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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

本日は体育の日で日本中お休みとなっている。

お休みの日であれば、通常の施設では受付の人も休みなので入退院をさせないで

お休みの前の外来日に入院してもらったり、お休みの後の外来日に退院をずらしているが

それでは患者さんとしては何もすることが無い日なのに、入院期間が延び

無駄な費用負担ともなる。


永田小耳症形成外科クリニックでは、そのような無駄を患者さんがしなくて良いように

本日の休日も、午前中小耳症で入院していた患者さんが、診察後無事退院となった。



また、その後入院中の小耳症の患者さんたちの包帯交換を行った。

抜糸の患者さんが多い月曜日の包帯交換は毎週時間を要している。


縫合糸の跡を残さないためには、

手術の際に、髪の毛よりも細い糸で糸と糸の間を精密に縫合している。

だから、細かな糸の一端のみを細かな形成外科用の鋏で切り

そっと抜糸を行うという精密作業の連続となる。

抜糸の最中には手元がぶれないように呼吸を止めて行わなければならない。

一寸たりとも気が抜けない真剣微細作業で熟練を要する。


その間患者さんが不意に動かれないように注意を要する。

だから、私は抜糸の作業のたびに酸欠状態となる。

ローヘアーラインの患者さんや耳立て手術の患者さんたちの抜糸数は

100針を遥かに超えているから大変だ。


包帯交換が済んで、明日手術予定の小耳症の患者さんが入院となった。

明日は耳立て手術が予定されている。

先週の土曜日は、事務さんがお子さんの運動会でお休みだった。
にもかかわらず、目覚ましをかけ忘れていたものか、
いつもより1時間遅く目が覚めて、脱兎のごとくクリニックを目指し、
到着したのが8時57分。

自宅からクリニックまで1時間20分。
新記録だ。
外来は連休前だからか、月曜日が休みだからか、
午前も午後も混み合った。

退院した患者さん達は、よく診察日を示し合わせて、
外来で同窓会をする。
土曜日も話の花盛りであった。
まさに、満開。

先週の水曜日はインドからの患者さんもめでたく退院され、
次の入院まで、バッグをひとつ預かってくれと言う。

バッグが一つ・・・と言っても、
私が丸々入れそうな、どでかいバックだ。
毎日手作り料理の差し入れを作る道具やら、家族4人分の食器やら、
色々入っているに違いない。

ナースのⅠさんに話したら、
「事務長さん、入っとけばいいじゃないですか」って、
次の入院まで入っていたら、死んじまう。

とりあえずそうやって1週間が終わり、
また明日、次の手術が始まる。