FC2ブログ

永田小耳症形成外科クリニックと愉快な仲間たち

愉快な仲間たちの秘密の会話

本日は、小耳症で入院していた患者さんが診察後、無事退院となった。

その後、局所麻酔下の1時間ほどかかる手術を1件行った。


手術室から医局にもどると、

オーストラリアの子供病院の形成外科医部長が当院の小耳症治療の見学に来ていた。

月曜日から金曜日まで見学する予定となっている。

一緒に病室に上がり、入院中の小耳症の患者さん達の包帯交換を行った。

月曜日の包帯交換は抜糸の時期に当たる患者さんが多いので

包帯交換に時間を要した。

オーストラリアからの形成外科医に

包帯交換の説明を行いながらの処置なのでなおさら時間を要した。

その間に、明日小耳症で肋軟骨移植術予定の患者さんが入院となった。


午後からは、数名の小耳症の患者さん達の診察を行った後

来週小耳症で手術予定の患者さん達3名の全身麻酔用の術前検査を行った。


ところで、本日から小耳症手術を見学に来たオーストラリアの形成外科医は

現在、病院を建て直し中という期間を利用して見学に来院したとの事。


子供専門病院で900ベットもある巨大な国立病院で

病院の中には動物園や水族館まである夢のような病院となるとの事だ。

このようなコンセプトを持つ子供病院は日本には全く無い。


日本のように医療費削減ばかりを唱え、小児科が採算が取れず

多くつぶれているような医療崩壊を起こしている日本国とは

子供の医療に対する力の入れ方や考え方が全く異なっている。


世界の主だった大学病院や子供病院から依頼されてこの4半世紀も小耳症治療を

それぞれの国を訪れ形成外科医に教育して来た私の経験から言える事は

、オーストラリアだけでなく、ヨーロッパ、カナダ、アメリカ、メキシコ、台湾にいたるまで

国の未来を担う子供の治療にかかわる子供病院にこそ、多くの力と資金を注いでいる。

医師不足や医療崩壊を起こしている日本とは全く対照的なのだ。


とにかく、オーストラリア・シドニーの子供病院関係の主催で来年の3月には

第5回国際小耳症学会をオーストラリアで開催することになっている。

世界中から小耳症治療専門の医師ばかりが集まる学会だ。

私はその学会で

小耳症治療に関する1時間半の小耳症治療に関する講演を依頼されている。


日本の医療も、「子供の医療にこそ、もっと力と資金を注ぐべきなのだ!」とつくづく思う。