短かすぎて、

本当に1年経過していないような気がする。


2010年こそは、

すべてが久々に明るく、

希望に満ちた世界となってほしいものだ。



今日ははおおみそか。

突然エアコンが壊れた。
調べてみたら、買ってから11年経っていた。
そろそろイカレても、不思議ではない。
あすから正月なので、修理もままならない。

やれやれ。
ま、リビングは大丈夫なので、しかたない。
クリニックの棚卸の資料を作ろうと、
パソコンとにらめっこして、
印刷しようとしたら、
印刷機も壊れた。

なんでだよ。

そういえば、先日駐車場のタイルを洗ってから、腰がいたい。
メキメキしてる。
ま、私も生まれてからもだいぶ時間が経っているので、
そろそろ壊れても、しかたないか。

今夜は大晦日と言う事で、
世間では、
大騒ぎ。
で、息子たちも、2人は浮かれて出かけてしまい、
後に残った息子からのリクエストで、
今夜は、
塩さばとポテトサラダとほうれん草のおひたしとなすびの煮浸しとお吸い物と、
なんだか正月とはまるで関係ないメニューで早めに夕飯を済ませた。

テレビで見たいものもないし、
明日は久しぶりに仕事だし、
今夜は早めにお風呂に入り、サスペンスを読みながらお茶を飲んで、
寝ます。




沖縄の普天間基地問題で民主党は、何も決定しないでいる。


もはや、アメリカと日本との間には、すでに、

ヘノコへの基地移転と、グアム島への部分人員移転が、セットで決定されていたにもかかわらず、

別の場所の、どこへ移転するとの明言もなく、

ただ、漫然と来年の5月まで返事を引き伸ばしている。


人と人との関係から見ても信頼をなくす行為だ。


アメリカサイドから見れば、いくら政権が変わったからといっても、

国家間の取り決めを簡単に変えるようでは、

信用が置けない国という印象を持つのは自然なことであろう。


首相の意見が、時間の経過とともに、ニュアンスが変わってきていることが特に問題だ。

最初は、県外といったニュアンスや、

グアムへの全面移転といったニュアンスが強かったが、

最近では、有事の際にグアムでは現実的ではないなどとニュアンスが全く変わってきている。

そんなことは最初からわかっていることだ。


ふらふらと、一貫性がない事を言っていると

とんでもないことになる。


沖縄県外などといっていても、全く現実的ではない。

グアム島も現実的ではないとすれば、

もともとの案に戻るしかない。

引き伸ばした挙句、もともとの案になるのならば、首相はやめざるを得なくなるだろう。

何も決定しなければ、そのまま普天間基地を存続しなければならなくなるだけだ。


連立政権だからといって、5月まで待って、

社民党なしで民主党がやっていけると踏んでいるようならば

すなわち、次の選挙まで引き伸ばそうとすれば、

民主党にとっては、逆に悪い結果をもたらす可能性が増す事になるかも知れない。


ここは、連立政権の枠組みを超えて、

与野党とも日本政府の未来へ正しい方針を直ちに決定し

アメリカと日本との信頼を確実にすべき時だ。

正月休みなど取らずに国会を開くべきだ。


政権同士の争いをしている場合ではない。

社民党も、現実的問題を、もっとよく考え直すべきだろう。


信頼置ける国家として、

信頼おける政治家が首相でなければならないし、

与党野党ともに、信頼おける政治を行わなければならない。

日本国民の領土と生活を安全に保たなければならない問題なのだ。


現在、不穏な東アジアの安定化は、

現実問題として米国抜きでは不可能なのだ。



今年も、もう終わろうとしている。


世界的大不況という中で、日本は税収が示すように

かつて類を見ないほど、極端に経済収縮を起こした1年だった。

世界中でいろいろな事件が起こっている中で


永田小耳症形成外科クリニックでは、

小耳症治療一筋という状態だった。

この1年間の小耳症手術は、141件だった。


国際形成外科学会においては、

1時間の小耳症マスターコースを依頼され、

「小耳症に対する永田法による耳再建術」の講演を行った。


国際的に、アメリカ形成外科学会誌においても、国際形成外科学会においても

小耳症に関する近年や今年の論文を見ても、永田法の引用論文が大部分となり、

小耳症手術法は、ますます当院の手術法が世界中に浸透していると実感できる年でもあった。


来年も、更に飛躍進歩できるように

一歩一歩階段を登って行こうと、決意を新たにしているところだ。





12月28日、月曜日

本日は午前中、小耳症で入院患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、外来の時間。

