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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

科学は、数学と同様に明白である。

小耳症手術は、形成外科分野で科学的に最も困難な分野と言われている。


正常な耳の形態そのものが、体表の中で最も複雑であるからだ。


耳の形態を細部にまでこだわることで

再建のポイントが明確となる。


科学として重要なことは

耳の形態がどこまで正常な形態に忠実に再建できるか?という事だ。

理論的にも手術法により、はっきりと結果に差が出る。


だから、科学的な討論項目がはっきりとしている。


新たな進歩を求める目的の欧米の形成外科学会では、

科学に基づいた討論が行われるのが当たり前となっている。

科学に基づいた討論により、科学が進歩するからだ。

それが患者さんに恩恵をもたらすからだ。


なあなあ主義の学会では、

本格的科学討論を展開すると

攻撃的だと誤解されることが多い。


なあなあ主義があたりまえの学会では、

科学的優劣をつける事をしないので

結論を出す事もない。

それでは、意味がなくなるし、進歩へつながらない。


真髄は、医学を一つ一つ科学に変えることだ。

過去の過ちだった理論を

一つ一つ正していくことで

初めて進歩が遂げられる。