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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

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2008年1月17日両側耳垂残存型小耳症の左小耳症の術前。
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両側耳垂残存型小耳症に対して2008年1月7日
永田小耳症形成外科クリニックで3次元肋軟骨移植術を行っていた症例。

その後アメリカ・バージニア大学耳鼻科を紹介し、聞こえのための手術を受けて
補聴器なしで日常会話が可能となった。

本日は、耳立て手術となった。

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耳立て手術のデザインを示す。
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頭から血管膜を起こしたところ。
耳の後ろから耳を支えて立てるために肋軟骨ブロックを作成した。
頭から、あらかじめ、薄い皮膚を採取した。
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手術終了時、耳が立っていることがわかる。
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耳を上から見たところ。
耳が立っている。

これで、両側小耳症の患者さんは
耳が再建されただけでなく、補聴器なしで日常生活が出来るようになった。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。



本日は、小耳症で手術を行って、入院していた患者さんが

半年後の耳立て手術を決定した後で、無事退院となった。


代わりに明日の小耳症手術予定の患者さんが入院となった。

午前中に入院中の小耳症患者さんたちの包帯交換を行った。


午後からは外来の時間、

小耳症手術予定の患者さん6名の全身麻酔用の術前検査を行った。
本日は1月3日。

新年のお正月は本日までで終了。


永田小耳症形成外科クリニックでは

明日の4日から通常の診療体制に入ります。


1月4日の月曜日の午後から外来診察が始まります。


いよいよ本格的に、2010年のスタートとなります。

また気持ちを新たに、今年も小耳症治療に明け暮れる年が始まります。


日本全国の小耳症患者様およびご家族の方達から、

多くの年賀状をいただきまして誠にありがとうございます。

これまで、この20年いろいろな国の形成外科学会で

小耳症の講演やデモンストレーション手術を行ってきた。


そのたびにいろいろな文化に接することが出来た。

中でもそれぞれの国の音楽は、私の聴覚の記憶に深く残っている。


それぞれの文化を背景にいろいろな種類の音楽が複雑に存在する。

しかしそれらを地理的に並べて考えると

一定の関連性があることがわかってくる。


インドでは、通常のドレミファソラシドとの間に更に半音異なる中間音階が存在し、

複雑で妖艶な陰音を多く含むいわゆる夜の音階とでも表現出来る。


インドから西に、クゥエートが存在する。

この国では、インドよりややテンポが速く、ベリーダンスが存在する。


中東のトルコ共和国でも、インド音階からやや激しくなり

ベリーダンスが存在している。


インドのダンスもベリーダンスもへそを出して踊るのだが

ベリーダンスは、さらに腰の動きが激しくなって妖艶な踊りとなっている。


インド・トルコと西へ進み、更に北アフリカへと西へ進むと

チュニジア共和国がある。


トルコ共和国とチュニジアとの音楽は、ほぼ似ているものの、

更に少し陰の中に陽の部分が増してくる。

複雑で激しくて美しい要素が絡む音楽が存在する。

この国にもベリーダンスが存在していた。


チュニジア共和国は、地中海に面した国で、

そのすぐ北には、イタリアが存在している。

その北西にはスペインが存在している。


スペインおよびイタリアは、かつてイスラム文化が進入していたこともあって

これらの音楽の影響が残っている。


特に、スペインのフラメンコは有名で、

その音楽も、やはり陰音を多く含むメロディーとなっている。

フラメンコ歌のこぶし回しは、

どこか日本民謡にも通じるところがあるから不思議だ。


そしてイタリアに行くと、エネルギーあふれる陽性の明るいメロディーが圧倒的に多くなるものの、

イタリアン・タンゴの中には、中東の臭いを感じさせる陰の部分を含むものがある。

これまで述べた国に私は形成外科医として行った事がある。


南米には、まだ行った事がないが

スペイン人たちが後に占領した南アメリカのアルゼンチンタンゴの音楽は

ヨーロッパと、中東の入り混じる香りを漂わせている。


かつてはローマ帝国が、地中海周辺国一帯を統治していたことからも

イタリア、スペイン、チュニジア、トルコとの文化的関連性を連想させ、

それぞれが微妙に交じり合っている関係を音楽面からも想像させてくれる。


地理的に関連した音楽を味わい、後にその雰囲気を思い出し地理的に近い国から順に

考察し直して行くと、

その文化と民族の複雑な歴史が入り混じっていることが

音楽から聴覚で味わえて非常に感慨深いものだ。


そのような耳を持って、音楽めぐり世界一周を楽しんでみると面白い。


ついに2010年を迎えた。

21世紀もすでに1割が経過することになる。


20世紀の日本では、21世紀こそは、

理想の世界になるはずだと思っていたのに。


なかなか、そうは、うまくいかないのが人間社会なのかもしれないと

なかば、人間社会に対するあきらめ感すらおきてくる。


動物は記録することが出来ず、過去に学ぶことが出来ないから進歩しないが、

人間はそれが出来るから進歩するはずなのに、


なんと、21世紀を1割もの期間過ぎたのにもかかわらず、

インターネットが普及し、瞬時に情報が伝わるようになったにもかかわらず、

いまだに戦闘地域を抱えている上に、

社会経済が低下し失業者が増加しているのだから

人間社会は不完全そのものだ。



それでも、わずかに、まだ希望を抱いているから

人は生きているのかもしれない。