小耳症で再診の患者さんたちを数名診察した。

胸囲が足りないために手術を延期した方もいた。


また、初診の患者さんが来院されて画像を提示しながら、2時間の手術法の説明を行った。

手術を予約されてお帰りになった。


気がつけば本日で仕事納め。

2009年も、いよいよ残りあとわずかとなっている。


仕事納めとは言えども、小耳症入院中の患者さんたちがいるので

相変わらず、私は冬休みもない。





本日は土曜日

土曜日は、午前午後ともに永田形成外科クリニックでは外来日となっている。

午前中に、数名の小耳症患者さんが来院され診察を行った。


その後、小耳症新患の患者さんが来られ

2時間かけて手術法の説明を行った。

その結果、手術の予約を決定されてお帰りになった。


その後、入院中の患者さんたちの包帯交換を行い午前中が終了した。


午後からは、また、かつて関東地方の病院形成外科で

小耳症に対する耳の際剣術を受けたものの、不幸な結果となった患者さんが来られて

小耳症術後の作り直し手術に対する方法を2時間かけて説明した。


続々と日本中からこのように作り直し手術が必要となった患者さんが来院されている。

何故なのか、というと、従来法で作られた耳は

血行が不足した耳を作られているために、術後10年20年と経過すると

移植された肋軟骨が吸収されて萎縮変形を起こすためである。




クリスマスの本日も、

耳垂残存型小耳症の手術を行った。


園長先生が大阪出張のため、

本日の手術写真掲載は、園長先生が帰ってからになります。


これで本年の全身麻酔下の小耳症手術が終了となった。


本年の小耳症総手術件数は141件だった。

P1000798.jpg
2009年5月21日。前傾耳垂と頬部陥凹を伴う困難な小耳症。
両側顔面半側萎縮症を伴う両側小耳症すなわち両側第1第2鰓弓症候群。
P1000800.jpg
耳があるべき場所を赤で示す。通常の小耳症に比べて耳垂が前傾している事がわかる。
P1000801.jpg
手術デザインを示す。
P1000803.jpg
皮膚弁形成および皮下ポケット作成。
P1000802.jpg
作成した3次元肋軟骨フレーム。
P1000805.jpg
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植したところ。
P1010633.jpg
2009年12月24日、耳立て手術の日を迎えた。
P1010634.jpg
耳立て手術のデザインを示す。
P1010635.jpg
あらかじめ頭から薄い皮膚を採取した。
耳を後ろから支えて立てるために作成した肋軟骨ブロック。
耳の後ろから生きた血行の良い組織でカバーし
移植肋軟骨ブロックを生かし血行を耳の後ろから増強するために頭から血管膜を起こした。
耳の前の頬部の陥凹変形を修正した。
耳輪脚の形態も修正した。
P1010636.jpg
耳を上から見たところ。
耳が立っている。
P1010637.jpg
耳を前から見ても立っていることがわかる。
P1010638.jpg
真横から見たところ。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。







本日は日本中お休みだが

永田小耳症形成外科クリニックには、

小耳症術後の患者さんたちが入院している。


午前中に明日手術予定の小耳症患者さんが入院した。

入院中の患者さんたちの包帯交換を終えると

もはや正午近くとなった。


気がつけば、明日はクリスマスイブではないか。

クリスマスイブもクリスマスも

小耳症手術を行う予定となっている。
P1010627.jpg
Lobule type microtia.
耳垂残存型小耳症。
P1010628.jpg
Normal anatomical position of the auricle.
耳があるべき場所を赤で示す。
P1010629.jpg
Dezign.
デザイン。
P1010630.jpg
Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame.
作成した3次元肋軟骨。
P1010631.jpg
Skin flaps foamed and skin pocket created.
皮弁形成および皮下ポケット作成。
P1010632.jpg
3-dimensional costal cartilage frame was grafted under the skin pocket.
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



