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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

院長が、突然、
「あ、忘れとった!」と言うので、何かと思ったら、
ブチブチリモコンを押して、
テレビのチャンネルを合わせて、昔の「ザ・ドリフターズ」の番組にした。

嬉しそうだ。

「疲れの取るッとよ」という。

大昔の研なおこや、沢田研二や、由紀さおりが、
お肌がつやつや、ほうれい線なんか全然気にならないふっくらほっぺで、
ドリフと一緒にまじめにコントをやるんだが、
これが結構笑える。

今時のお笑いについていけない団塊+あるふぁーにとっては、
懐かしさもあってかなりいけるのだが、

「マツダセイコもでていたぞ」と言うので、
「私は別にマツダセイコなど見たくありませんよ」と言うのだが、
院長はそんなことお構いなしだ。

番組の途中で持ち歌を歌うのもお気に入りで、
河合奈緒子やらキャンディーズをうっとりとながめている。

何はともあれ、疲れが取れるのならけっこうなことだ。

「マツダセイコの特集をやっとぞ」という。
11月はマツダセイコの特集があるらしい。
医局の秋の夜は、
「ドリフターズ」で笑い声が響いている。

当院のベッドは、15床。
小さなクリニックだ。
しかし入院患者さんはほとんど「小耳症」の患者さん達。
1回の入院期間が、約1ヶ月かかる。
患者さんは10歳くらいの小学生が中心なので、
つまり「1ヶ月の修学旅行」状態となる。

よって、
付き添いのお母さん達も、子供達も、めったやたらと仲良しだ。
退院してからも、連絡を取り合っているらしい。

先日も何気なく病室を覗いたら、
外来で診察が終わった患者さんが、椅子に座っていた。
先日退院されたばかりの患者さんだ。

「あ~~~!面会禁止ですよ!」

急いで帰っていかれた。

じゃあ階段のところでちょっとだけと言う人もいるけれど、
階段上の踊り場で会うのも禁止。
階段上でも、であったら、
面会制限してる意味なんか、ないじゃない。

何のために制限しているのか、
一度よくよく考えてください。
誰のための面会制限なのか。
それもよくよく考えてください。

昔と違って、メールもあるし、写真もすぐ送れるし、
お見舞いの気持ちを伝えるのには、今はいろいろな方法がありますよ。


何度もお願いしていますが、
当院は面会を制限しています。
入院患者さんを守るためです。

新型インフルエンザや水疱瘡や、マイコプラズマ肺炎や、薬剤耐性菌や、
今時は季節にかかわりなくいろんな病気がはやる可能性がある。

神経質になってもなりすぎる事はない。
クリニックは人の集まる場所だから、
感染源は出来るだけ少ないほうがいい。

「お見舞いに行きたいんだけれど・・・」
と聞かれたら、
あのクリニックは面会制限をしていて、
行っても断られることがあると、
話してください。

御協力よろしくお願いします。








本日は10月31日の日曜日。

とうとう明日から11月。

ついちょっと前まで猛暑だったのに肌寒い日となっている。


あまりにも気温の変動が大きいので、風邪を引くことが心配な季節となった。


風で高熱を出した場合は、手術が延期となることがあります。

ですから特に手術を目前に控えている小耳症の患者さん達は

外出後の毎日の手洗いと、うがいを必ず実行してください。