fc2ブログ

小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。


P1010714.jpg
2010年1月21日小耳症術前。
P1010715.jpg
耳があるべき場所を赤で示す。
ローヘアーラインを伴う小耳症というよりも無耳症。
頬部の遺残している凹凸のある耳たぶは、あまりにも前で、利用できない。
むしろ頬部として平坦に膨らませなければならない。
非常に困難な症例。
P1010716.jpg
手術デザインは複雑となった。
P1010717.jpg
作成した3次元肋軟骨フレーム。
P1010718.jpg
頭から起こした血管膜。
薄い皮膚を頭から採取した。
耳があるべき場所の毛根部を切除した。
P1010719.jpg
耳があるべき場所に3次元肋軟骨フレームを移植し
頬部の陥没部を膨らますために頬骨弓を再建するように肋軟骨を移植する。
P1010720.jpg
移植した3次元肋軟骨フレームは、血の通った生きた血管膜でカバーして生かす。
P1010721.jpg
血管膜の上に頭からあらかじめ採取していた皮膚を移植した。
P1020661.jpg
そして2010年9月30日、耳立て手術の日を迎えた。
髪の毛が生えない耳が再建されている。
頬部にまだ凹凸が残っている。
P1020662.jpg
耳立て手術のデザインを示す。
P1020665.jpg
耳の後ろから耳を支えて立てるための肋軟骨ブロックを作成した。
頭から薄い皮膚を採取した。
頭から2枚目の血管膜を起こした。
頬部の陥凹部を完全に平坦にした。
P1020666.jpg
手術直後、耳を上から見たところ。耳が立っている。
P1020667.jpg
耳を前から見たところ。耳が立っている。
P1020668.jpg
手術終了の状態。
耳の腫れは入院中に引く。

その1

このブログの写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎
縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。


その2

このブログの写真は耳介形成術をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。
それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

耳介形成術による合併症
 感染、 縫合不全 その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。