ゆとり教育という時代が始まって以来

ついにその世代が大学を卒業している。

国際比較で、ゆとり教育を受けた日本人の数学の学力は

アジアの中でも最下位に近くまで転落した。

その世代が、大学を卒業して社会に出ようとしている。


ベビーブームの私達が小学生のころの1960年代は、

日本人の数学の国際レベルは、世界1だった。


1クラスが60名を越していた。

だから先生も大変だった。

なのに世界1だったのだ。


私達の大学受験時代時代は、受験地獄といわれ過酷な競争の時代でもあった。

その人口の多さと学力のある日本人が日本の経済発展に貢献してきた。


今は1クラスが30名を切る人数にもかかわらず

学力すらないのだ。

教育の方針が間違っていたとしかいえない。


日本は、世界に比べれば非常に小さな国でしかない。

世界を相手にして科学力で競争に勝たなければ

日本の未来はない。


その点では国際社会は競争社会なのである。

なのに、生ぬるい間違った変な平等主義の

誤解を持った教育を行った結果

低い学力しかない世代が大人となってしまった。

しかも生産人口が減少しているから

今後の日本は、将来が危うい。


教育は100年の計が必要なのだから

文部省は、今後の日本のために、もう1度

夢のある優れた教育を取り戻すために

全くの方向転換を図るべき時にきている。


戦前の教育者は師範と呼ばれ、学力と人格のある人が先生となっていた。

しかし、しだいに教育学部の学力は最低ランクへと転落し、

その様な学力の低い教師が増加し

社会問題にまでなってしまった。


悪いことをした子供をしかることもせず

野放しにして学級崩壊を起こしたり

指導力がない教師がサラリーマン的にただ授業を進行するだけとなり、

本当にまともな大学を受験するためには塾に頼る時代が続くようになった。



ゆとりと称して、ばかばかしくも土曜日の授業までなくしてしまった。

とんでもない大間違いを犯したのだ。

いまだに学力試験の結果を公表しないように働いている。


むしろ、学力試験を公表して、極端にレベルが低いところには改善が必要だ。

早いうちから、個人にもそれを知らせるべきだ。


学問が出来もしない人物が、日本の大学教授になっていても

世界からおいていかれることになる。



年末だ。

年末といえば、クリスマス。年賀状。バーゲンセール。お歳暮。

先日出入りの業者さんからお歳暮が届いた。
美味しそうなカステラだ。

うちには3人の息子がいる。
今は3人ともおじさんだが、20年くらい前はホントにかわいい子供だった。

息子が3人いると、何かうまいものがあるとき、
すぐ見つけて食べてしまう子、好きなものだけに興味を持つ子、
何時までたっても気づかず、誰かに食べられてしまう子。
色々だ。

子供を持つ前は、たとえば3個セットのプリンなど、
兄弟仲よく1個づつ食べるのは、しつけの問題だと思っていた。
誰かが「うちでは取られないようにお菓子に名前をかいておくのよ」と言うのを聞いて、
まさか、と思ったが、
それは子供が1人の時までだった。

3個セットのプリンでも、おいしいイチゴでも、
必ず名前を付けておく。
「食べるな、毒いり。」と書いておく。
でないと食べられてしまうから。


その時からの習慣だからではないのだが、
もらったカステラは数を数えてカットをして、
ラップに包む。
特に2個だけ別にして、
○山○一先生と書いた付箋を貼っておく。
○田○先生と書いた付箋も貼っておく。

