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小耳症(永田法)の軌跡と新たな出発

永田小耳症形成外科クリニックは、院長・永田悟医師の逝去にともない、令和4年1月に閉院いたしました。このブログと、永田法による小耳症手術は次世代に引き継がれ、現在も行われています。小耳症手術をご検討の方は、ぜひご覧ください。

耳介の形態は鼻よりもはるかに複雑で、

体表器官の中で最も複雑な形態となっている。

このため小耳症に対する耳介再建術は、

形成外科分野において最も困難な再建領域である。


ましてや、すでに耳介の再建を受けたものの、

不幸な結果となってしまった小耳症に対する耳介再々建手術は、さらに困難を極める。


現在でも従来法であるタンザー法やタンザー法もどき

とも言える手術を受けた小耳症の患者さん達は、

再建された耳が不完全で立ってもいない、というだけに留まらず、

移植された肋軟骨が吸収されて融ける運命の手術を行われているために

術後10年も経過すると萎縮変形を引き起こし

再々建手術を希望されて当院へ日本全国から来院されている。


また毎年毎年、再々建手術件数が減少することが無い。


永田法は従来不可能とされていた無耳症やローヘアーラインを伴う小耳症に対しても

正常な形態の耳介を再建することが可能となり、その進歩した技術を応用することで

再々建も可能となっている。

そのために再々建手術が永田形成外科クリニックへ集中している。