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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

土曜日の夕方、早めに店じまい(?)をして、
振り向いたら院長は爆睡中だった。
医局のベッドで丸まってる。

木、金と全麻の手術が続けば、そりゃ疲れるわなあ。
だって、もういい年だものね。

先日の外来日、
ある患者さんが新患でこられ、説明を聞いてから予約をいれて帰られた。
帰り際、雑談で、
「僕は何歳に見えますか?」と院長が聞いたら、
その患者さんは、
「引退前の60歳」と答えた。

「ぴんぽ~~ん!!」

院長はがっかりした。

もっと若く見られたかったらしい。

「白髪が目立つのは、散髪してないからだ」と力説する。
しかし、衣装がねえ・・・。
紫芋スーツに、はだしでスリッパ!

いっそのこと金髪にして、
ハーフパンツでもはいて見るとか?

しかし考えてみれば、
この人は若い時からいつも疲れていた。
だって、ずっと小耳症の手術を続けているから。
経済不況が深刻だ。


デフレにより企業の利益率が減少し、

世界不況に加え円高により輸出が落ち込み、

ますます企業業績が萎縮した。


その結果、失業者がますます増加し、

税収が激減しただけでなく、逆に、生活保護者が急増し国家の支出も急増した。

すなわち国債費としての借金が急増した。


最も最近の3ヶ月は、輸出が増加しているというものの

高校、大学の新卒者の就職率は非常に厳しい状況となっている。


これから技能を身につけ、日本を支えていくべき将来のある若い人達が

卒業と同時に失業状態に陥らざるを得ない状況となっている。

これは、将来の日本にとって、大きな損失となってくる。


そもそも、企業は、安い製品を作るため、

工場を労働賃金の安い東南アジアに移したため

日本人の労働人口を激減させた。


安い製品を求める消費者のために、

安い製品を作ろうとした結果

気がつけば、

消費者自身の職を奪っているという皮肉な結果となっている。


国の借金が急増した結果、今後はその利子の返済が重くのしかかって来る。

国家財政を安定化するために消費税を検討せざるを得なくなるだろう。


根本的には、企業業績の上昇による就職率の上昇が望まれるのだが、

生産人口が減少していく日本では、萎縮経済とならざるを得なくなり

今後の回復は、非常に困難となっている。


困難だと言っているだけで、

新たな手を打たないと、

どんどん失業者が増すばかりとなる。


今日から明日へ悪循環を断ち切る方策はあるのだろうか?

希望がない社会は萎縮せざるを得なくなる。

萎縮が、やがては崩壊を生む。


その場しのぎではない

将来へ向け新たな希望ある政策が望まれている。