でないとナースのカステラは食べられてしまう。

うちの子供とおんなじだ。

以前手術が長引いた時に差し入れたチェリーは、
○先生がほとんど一人で食べちゃって、
ナースが悲鳴を上げた。

私が実家に帰った時買ってきたお菓子は、
10個の内3個一人で食べちゃって、
まだ食べそうなので慌てて取り上げた。
なので、
美味しそうなものは、
食べてもいいですよの付箋をつける事にしたのだ。

食べる誘惑を抑え切れない○先生は、
せめて一緒に働いているナースさんたちの取り分は
手を付けないようにしてください。




どのようにお金を投資しているのかさえ不透明な

アメリカの怪しげなヘッジファンドに、

年金基金などの世界の金が投資されていたこと自体、驚きだ。

そのせいで、世界大恐慌となっている。

日本は、その影響を、最も強く受けている国の一つだ。


アメリカの怪しげなヘッジファンドに対し、

いまだに、国際的な規制すら行われていないのだから、

世界はまた、同じ過ちを繰り返すことになる。

そして現在アメリカでは、10パーセントという大量な失業者を生み出している。



世界大恐慌の発生により、

輸出産業に大打撃を受けた日本は、

その結果として日本の代表産業だった輸出関連の企業業績が急激に悪化した。

失業者数も急激に増加している。

その結果、税収が激減した日本は、

国債の膨大な発行で

あまりにも単純に、その不足財源を補おうとしている。


国債の金利支払額だけでも、

毎年相当に膨張しており

これが年々、増大し続けていく。

ついには、税収のすべてを金利支払いに当てても不足する時を迎える。


日本は人口減少期に突入しており、

今後50年というスパンで考えても

生産人口が減少し続ける、

総人口も減少の一途をたどる。


つまり、今後の日本は、経済収縮期となる。

人口構成の推移を予測しただけで、

大幅な経済成長など、期待できないのは明白だ。


経済成長が今後期待できないにもかかわらず、


民主党に政権交代したにもかかわらず、


資金不足だからといって

あまりにも単純に、国債の発行に頼り続けると、

近い将来、必ず金利が払えなくなる時が来る。


その時は、経済恐慌どころか、日本全体が崩壊する時となる。


その様な、おぞましい時が来る事は絶対に避けたい。

そのためには、

財源不足の穴埋めに、消費税の上昇政策を採る以外にはない。


国債の金利支払い膨張を防ぎ、なおかつ、それを減少させるためには

これまで自民党政権が発行し続けて来た膨大な国債の本体をも

返済し減少させていかなければならない。


国債発行増加で、

つまり、一時的な借金で

一時的には、危機を乗り越えるが 、

このような、ごまかしの政策を毎年繰り返していると

国債の信頼をなくし、

その瞬間から突然国債を買う人がいなくなる。

その時、国家全体が崩壊する。

具体的には、公務員の給料が払えなくなり、年金も払えなくなる。

もちろん生活保護費、母子家庭への支援金も子供支援金も、払えなくなる。

医療費も払えなくなり、教育費も農業支援金も払えなくなる。

日本円も、価値をなくし紙切れとなる。


そうなれば国民の大部分が餓死の危機を迎える。


そんな危機を迎えなくてすむために、

一時的に苦しくても、

消費税のアップを計る事で

不足資金を補充する健全な政策を

少しでも早く打ち出すべきだ。


今回の世界大恐慌を迎えた原因は、

かつての世界大恐慌を引き起こした反省から

せっかく金融政策にかけられていた規制を、

なし崩し的にアメリカが撤廃したからだった。


今だけを乗り切る政策ではなく、

将来を見越し、完全崩壊を防ぐため

今から勇気ある正しい政策のため

国民自ら、収入に応じ、身の丈にあった健全な生活を営まなければならない。

マネーゲームという幻想を捨て、今こそ

税金のあるべき姿を真剣に考え、討論し再構築しなければならない。




子供のころから

明確な目標を持っていた人ほど

大人になってから、その夢を実現している確立が高い。


私が手術を行った小耳症患者さんは、初回の手術が10歳なので

手術が終わった患者さんに、将来の夢を聞いてきた。


その際に自ら明確な夢を語っていた患者さん達のほとんどは

その10年後になってみると、

子供のころの夢を実現する方向へと進んでいた。


逆に、10歳当時、明白な目標がなかった方は

大人になっても、目標も何も定まっていない人が多い。


はっきりとした夢を、子供のころから明確に持っていた人ほど

その目標に向かったステップの踏み方を早くから獲得し、

継続した積み重ねを行っており、

その結果、

夢の実現率が高いものと推測される。


小耳症手術後、毎年、経過観察を続けていると

もう10年以上前に手術した患者さんが、20歳を迎えて、

「永田先生、今年、私は、アメリカでプロのバレリーナになりました。」とか、

