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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

1987年バブル経済のピークにあった日本では、

今日よりも明日へと、必ず経済発展を遂げ、

理想の社会へと変貌するばかりと信じていた。


しかし、その後は、今日よりも明日が悪化する時代へと一変し、

2009年になった今、

日本のみでなく世界中が、経済危機のあおりを受けて

失業者問題や賃金格差問題などあらゆる所に深刻な影を落している。


インド・ニューデリーでは、小さな赤ん坊を抱えた痩せた若い母親が、

命がけで車が込み合う道路上をさまよい

停車した車に駆け寄り、窓をたたいて、物乞いをしている。

P1010563.jpg

一方で、同じニューデリーのホテルの中は上の写真のように、超豪華で、別世界だ。

日本よりも、はるかに大きな極端な格差社会の現実がある。


1987年日本がバブル経済のピークだったまさにその時に

今回と同じ国際形成外科学会がニューデリーで開催され、

当時訪れた時と、2009年になった今と比べ、

ニューデリーでの この格差社会の状況はあまり変わっていなかった。


インドは中国と同様な経済発展を遂げていると聞いていたが

いまだ貧困層が50パーセントとなっている。


私が子供のころは、人類の知恵で科学技術力は進歩し

その進歩が人類のために大きな貢献をし、

21世紀には、すばらしい平和な理想の世界へと変貌しているだろうと思っていた。

科学は確実に進歩しているのにもかかわらず

この経済恐慌。地球温暖化問題。

そして、世界各地では、いまだに戦争状態のところがある。


人類の知恵は、なかなか生かされない。