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永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

本日は、午前中に小耳症で入院中の患者さんたちの包帯交換を行った。

その間に明日小耳症手術予定の患者さんが入院となった。


午後からは外来の時間帯となった。

来週小耳症で手術予定の患者さん達の

全身麻酔用術前検査を行った。

更に小耳症で経過観察中の患者さん達の数名を診察した。


明日は小耳症の肋軟骨移植術の予定となっている。
手術を行う医師は、少なくとも器用な手を持っていなければならない。

器用さは子供の時から磨かれる。


形成外科医が再建手術を行う場合には、器用と言うだけではなく、

さらに立体的な芸術的センスが必要となる。


芸術的センスも子供の時から磨かれる。

個人の先天的な能力でもある。


特に体表器官の中で、耳の形態は最も複雑であるから

形成外科の再建領域で最も困難だとされている分野でもある。


立体的構造を科学的に完全に再建できた時こそ

最も芸術的な結果をもたらす。


そういう意味からも、耳介再建分野は

非常に特殊な芸術的才能を必要とする分野と言える。


芸術的才能は動物には無く、特に人間だけに与えられた高度な能力でもある。

芸術は、教養のひとつでもある。


これから形成外科を目指す医師には

まず教養としての芸術的感覚を子供の時から厳しく磨いてもらいたい。


再建術を受ける患者さんに満足していただけるためにも

絶対に必要条件と言えるからだ。


何度行っても作り直しが必要となる耳しか再建できないようならば

患者さんにとっては迷惑でしかないという事を

認識し、自分には不向きと認識し完全撤退すべきだ。


厳しいことを述べているようだが

真の芸術は、芸術的才能を持った人に、さらに厳しい訓練が必要だ。


音痴の人にオペラを最高の教授陣が教育しても絶対歌えないのと同じように、

走ることが遅い人に最高の教授陣がついて教育しても、

絶対に金メダルを取るほど速く走れるようにはならないのと同じように


才能がもともと無い人に、いくら訓練を行っても

複雑な耳介をそれぞれの術前の形態に応じた手術法を発想し

オーダーメイドの手術を行って

患者さんが満足する耳を再建することは

芸術的才能が無い形成外科医には不可能なことだ。


これまで、私が世界中の数多くの形成外科医を教育した経験で

永田法を確実に習得できた形成外科医は、ほんの僅かな人物に過ぎないことから

前述の結論となった。