「イギリスの大学医学部に入学しました。」

「オーストラリアの大学医学部学生になりました。」などの話をしてくれる。

中には

「形成外科医師として世界の最先端を学ぶには、どこへ行ってどう学ぶべきだろうか?」

などという質問をされることもある。


私は「まず、自分が何をやりたいのか?という事から発想して

本当にやりたい事を、一旦やり始めたら、継続する事でしょう。」と、話す。


そんな話をしている時、目が輝いている人は、情熱に満ちた人だ。

そのような情熱のある人は、将来必ず夢を実現させてくる。


数多くの患者さん達、しかも子供のころ手術を行い

大人になっていると、顔も大人に変貌して、

すぐには誰だったかわからなくても、

耳を見ると、思い出す。


成人となった患者さんが来られるたびに、

不思議と、その人が、かつて語っていた夢を思い出す。


かつて手術を行った小耳症の患者さん達が、

どのように成長しているのか、ひたむきで

情熱に満ちた話を聞くのが、楽しみだ。


私は、そのたびに、エネルギーをもらっている。


P1010620.jpg
Lobure type microtia.
耳垂残存型小耳症
P1010621.jpg
Nornal anatomical position of the auricle in red.
耳があるべき場所を赤で示す。
P1010623.jpg
Dezign.
手術デザインの完成。
P1010624.jpg
Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame.
作成した3次元肋軟骨フレーム。
P1010625.jpg
Skin flaps foamed and skin pocket created.
皮弁形成および皮下ポケット作成。
P1010626.jpg
3-dimensional costal cartilage frame was grafted under the skin pocket and sutured skin flaps.
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植して皮弁を移動して縫合したところ。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



P1010614.jpg
耳垂残存型小耳症の術前。
Preoperative appearance of the lobure type microtia.
P1010615.jpg
耳があるべき場所を赤で示す。
Normal anatomical position of the auricle.
P1010616.jpg
デザインの完成。
Dezign
P1010618.jpg
4つの皮弁形成および皮下ポケットの作成。
4-skin flaps foamed and skin pocket created.
P1010617.jpg
作成した3次元肋軟骨フレーム。
Fabricated 3-dimensional costal cartilage frame.
P1010619.jpg
3次元肋軟骨フレームを、皮下ポケットに移植し皮膚弁を移動して縫合したところ。
3-dimensional costal cartilage frame was grafted under the skin pocket and sutured skin flaps.

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



今日の午前中は、小耳症患者さんが無事1名退院となった。

代わりに明日の小耳症手術予定となっている患者さんが1名入院となった。


午前中に入院患者さんの包帯交換を済ませた。


その後は、海外からの留学希望の形成外科医への連絡や

海外からの小耳症患者さんからの質問に対する回答。

海外学会からの手紙のチェックに追われて午前中が終了した。


午後からは、小耳症で、再診の患者さんを数名診察した。

明日の小耳症手術は肋軟骨移植術が予定されている。
P1010608.jpg
耳垂残存型小耳症の術前。
P1010609.jpg
耳があるべき場所を、赤で示す。
P1010610.jpg
手術デザインの完成。
P1010611.jpg
胸から4本の肋軟骨を採取し、6個のパーツを作成し、
永田式小耳症用両端針ステンレスワイヤー・で、
それぞれのパーツを80針組み合わせて固定し
彫刻して作成した耳の形をした3次元肋軟骨フレーム。
P1010612.jpg
皮弁形成および皮下ポケットを作成したところ。
P1010613.jpg
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植し、皮膚弁を移動して
縫合したところ。

