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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

本日は9月29日、9月も残すところ明日を残すだけとなった。

本日の手術予定だった患者さんは、風邪のため手術が中止となった。

本日は、そのため午前中に入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

全員順調な経過をたどっている。

包帯交換中に

明日の小耳症で肋軟骨移植手術予定の患者さんが入院した。


当院で入院の患者さん達は全員が小耳症の患者さんだけなので

みんな仲が良くなる。


小耳症の患者さんのみが入院している施設は、

世界的に見ても永田小耳症形成外科クリニックだけだろう。

そのような意味で当院は超特殊施設と言える。


小学生の患者さん達が多いので、仲が良くなりすぎて大騒ぎとなることもある。

はしゃぎすぎて廊下を走ると手術したばかりの耳を

ぶつけてしまう危険性があるので

そのような時は看護婦さんたちが注意をする。


また、小耳症の患者さんたちの御両親同士でも、

病室の一角に設けたプレイルームで話に花が咲いている。

通常の人々が理解できないような同じ悩みを長年抱えてこられているのでなおさらだ。


耳が再建されて退院を向かえた患者さん達は

生後手術予約してから10年も待ってからの手術なので

本人のみならず、ご両親とも喜びもひとしおだ。


小耳症の患者さん達は

日本全国から来院して入院されているので、日本中の方言が飛び交う。

さらに現在はインドから入院している患者さんもいるので

英語も飛び交う。


当院が、通常の病院の重たい雰囲気と比較して全く異なるのは

入院患者さん達の入院生活が、皆明るくて楽しい独特な施設となっている。

まるでディズニーランドへの修学旅行のホテルのような雰囲気が漂う時まである。