半年後に耳を立てる手術を行う予定。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日は月曜日。

外来で診察し、次回の来院日を決め小耳症の患者さんが

1名無事退院となった。


また、明日手術予定の小耳症患者さんが入院となった。


午前中、入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは、外来の時間。


来週の小耳症手術予定患者さん達3名の術前検査を行った。

そのほか、小耳症再来の患者さん達数名を診察した。



手術前の患者さんは「まだ先の話」。

術前検査の患者さんは「これまで10年待って、ついにいよいよとなった」。

手術が終了した患者さんは「振り返ればあっという間だった」。


と、、ほとんどの方が、このようにおっしゃっている。






民主党政権になって間もないが

普天間基地問題も、子供手当て問題も、医療費問題も

揺れている。


なかなか、マニュフェストどおりには、簡単に決定できないでいる。

このように経済的に困難なときこそ

強力な政治的指導力を、発揮してほしいものだが

歳入減のこの時期には、なかなかそうは行かない。


来年は、もう目前だ。


医療従事者としては、

医療崩壊を食い止めるために政治的に、

きちんとした政策を立ててほしいものだ。

P1010602.jpg
耳垂残存型小耳症の術前。
P1010603.jpg
耳があるべき場所を赤で示す。
P1010604.jpg
手術デザインの完成。
P1010605.jpg
胸から採取した4本の肋軟骨から6個のパーツを作成し、医学用のステンレスワイヤーで
80箇所以上固定し、組み合わせて作成した3次元肋軟骨フレーム。
P1010606.jpg
皮弁形成および皮下ポケットを作成した状態。
P1010607.jpg
3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植し、皮弁を移動して縫合したところ。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日手術予定だった小耳症の患者さんが

新型インフルエンザにかかったために手術が延期となった。


小耳症で手術を受ける患者さんの大半が10歳くらいなので

これまでは、

たまたまインフルエンザにかかった患者さんが、いなかったので、

予定通り順調に手術を行えていた。


いつかは、手術直前の患者さんが新型インフルエンザにかかり

手術の延期となることが、ありうると、予想していたものの

これまで運良くこのような事態は起こっていなかった


しかし、現実に、今回の患者さんは、このような事態となった。

ワクチン不足ということが原因となっている。


カナダからのワクチン輸入問題も、いまだに決定できないでいる。

日本のワクチンとカナダのワクチンと、

どのくらい安全性が違うのかを、もっと明確にすべきだ。


そもそも、日本のワクチンの副作用の検査の行い方や、その結果の把握の仕方よりも、

カナダでの、統計の取り方は、制度が日本よりもはるかに厳密なのだ。

たとえば、国民が生まれたときから持つ小耳症という病名も、

カナダでは、コンピューターに、個人ごとに、すべて登録されているが

日本では、そのような事すら行われていない。

だから、カナダに比べて、統計が不十分な日本のワクチンの方が,

安全性が高いというはずがない。


カナダはアメリカと同様の医療先進国でもある。

あらゆる医学関連の学会が、アメリカとカナダは合併して行われているのだ.



国は、ワクチン不足ということが起こらないように

もっと早くから手を打つべきだった。


医療費を削減してきた結果、医療崩壊を引き起こしたばかりか

自国のワクチン生産が追いつかないという事態となっている。


医療は、このような不測の事態をも、見越した準備が必要なので、

通常の経済原則とは異なる余裕を

常に持たせておかなければならない分野なのだということを

国は、肝に銘じておくべきだ。


ワクチン不足は、結局多くの新型インフルエンザ感染者を出して

重症化して病院に入院する患者数を激増させ、

結局、医療費の増大をもたらしたのだ。

ワクチンの製造が十分であれば、死亡せずにすんだはずの人がいたのだ。


しかも、社会的に学級閉鎖や会社休止など、あらゆる面で不都合をもたらしている。






国家予算の仕分け作業時に

スーパーコンピュータの開発費を抑えるために

「何故、世界1でなければならないのですか?」

ということを発言した国会議員がいる。

あきれ返る発言だ。



むしろ、私は科学者として

「世界1であることが必要だ、と言うことが、何故、理解できないのですか?」

と言いたい。


科学的に、世界1を数多く生み出している国こそ,繁栄しているのは、事実なのだから。

これ以上説明する必要はない。

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耳垂残存型小耳症の術前。

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耳があるべき場所を赤で示す。

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手術デザインの完成。

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肋軟骨を4本採取して、彫刻し6個のパーツを作り、
それぞれを永田式小耳症両端針38ゲージ・ステンレスワイヤーで80箇所固定して組み合わせ
3次元肋軟骨フレームを作成した。
だから160本の針が残る。

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皮弁形成および皮下ポケットを作成した。

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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植し、皮弁どうしを移動、縫合して
耳が完成したところ。

半年後に耳を立てる手術を行う。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



早いものでもう12月の7日。

今年も、あとわずかとなってきた。


永田形成外科クリニックでは、

これまで毎年140件もの、小耳症手術を行ってきた。


中でも、かつて耳の再建手術を行われたものの不幸な結果となり、

耳の作り直し手術を求めて日本中から集まる患者さんたちが毎年急増している。

最近では、作られた耳を見ただけで、

どの施設での手術結果なのかが見分けられるほどとなった。


再々建術を応用して、これまでは不可能とされていた無耳症も、

重度ローヘアーラインを伴う小耳症でも

当院では可能な手術となっている。


明日もまた、小耳症手術の予定だ。


新たに入院される予定の小耳症の患者さん達、

くれぐれも、インフルエンザに、ご注意を。


手洗い、うがい、は、外出後、必ず欠かさずに実行してください。




1987年バブル経済のピークにあった日本では、

今日よりも明日へと、必ず経済発展を遂げ、

理想の社会へと変貌するばかりと信じていた。


しかし、その後は、今日よりも明日が悪化する時代へと一変し、

2009年になった今、

日本のみでなく世界中が、経済危機のあおりを受けて

失業者問題や賃金格差問題などあらゆる所に深刻な影を落している。


インド・ニューデリーでは、小さな赤ん坊を抱えた痩せた若い母親が、

命がけで車が込み合う道路上をさまよい

停車した車に駆け寄り、窓をたたいて、物乞いをしている。

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一方で、同じニューデリーのホテルの中は上の写真のように、超豪華で、別世界だ。

日本よりも、はるかに大きな極端な格差社会の現実がある。


1987年日本がバブル経済のピークだったまさにその時に

今回と同じ国際形成外科学会がニューデリーで開催され、

当時訪れた時と、2009年になった今と比べ、

ニューデリーでの この格差社会の状況はあまり変わっていなかった。


インドは中国と同様な経済発展を遂げていると聞いていたが

いまだ貧困層が50パーセントとなっている。


私が子供のころは、人類の知恵で科学技術力は進歩し

その進歩が人類のために大きな貢献をし、

21世紀には、すばらしい平和な理想の世界へと変貌しているだろうと思っていた。

科学は確実に進歩しているのにもかかわらず

この経済恐慌。地球温暖化問題。

そして、世界各地では、いまだに戦争状態のところがある。


人類の知恵は、なかなか生かされない。








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これは何だ?

インド・ニューデリーで行われた国際形成外科学会の際に

カナダ・アルバータ大学形成外科のゴールド・ウイルキス教授が、

わざわざカナダから私のために持ってきてくれたもの。

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「TJELLSTROM 賞 2006」 と、書いている。

TJELLSTROM とは、カナダ・アルバータ大学の国際的に有名な医師の名前。

この大学では、代々、医学的功績や貢献に寄与した医師に対して表彰しているのだそうだ。

その表彰状が、このクリスタル製の盾。

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「頭首部治療で人の生活の質を高める事に、優れた貢献をした永田悟医師に贈呈する,TJELLSTROM表彰状」
「カナダ・アルバータ大学」

という意味のことが書いてある。

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ピカソ風の金属製の勲章は、クリスタルから取り外すことが出来る。

その裏にも、同様のことが書かれている。


実は、私はずいぶん前から、アルバータ大学形成外科からの依頼で

カナダへ飛び、小耳症のデモンストレーション手術を何回か行っていた。

このブログでも以前に書いたが、

カナダでは、当時、このことが新聞やテレビといったマスコミにも大きく取り上げられた。


それ以降も、カナダ、トロントの子供病院からの依頼で、小耳症治療に対する講演や手術

を行ってきた。

私は、アルバータ大学形成外科では、「Adjunct Professor」

トロント子供病院では、「Visiting Professor」、と、なっている。


ところで、この賞は2006年時のものである。

アルバータ大学としては、当時、日本形成外科学会の際に、その会場へ

カナダから関係者が、私を表彰するために わざわざ日本に来て、

この表彰状の授与式を行おうと計画を立て

日本形成外科学会へ連絡したらしいのだが・・・。

という事で、3年遅れではあるものの、

私が今回インド・ニューデリーの国際形成外科学会で

「小耳症マスターコース」を行う事を、あらかじめプログラムを見て知っており、

このような重たいクリスタル製の賞を、わざわざ、カナダから運んできてくれたのだった。






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耳甲介残存型小耳症の術前。
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本来耳があるべき場所を赤で示す。
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手術デザインの完成。
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胸から4本の肋軟骨を採取し、
それらを組み合わせて彫刻して作成した耳甲介型小耳症のための3次元肋軟骨フレームを示す。
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耳介軟骨をすべて切除摘出して皮弁形成および皮下ポケットを作成したところ。
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3次元肋軟骨フレームを皮下ポケットに移植し、皮弁を移動して縫合したところ。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。




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中部地方の某大学病院で手術を受けたものの不幸な結果となった小耳症。
作られた耳は変形萎縮している。
その耳の後ろには、股の付け根から採取した色が違う皮膚が移植されいるために陰毛が生えてきている。

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本来、耳があるべき場所を赤で示す。
本来耳があるべき場所には、100パーセント髪の毛が生えている。
重度のローヘアーラインの症例。
耳がほっぺたに作られてしまっている。
このような症例があまりにも多い。
このような手術しか出来ない大学病院では小耳症の手術を行うべきではない。
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手術のデザインの完成。
正常な場所に髪の毛が生えない耳を作り
ほっぺたは色の異なる移植された皮膚を切除して、もみ上げを再建しなければならない。
非常に困難な手術となる。
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作成した3次元肋軟骨フレーム。
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頭から、血管膜を起こしたところ。
色の異なる皮膚は切除している。
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ほっぺたの色の異なる移植されていた皮膚を切除して、
耳があるべき場所に生えていた髪の毛を前方へと移動し、欠損していた「もみあげ」を作成した。
本来耳があるべき場所に、新たに作成した3次元肋軟骨フレームを移植して
その3次元肋軟骨フレームを生かすために、頭から起こしてきた血が通った血管膜でカバーしたところ。
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血管膜の上には、更に頭から採取した薄い皮膚を移植した。
ほっぺたに作られていた耳の形跡も消している。
頭から薄い皮膚を採取したところは、入院中に治り髪の毛が生えてくる。

非常に複雑極まりない手術だったので手術時間は11時間だった。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。




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今回の国際形成外科学会は、

1200名を越す形成外科医が世界中から集まったものだから、

夕食会を開くにも、会場のホテルから何台ものバスを連ねて、

別に用意された広大な会場へ移動して行われた。

この写真は、夕食会会場へと入場する時のもの。

ものすごい人の列。

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会場では

インドの美女達が踊りを披露している。

頭に壺を載せて、その壺に火が燃えているのだ。

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時間とともに、形成外科医師達も、つられて踊りだした。